Kojunの学び方 〜 愛着とインナーチャイルド

ずいぶん以前ですが、愛着スタイルの問題の扱い方を調べていたことがありました。

※「愛着障害」という言葉が普及しましたが、私は「障害」という言葉をあまりお勧めしていません。説明する必要があるときは、「愛着スタイル」「愛着不安定」と言ったりしています。

基本的な心理セラピーの方法は、当時すでに確立されていたのですが、そうはいっても一筋縄ではいかないケースも多い分野です。心理セラピー界で教えている先生ですらセッションを中断するようなケースについて調べていました。

どの様に調べたかというと、風俗界で働くベテランの女性(もう引退しているでしょう)に会ってみました。そのような場所では、大人の客が子供の自分をさらけ出すことがあるはずと考え、インタビュー調査しました。

そして、後に私はその女性を心理セラピーの師匠(先生)の一人と思うにいたります。

私「お客さんの中に、このような方(性的な刺激を求めていなくて、かくかくしかじか)はいませんか?」
女性(師匠)「いますよ」
私「何度かリピートしてくるうちに、お客さんが演じる子供(おそらくインナーチャイルドが反映している)に、変化がありませんか?」
女性「はい、だんだんと言うことや態度が変わります。お礼を言ったり、優しくなったりします」
私「そして満足して卒業してゆくようなことはありますか?」
女性「はい、この人もうすぐ来なくなるなというのが分かります」

最初は赤ちゃんっぽかったのが、少年っぽくなってゆくのです。

その変化を夜の師匠は「あーあ、成長しちゃった」と表現していました。リピート客が来なくなる予感という意味ですが、私に言わせれば愛着安定化のセラピーが成功しているように見えました。

※夜のお店に行けば必ずこのようなことが起きるわけではありません。愛着不安定の人には依存リスクが高く、心の問題解決方法としてはお勧めしません。愛着不安定の人の風俗依存の相談もありますので、真似しないでください。

夜の師匠たちが「成長しちゃった」と呼ぶ現象は、心理セラピー的に解釈すると、愛情を受け取る体験が一定水準を満たし、愛を与える側を体験できるようになったと思える内容でした。

その後、様々な拒絶反応を示す子供を私が演じてみて、それを師匠がどのように扱うか実演してもらいました。拒絶反応の扱いという点においては、心理療法家の先生方に劣らぬ腕前でした。それもそのはず、師匠には「治そう」という発想がないのですから。

私の心理セラピーも、「治す」ためではなく「欲しいものを手に入れる」ためのスタイルですが、それは教科書の言葉で表現される心構えではなく、師匠と過ごした十数時間の実体験で確認したものです。

私は臨床で難しいケース、インナーチャイルドが心を開かないケースについて、師匠ならどうするのか教えてもらいました。それは有名な心理療法家がお手上げだったケースにも応用できました。

※当サイトの記事には実践経験に基づく意見や独自の経験的枠組みが含まれます。また、全てのケースに当てはまるものではありません。ご自身の判断と責任においてご活用ください。

※当サイトの事例等は事実に基づいてはいますが複数のケースや情報を参考に一般化して再構成、フィクション化した説明目的の仮想事例です。

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