「頭で考えてはいけない」と言うけれど

Facebooktwittergoogle_plus

「頭で考えてはいけない」、流行ってますね。

たとえば、こんなことがあります。

自分の意見と異なる意見を言われたとき。

たいては、自分の意見にも、相手の意見にも、それなりの大切な発想というものが背後にあります。

自分の大切な発想を大切にしたいがために、相手の意見を否定したくなります。

しかしながら、ケンカ腰に相手の意見を否定するのは大人げないと思い、「ちゃんとわかるように説明してあげれなくてごめんね」というようなことを言ったりします。

ここで起こっていることが、「頭で考える」の典型です。

自分の大切な意見が否定されるという怖れ(感情)や、大人げないとおもわれたくないという怖れ(感情)から、「うまく説明できないのが申し訳ない」という思考(頭で考える)が発生しています。

このような思考を自動思考とかラケット思考と呼びます。避けたい感情を避けるためにつくりだされる思考です。

これは「頭で考えちゃダメ」と言い聞かせて止められるものではありません。

それは、蛇を恐がって後ずさりしてこけそうになっている人に「足を動かしちゃダメ」と言うようなものです。

無理にラケット思考を止めると、不必要な怒りが現れたりします。それをラケット感情と呼びます。

それをも無理に止めると、無感情が現れたりします。それも一種のラケット感情です。

根底にある本当の感情(この場合、上述の怖れ)を受け入れないかぎり、様々な反応に支配されることになります。

「頭で考えてはいけない」と言い続けると、感情の混乱や、不必要な思考がいっぱい出てきます。もしくは、ぽかーんと無感情、不感症、思考停止みたいになります。理性を止めて、ラケット思考だけは働いているなんて状態はよくあります。

この風潮、昔からある「感情的になってはいけない」とよく似ています。

不必要な思考や感情が、直感を鈍らせ、苦しみを生み、争いを長引かせます。しかし・・・。「頭で考えちゃダメ」。そこじゃないんです。

「足を動かしちゃダメ」。そこじゃないんです。

本当の感情にたどり着くことを、心理セラピーやヒーリングでは「解放」と言います。

扱いたいテーマがある方も、直感を磨くためのレッスンとして取り組みたい方も、どうぞ個人セッションやイベントにお越しください。

 
心理的な相談をしたい方は、個人セッションをご検討ください。⇒サービス案内
 
自分に嘘をつかない生き方のメール講座はこちら。⇒無料購読
 
ブログ更新をメールでお知らせ→

関連記事
人が死ぬとき後悔すること~「感情に振り回された一生」編... 人の死に立ち会うお仕事の方々が、人が死ぬときに後悔することを挙げていらっしゃいます。それらに影響する心理課題について書いてみます。 今回は「感情に振り回された一生」について。   振り回されるというと反応的なこと、「恨み」「逆上」「憎しみ」といった「怒り」に似たものについて書...
ポジティブ/ネガティブの扱い方の入門... ポジティブとネガティブの扱い方の入門です。実践ではいろいろと不思議なことが起こります。しかし、基本を勘違いしていると、まったく見当違いな努力をしてしまいます。今回は、その基本をざざっとまとめていました。 ネガティブ思考はお勧めしません ネガティブに思考する、すなわち、どのようにでも解釈で...
「怒り」は相手ではなく、自分の中にある... 怒りがおさまらない。それをなんとかしたい。そんな悩みもあります。ものごとが手につかなくなったりして、怒っている方もけっこう辛いわけです。いや、怒っている方が辛いわけです。そこで、その辛さを味わうべきは相手であるということで、相手に思い知らせたくなります。殴りに行くのはさすがに問題ありますので、言葉を...
「ゆるせない」。それを言うということは、ゆるさないといけないと思ってる?... 「ゆるせない!!」。と言う前提には、ゆるすべきだとか、ゆるすのが綺麗なことだとか、そんな何かがありますよね。 そこでいう「ゆるす」は、腹を立てないこと、嫌な顔をしないこと、だと思われています。それを頑張っていると、事態は悪化します。 なんども言いますが、精神的な「ゆるし」というのは、...

Facebooktwittergoogle_plus

The following two tabs change content below.
心理療法セラピスト 上野貢潤

心理療法セラピスト 上野貢潤

代表ファーストブレス
~自分の心と対話する~ 心理療法セラピスト/Points of You マスタートレーナー
カテゴリー: 視点・本当の問題 タグ: , パーマリンク