- 2023-04-15
治療者視点と当事者視点
どんぐりの背比べ かつてエビデンスがなかった療法も研究が進むとエビデンスが出てきたりします。そして、適応がある療法であれば、療法の効果率(何割の人に効果があるか)は「どんぐりの背比べ」という印象を持っている専門家も増えているようです。 これは、どうやら技術要因(療法の選択)よりも治療関係(セラピスト […]
心理カウンセリング/セラピーなどを探すためのヒントになればと思います。
どんぐりの背比べ かつてエビデンスがなかった療法も研究が進むとエビデンスが出てきたりします。そして、適応がある療法であれば、療法の効果率(何割の人に効果があるか)は「どんぐりの背比べ」という印象を持っている専門家も増えているようです。 これは、どうやら技術要因(療法の選択)よりも治療関係(セラピスト […]
悩みを客観的に眺める視点を「外在化」といいます。(また雑な説明をしてしまった・・・) 「私はパートナーに暴言を吐いてしまう」というのが非外在化だとすると、「私は暴言ちゃんにとりつかれている」というのが外在化です。 外在化には次のような利点があります。 ここでは、専門技術としての外在化と、当事者性によ […]
悩みの解決に向かってゆく人たちがやっていること、こんな感じかなと書いてみます。 誰にでも当てはまるものではありませんが、参考になる人は参考にしてください。 カウンセリングの目的を言える まずは、カウンセリングを受ける目的を短い言葉にしてみるとよいかと思います。 そんな難しいことは分からないという場合 […]
そのような体験をしてホッとしたなら、それは結構なことです。 違和感があったなら、この記事がヒントになるかもしれません。 心理支援技術としてのテンプレート 心理師の過去の試験問題に来談者への対応を選択させるものがあり、「相談に来たことをねぎらう」というのが正解になっています。過去問にはよくありました。 […]
カウンセリングや心理支援では「寄り添います」ということがよく言われます。 「寄り添ってください」とか「寄り添われました」という言葉はあまり聞かない。寄り添うというのは支援者側の言葉なのかもしれません。 でも、「寄り添います」って書いてあったら、ちょっと安心します。なんか期待しちゃいます。 なにを期待 […]
Kojunのカウンセリングでは、最初に要望や目的をお尋ねします。 うまく言えない場合は、おおまかに「聴いてもらいたい」か「解決や解決のヒントがほしい」かを内省してもらいます。 無料の相談窓口などでには、ひたすら聴いて欲しい、前者を求める人もいらっしゃるようです。 Kojunのクライアントは、後者また […]
対称ではないけど、対等だと思います。 心理支援の教科書には、対等ではないことを前提にしたようなものもあります。対等を目指すように教えるものもあります。 対等を目指すというのは、見下さないようにするということで、相当な訓練が必要とも言われます。ずっと出来ない人もいます。 それは上から目線の発言をしない […]
Kojunの心理カウンセリングの特徴に、クライアントをディスカウントしないというのがあります。これは人間性心理学の特徴かもしれませんが。 カウンセリング用語では、被支援者を無力な者とみなすことをディスカウントと言います。ディスカウントとはみくびるという意味です。 カウンセリング料金の値引きのことでは […]
「科学的」という言葉を使うと科学でなくなる 実験室の中の出来事に科学というお墨付きをあたえると、実験室の外でも成り立つと信じられます。 その科学的証明とは、たとえばこんな実験のことです。 「ポジティブな姿勢や言葉を実行した場合と、ネガティブな姿勢と言葉を実行した場合を比べて、そのあとの課題の成績が前 […]
カウンセリングやコーチングにおいては、昔から「評価・判断しない(ジャッジしない、決めつけない)」ということが言われます。 精神分析を嫌う専門家がいるのも、精神分析で評価・判断されたことがプチトラウマになっている背景がよくあるようです。 なんですが、「評価・判断しない」と強調する支援者ほど、なんか押し […]
