ジェンダーはセクシャリティではない

Facebooktwittergoogle_plus

セクシャリティとジェンダーは違うと覚えておきましょう。

セクシャリティというのは、

  • 生物学的な性別(sex)
  • 性的指向(どんな相手を性的に好むか)(sexual orientation)

といったものです。身体や性交渉・恋愛に関することです。

ジェンダーというのは、アイデンティティや表現(ルックスやキャラ)に関することです。

「あなはたどのような人として扱われたいですか?」ということを確認するのはジェンダーについての問いで、「あなたは誰とエッチしますか?」というのはセクシャリティについての問いです。前者は配慮となるかもしれませんし、後者は大きなお世話(プライバシー侵害)となるかもしれません。

心理分野で著名な方も混同している場合があります。たとえば、特定の社会における男らしさや女らしさというものの枠に収まらない自分を表してゆくことを「セクシャリティの解放」と言ったりします。それは「ジェンダーの解放」とでも言った方がよいでしょう。身体や欲望(欲望があるということ自体)に解放するもなにもないわけです。

個人とその相手の問題と、社会とのかかわり方の問題では、意見するにしても、踏み込み方が違ってくるのではないかなと思います。

なぜそんな混乱が起きているのか気にしてみました。どうやら、

男らしさ=女を抱きたい
女らしさ=男にモテたい

という感覚(またはそれが投影された世界観)がある場合は、混同が起きやすいようです。「女がオシャレをするのは男の気を惹くためだ」とか「男が頑張るのは女を手に入れるためだ」という思い込みも見え隠れします。自分がそうだとしても、そうではない人も多くいます。

このあたりの詳細の是非はともかく、どんな考察をするにせよ、セクシャリティとジェンダーは違うというのを覚えておくのはお勧めです。

 
心理的な相談をしたい方は、個人セッションをご検討ください。⇒サービス案内
 
自分に嘘をつかない生き方のメール講座はこちら。⇒無料購読
 
ブログ更新をメールでお知らせ→

関連記事
ジェンダー多様性の用語解説 トランスジェンダーの中でも、FTMやMTF以外を表す概念の用語を解説します。ちゃんとした定義はあちこちにあるかと思いますので、個人的実感を交えて書いてみます。 なんでもかんでも、性同一性障害・性別違和ではないということです。 non-binary gender(ノンバイナリー・ジェンダー...
LGBTQとトラウマ いわゆるLGBTQ、同性愛や性別違和(身体と心の性が一致しない)の原因として、なんらかのトラウマ・心の傷によるものではないかという考察は昔からされてきました。現在ではそういうものが原因であることは立証されていないという説が主流かと思います。それは、「治したほうがよいもの/治せるもの」なのか「それはそ...
ダイバーシティへの2種類のアプローチ... LGBTQ・ダイバーシティに関する世の動きをみていて思うこと。「緊急的な差別対策」と「本当のダイバーシティ推進(多様性の受容れ)」は、別の活動ではないかと。つまり、ダイバーシティには、2つのアプローチが存在していると思います。 1つは、「LGBTは異常ではない」と啓蒙するアプローチがあります。...
シンポジウム「問題は何?『性同一性障害』と法」... 日本弁護士連合会のシンポジウム「問題は何?『性同一性障害』と法」を拝聴しました。この分野は、アイデンティティ、人間の存在証明に関わることとして、私も注目しているところです。私のクライアントには、諸感覚の違いから「人から理解されない」という思いの中で育ったと訴える人が多いということとも接点があります。...

Facebooktwittergoogle_plus

The following two tabs change content below.
心理療法セラピスト 上野貢潤

心理療法セラピスト 上野貢潤

代表ファーストブレス
~自分の心と対話する~ 心理療法セラピスト/Points of You マスタートレーナー
心理療法セラピスト 上野貢潤

最新記事 by 心理療法セラピスト 上野貢潤 (全て見る)

カテゴリー: 多様性・存在・アイデンティティ・SOGI, 視点のこと タグ: , パーマリンク