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カウンセリング業界

心理支援業界の舞台裏など。

  • 2022-08-30

心理支援職におけるイニシエーションの危険性

大学で心理学を学ばずに心理職になることを批判する人があります。また、大学で学ばずに資格をとる人たちを許せないと言う人もいます(公認心理師Gルート批判など)。 まあ、批判しているのは一部の人たちらしいですけど。 ※無資格者批判と学歴主義とごっちゃになっててすみません。ここの述べるのは、それらに共通する […]

  • 2022-08-23

「科学的」が不幸を招くとき

たとえば「ポジティブな姿勢や言葉を使えば、いろんなことが上手くいく」ということが、「科学的に証明された」と言われたりします。 実はこれ、間違いなのですが、よく信じられます。 「科学的」という言葉を使うと科学でなくなる 実験室の中の出来事に科学というお墨付きをあたえると、実験室の外でも成り立つと信じら […]

  • 2022-08-03

心理セラピストの師弟関係

師を持つことは講座受講とは異なる 知識だけを学んで心理支援者になる人が増えているという懸念がささやかれています。 心理セラピストが学ぶプロセスで、知識以外のことというと、クライアント体験と、師弟関係が思い当たります。 クライアント体験については、ネイティブセラピストのトピックでいつも書いているやつで […]

  • 2022-07-20

守秘義務を知っていても方法を知らない!?

一部の受験生に悪評だった、第5回公認心理師試験の問1について。 これも面白かったので、私の考えを書いてみます。 問1 個人情報の保護に関する法律における「要配慮個人情報」に該当するものを1つ選べ。 ① 氏名  ② 掌紋  ③ 病歴  ④ 生年月日  ⑤ 基礎年金番号 (第5回公認心理師試験 問1) […]

  • 2022-07-20

虐待は善悪の問題か?

第5回公認心理師試験で出会った問78について。 暗記知識が使えない問題として面白かったので、私の考えを書いてみます。 講師の先生方の間でも意見が分かれたようです。 問78 ~ 虐待という問題を善悪で捉えるのか? 小児科外来で、医師が2日前に階段から転落した乳幼児の診察中に、虐待が疑われる外傷を認めた […]

  • 2022-07-11

天使のエビデンス、悪魔のエビデンス

情報を吟味するときに、天使のエビデンス、悪魔のエビデンスを区別しています。 天使のエビデンス 自らの実践をより発展させるために、実験結果やデータを活用とするエビデンスの使い方。 たとえば、PEとう手法の研究者が「PE単独での成果と、PE+CPの組合せた場合の成果を比較する実験を行い、PE単独の方が成 […]

  • 2022-07-08

在野の心理セラピストがアヤシイというのもわかる

こんにちは、在野の心理セラピストです。 権威のあるもや公的なものは信用されやすい。そして、私たち在野の心理セラピストはアヤシイものとして非難される。 でも、医師とか教授とかエビデンスのあるメソッドとか有資格者とか公的な相談機関だとか、そういったところで助からなかった人たちが、試行錯誤して、ご自身なり […]

  • 2022-06-22

心理カウンセラーは占い師より偉いのか!?

占い師にモヤモヤする心理カウンセラー 占いを嫌う心理カウンセラーっています。まあ、わからなくもないです。似ている生業だからでしょう。 苦しんでいる人たちからお金を騙し取っているみたいな・・・・。 心理専門家の実証主義が、占いやオマジナイなどへの反発心であるは、よくあることかもしれません。 それによっ […]

  • 2022-05-30

「診断名」という商品

診断名を通して人をみることに懸念を呈するベテラン心理職がいます。傾向として臨床の初心者は診断名、その他のラベルが大好きです。 参考記事: そこでよく出てくるのが、「診断名によって救われた人がいます」という診断名への肯定的な意見。 そのあたり、整理してみようと思います。 ラベリングによる外在化効果 自 […]

  • 2022-05-25

認知行動の先生が精神分析の先生を叩く

精神分析の先生と認知行動療法の先生の間でありがちな討論を書いてみます。 認知行動療法の先生(以下、CB先生)は思想だのが嫌いで実証研究が人を救うと信じています。(すべての認知行動療法家がそうではありません) で、CB先生は精神分析の先生(PA先生)に言います。「で、けっきょく精神分析で治るんですか、 […]

  • 2021-12-01

勘と経験を使う心理セラピストは本当に時代遅れなのか?

