【心理セラピーQ&A】心理セラピーで、心を操作されてしまうことはないでしょうか?

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Q.心理セラピーで、心を操作(マインドコントロール)されてしまうということはないでしょうか?

マインドコントロールなら、その目的を隠すために「深層心理を扱う」などと言わないは思いますが・・・。とはいえ、健全な警戒だと思います。

心理セラピーの手法はマインドコントロールとはかなり違います(少なくとも私のところでは)。以下で、その違いをみてみましょう。

入れるのではなく、取り除く

第一に、心理セラピーは、制限ビリーフ(信念)のアンインストールであって、インストールではありません。

自分自身によるマインドコントロールを解くような作業とも言えます。自分に正直になるワークでもあります。

制限(「○○してはいけない」ビリーフ)を”取り除く”ことはしますが、暗示のようなものを”入れる”ことはしません。

制限のアンインストールは短期間で人生を好転させることができますが、信念のインストールは自然に獲得してゆくものです。

(注意:アンインストールという比喩は、記憶を消すという意味ではないです)

セラピーのセッションでは、足枷(あしかせ)を取り除き、自由になることを目指します。自由になったクライアントがどこへ向かうか、”お導き”はセッションからは得られません。見えていなかったものが見え始めますから、ご自由にどうぞ。

強制的に刷り込まれた信念は、それが肯定的なものであっても人を不幸せにする傾向が知られています。

また、”自分以外の何者かになろうとする”ことも人を不幸せにする傾向が知られているので、本人以外への人格の入れ替えも行いません。セラピー後に「すごく変わったね」と言われるのは、本来のその人が解放されているだけのことです。(余談ですが、たいていモテるようになります)

この原則は、心理セラピストにとっても重要で、「人の心を操作することで、人を幸せにできる」というような危険な思想に陥らずに済みます。クライアントはどんなに弱っていても、迷っていても、尊厳ある一人の人間です。セラピストの操り人形になることはありません。

心理セラピストに「頑張れる」「自信」などをインストールするように頼んでみると、おそらく真っ当な心理セラピストなら、それを断り、別の提案をするはずです。

操作されるのではなく、自分で変える

第二に、心理セラピーはクライアント自身がするものです。

「セラピーを受ける」というのは、実はイマイチな表現でして、「プロセスの支援を受ける」ということです。

本人が心にアクセスするもので、セラピストが直接クライアントの心を操作するわけではありません。

丁寧に言うと、深層心理を変えるのは本人であり、セラピストではありません。
また、セラピストがいろいろ提案をしたとしても、心理ワークに入る前に、「あなたは何を変えたいですか?」と訊ねます。

もし、心理セラピストが「何を変えてほしいですか?」と訊ねてきたら、「変えるのは誰ですか?」と確認することをお薦めします。

心理セラピストが”良心的に人の心を操作する”のではありません。本人の選択・決断によってのみ、生き方が変わります。

※手法・流儀・セラピストによって見解が異なるので、確認するのはよいことだと思います。

操られにくくなる

心理セラピーは、自分に正直になるワークでもあります。
自分にウソをつかなければいけないこと、目を背けなければいけないこと、触れてはいけないことがあるほど、人はコントロールされやすいです。
心理ワークを繰り返し、自分に正直になり、無意識やシャドー(見たくない自分)があることを過度に怖れなくなれば、操られることのリスクが軽減さ、マインドコントロールされにくくなることが期待されます。

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心理セラピスト 上野貢潤

心理セラピスト 上野貢潤

代表ファーストブレス
本当の自分を生きるための深層心理セッションを提供する 心理セラピスト/経営心理コンサルタント。
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