私はセラピー手法や理論は、当事者視点のものと治療者視点のものがあると思っています。 治療者と当事者では見ている世界が違うと思います。 たとえば、当事者視点では「足を踏まれて叫ばずにはいられない」ということが、治療者視点では「叫んでいるのは足を踏まれたからだ」となります。 治療者からすると、叫ばなくな […]
技法で選ぶ場合についてもヒントを挙げておきます。 プロチャスカという人は目的に応じて技法を選ぶということを提案しています。その目的を次のようにレベルで分類しています。厳密にあてはまりものではないので、参考程度に見てください。 レベル Kojunの解釈 Kojunのサービス 症状/状況 症状が消えるこ […]
心理カウンセリング/心理セラピーを選ぶ緊張には様々な理由があると思いますが、参考に書いてみます。 カウンセリングのメタモデル カウンセリングがどのような構造になっているかを知っておくとよいかもしれません。 もちろん、流派やカウンセラーによって異なるのですが、それらの相対的に捉えるには、モデルに「マイ […]
クライアントがカウンセラーに「はじめてわかってもらえました」とか「はじめて聴いてもらえた」と言うことがあります。 心理支援の教科書や心理職の資格試験によると、カウンセラーが「あなたの気持ち(あなたのこと)が分かりますよ」と言ってはいけないとなっています。「わかるよ」と言うのは、個別性を否定するものだ […]
心理カウンセリングで… 心理カウンセリングの感想で「初めて話を聞いてもらえた」というのがよくあります。カウンセリングの利用が初めてという意味ではなく。 私のカウンセリングはひたすら傾聴し続けるスタイルではありませんので、不思議です。 遮らずに頷きながら聴いたとか、共感的なリアクションをしたとかいう傾 […]
暴れる子供の例 ここでは、なんとなくそう思うという「直感」ではなくて、知識を介さずに直接に観る「直観」について書いてみようと思います。 福祉教育にあるような仮想事例を挙げてげてみます。 ある子供がよく暴れるという問題行動のケースがあったとします。 で、どうやら家庭の環境に問題があるらしい。たとえば母 […]
本人中心アプローチでも指示は出す!? とある学会分科会で、心理セラピーでクライアントに指示を出すようなことについて、あるセラピストが「うちではクライアントになにか”させる”なんてことはないです」と言うのを聞いて、あっと思いました。 私の個人セッションも、本人中心ですから、「これが正しいからこうしなさ […]
カウンセラー選びの観点としてラポールを考えてみたいと思います。 ラポールとは「架け橋」を表す言葉で、カウンセラーとクライアントの信頼関係を意味します。 心理支援業務の作法としては、最初にラポールを築くこととされていることが多いようです。まずは、クライアントとの信頼関係づくりからってことですね。 とこ […]
プロセスに付き合ってくれるかどうかという観点で心理支援者を探すヒントを書いてみます。 プロセスというのは、たとえばこんな感じです。 衝撃 → 否認 → 感情の混乱 → 受け入れ → 再発見 ※プロセスのモデルは諸説あります。 看護などの分野では難病の告知、余命、死別などを扱うため、プロセスの段階を理 […]
対人支援サービスには、対象者の捉え方によって1~3次のレベルがあります。自分のお悩みが必要としているのはどのレベルか、いま検討しているサービスはどのレベルか意識してみることをお薦めします。 一般の人向け支援サービス(1次レベル) 一般(全ての人)向けの支援サービス。 向き不向きはあるにしても、マジョ […]
「自己一致」とはなんなのかと尋ねられることがあります。感情を扱う心理セラピストの観点で、分かり易く説明します。 感情の不一致から入門すると分かり易い 「自己不一致」を理解すれば、「自己一致」が分かり易いでしょう。 これが定義というわけではないのですが、意識と無意識が一致していないという例を挙げてみま […]
これはよく訊かれますので、一度書いておこうかと思います。カウンセラーと心理セラピストの違いを尋ねられるのも同じですね。 明確な定義はないかもしれません。同じだと言う人もいます。 言葉を和訳すると、counseling=助言、therapy=治療なんですが… カウンセリングでは「余計な助言するな」が主 […]