エビデンスに基づいたカウンセリングやセラピーをしましょうっていうのが流行っていて、業界団体なんかもそんなことをうたっています。 私はクライアント側の立場では、セラピストや医師の勘と経験にずいぶんと助けられてきたので、勘と経験に対して謝礼を払うのはやぶさかではないです。 「勘と経験だけではなく、実証的 […]

  • 2021-11-13

心理セラピストはアヤシイ

先日、心理カウンセラーの育成のしかたについての討論を聴きました。ある先生たち曰く、日本は変だという。カウンセリングをほとんどしたことがない人が大学でカウンセリングを教えていたするんだとか。日本では投資家として成功していない人が大学で経済学を教えているなんて話に似ていますね。 そういえば、心理療法はや […]

  • 2021-11-01

心理職はどのように成長するのか

サイコロジストの最終段階はネイティブセラピストのスタート段階に似ている サイコロジスト(心理士)の成長モデル(六期モデル)というのがあるそうで、大学で心理学を学んだ人たちを対象に調査して作られたので、当然ながら大学で心理学を学んだようなサイコロジストに当てはまるモデルです。 その最後の段階の説明とし […]

  • 2021-08-22

「自殺防止」という言葉に冷淡さを感じます

ずっと前から、叩かれそうになりながら、ひっそりお伝えしていますが、私は「自殺予防」とか「自殺防止」という言葉に違和感を持っています。 これまで自殺防止とは、たいていはゲートキープ(自殺しそうな人を止める)のことを指していて、それはそれで必要なことでもあるのですが、そもそも死にたくなる事態をなくさなけ […]

  • 2021-06-29

「科学主義」と「本人中心主義」を比較してみます

すべてにおいて正反対とは言いませんが、「科学主義」と「本人中心主義」を比較してみようと思います。 科学主義 「支援者の勘や経験に頼らず、エビデンスに基づいて判断する」 エビデンス エビデンスというのは、主に統計的手法によってい、治療法の効果が検証されたことをいうようです。 こちらの記事に、その限界を […]

  • 2021-06-09

映画『ある少年の告白』を心理セラピストが観た

主人公の少年が同性愛者を矯正する「救済プログラム」に参加させられた実話を元にした映画です。この矯正セラピー(コンバージョンセラピー)は今でも行われています。 映画『ある少年の告白』オフィシャルサイト 映画『ある少年の告白』Amazon Prime Video みどころ:本人の同意 救済プログラムに参 […]

  • 2021-04-24

心の悩み、相談先を3つに分散せよ

厚生労働省が均一化を推し進めていますが、心の悩みの相談先は本来は多様です。 相談先を探したり、組み合わせるには、ここで述べる3つのセクターを意識すると見通しがよくなるかと思います。 ここに述べるのは私見ですが、医療文化人類学のArthur Kleinmanを参考にしています。 ユーザー・セクター 家 […]

  • 2021-04-09

心理学は科学か?

理学部出身の私ですが、心理学は科学ではないと思っています。 特に臨床心理学は、科学である必要もないでしょう。 心理セラピーもまた、科学的である必要はないと思っています。 心理セラピーのクライアントは、幸せになりたいのであって、べつに科学的な人生を送りたいわけではないので。 科学的な心理療法もあっても […]

  • 2021-03-20

カウンセラーの「傾聴」が気持ちわるい!?…からの「共感」を捨てるトレンド

「カウンセラーの共感しまっせな構えがキモい〜」 そんな話ありますね。私は「業務スキルくささ」と呼んでますが。 「傾聴」にまつわる技法の変遷を見てみましょう。 二十年前くらいは非指示療法(ノンディレ)が流行しました。カウンセラーは話を聴くだけで指示も助言もしないというものです。 カウンセラーは意見のな […]

  • 2021-03-13

日本の心理業界の今昔 ~ ある当事者が観た風景

当事者と心理支援者の両面から見ていた時代の目撃者として、日本での心理セラピー(心理療法)の歴史を書いておこうと思います。 たくさんの感動や悲観を経験してきたので、客観的な文章にするのが難しいのです。むしろ研究論文ではないので、ちょっと面白めに書きます。心理支援業界がユーモアを失ったらおわりと思います […]

  • 2021-02-19

安易に「精神疾患」と言わないほうがよい

米国などでは、社会的立場のある人がカウンセリングを受けます。映画『スタートレック』のカーク船長もカウンセラーと話をしていますね。 日本ではカウンセリングを受けに行くのは恥ずかしいというような風潮があります。 また、「〇〇障害であるか〇〇障害でないか」というような診断にやたらとこだわることが事態を悪化 […]

  • 2021-01-26

ウツ病の人は笑わない!?

数年前に、こんな言ったら世間から叩かれそうで言えなかったこと、今なら大丈夫かもしれないので書いてみます。 「新型ウツ」という言葉が流行ったことがあって、マスメディアにこんなような事例と記事が載せられていました。 A君は ウツ病 の診断をもらい会社を休職しました。それなのにお出掛けして、満面の笑顔の写 […]

  • 2021-01-20

エビデンスのある心理療法は安心か?(4)本来のEBA

エビデンスが必要な領域 質問紙などの心理検査 質問紙心理検査は統計的な整合性や妥当性を使ってアセスメントの一助とするためのものですから統計的根拠を重視するのは当然です。 アセスメントは客観的(統計的)な検査、間主観的な対話、カウンセラーの経験などから成ります。 その中であえて大切な主観を捨てて統計的 […]

  • 2021-01-20

エビデンスのある心理療法は安心か?(3)効果ってなんだ!?

「エビデンスがない」ことをするのは自己満足か? 「エビデンスのない心理療法をしている連中がいる。それは自己満足以外のなにものでもない」と言う心理師がいます。 私もエビデンスのない手法を使うことがあります。クライアントの望みを聞いて、提案して、クライアントがやってみたいと言って、結果にクライアントが満 […]

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