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心理支援の選び方

  • 2021-09-04

心理療法家の、知識が先か、体験が先か

私たちネイティブ・セラピストは、先に実践体験があり、その後に心理学の概念を学びます。 大学教授が書いた資料などでは、その逆で、心理療法家やカウンセラーは大学で心理学を勉強してから、次に実践経験をつむことが前提となっています。それらを私はサイコロジストと呼びます。 みんな自分が通ってきた道を正しいと思 […]

  • 2021-08-30

心理カウンセリングと心理セラピーはどう違うの?

これはよく訊かれますので、一度書いておこうかと思います。カウンセラーと心理セラピストの違いを尋ねられるのも同じですね。 明確な定義はないかもしれません。同じだと言う人もいます。 言葉を和訳すると、counseling=助言、therapy=治療なんですが… カウンセリングでは「余計な助言するな」が主 […]

  • 2021-08-30

より効果率が高い療法か、自分にあった療法か

繰り返しになりますが、あらためてシンプルにまとめておきます。 治療者や研究者にとっては、効果がみられたケースの割合(以下、効果率)が重要です。 効果率60%の〇〇療法よりも、効果率70%の△△療法、それよりも効果率80%の□□療法に価値があるわけです。 しかし、お悩みの当事者にとっては、そうではあり […]

  • 2021-08-25

感情力動アプローチがセラピストを選ぶ理由

精神分析と感情力動の違い どちらも無意識に触れてゆくアプローチではあります。 「意識化する」 ≠ 「頭で理解する」 無意識にあったものが、意識できるようになる。涙がボロボロこぼれたり、鳥肌が立ったりします。これは「頭で理解している」のでしょうか? 体感でしょう。 たとえば、「裏切った同僚に対して怒り […]

  • 2021-07-15

心理セラピストに、なんとかしてほしいけど、余計なお節介は困る

心理支援の探し方について、記事タイトルの観点で俯瞰してみたいと思います。そして、私の心理セラピーではどんなふうにしているかも書いてみようと思います。 フルディレクションとノンディレクション まずは、両極のスタイルをみてみましょう。 フルディレクション(ゆるぎない指示) これは、プロセスの正解を知って […]

  • 2021-07-08

ネガティブに耐性がないのは本当はポジティブではない

ボジティブな支援スタイルあるある カウンセリングやセラピーの中には、ネガティブな考えをポジティブな考えに変えてゆこうとするスタイルがあります。 それが効果があるケースもあるのですが、一時的に気分が良くなって後に元に戻るというケースももあります。 問題の根っこが心の浅いところにあるお悩みの場合は、ボジ […]

  • 2021-07-02

「なおさない」セラピー

悩みの解消だったり、心の成長における、「なおさない」「治療しない」というのは、どういう感じのことを言っているのか、もう1つ例を挙げてみたいと思います。 たとえば、暴力被害トラウマのケース。心理セラピーでトラウマは解消はします。ですが・・・ なおるんだけど、なおすわけではない。 「なおす」スタイルの例 […]

  • 2021-06-30

「なおさない」カウンセリング

私はカウンセリングやセラピーの特徴として、よく「なおさない」「治療しない」というようなことを言ってきました。 専門用語的には「治療関係」だのいうことが当てはまりますし、「セラピー」の訳語も「治療」だったりするので、心理療法的な意味での治療と言えば治療なのかもしれません。(医療行為ではありません) カ […]

  • 2021-06-25

心理セラピストの使い方

心理支援の活用の仕方をカウンセリングする、メタカウンセリングを提供することがあります。 私がクライアント側体験をしてきた経験から、心理カウンセラーの使い方のポイントの1つをお話します。 カウンセラーというのは知識や偏見のメガネをかけています。で、それがゆえにうまくいかないことがあるのです。 私なんか […]

  • 2021-04-24

よいカウンセリングの特徴 ~ 小さくなって返ってくるか?

ネイティブセラピストなどの心理支援者の活用法として、私がビオンサイクルと呼ぶものがあります。(ビオンの理論に基づいているので、このように呼んでます) セラピストが「失敗しちゃったね」「恐いのね」「困ったね」「悪い子ちゃんね」「痛いね」と言うとき、抱えられないものが、抱えられるように小さくなって返って […]

  • 2021-04-09

「克服」か「治療」か

近年の心の悩み当事者の傾向として、悩みを克服したいというよりは、治してもらいたい/助けてもらいたい/ケアされたいという人が増えているように思います。 以前は制度や権威のない世界でしたので、当事者は自分で支援者を探し回ったり、いろいろなアプローチを試したりしていたので、自ずと主体的になっていたと思いま […]

  • 2021-03-31

「治療」視点と「克服支援」視点の違い

「治療法」は誰でも学べるけど、「克服法」は当事者しか学べません。 たとえば、「子供を叩いてしまうんです。子供がトラウマとか愛着障害とかになると思います。子供を助けてください・・・」というママさんがいます。 一般世間は「子供を助けなきゃ」となるでしょう。 ある専門家は「ママさん、あなたが救われる必要が […]

  • 2021-03-08

心に傷のある心理セラピストの良し悪し

それは私がネイティブセラピストと呼び、カール・ユングがウーンデッドヒーラーと呼んだものです。トラウマ克服、精神疾患、心の痛みなどの経験や当事者性が、支援提供にあたり有効に働いている心理支援者のことです。 一方で、「自分が苦しんでたら、他人を助けられないでしょう」とか「そんな弱い人間に支援は無理でしょ […]

  • 2021-03-04

心理セラピストの探す視点 〜 ネイティブな経験値

心理支援者 (心理カウンセラーや心理セラピストなど)の選びかたの視点をもう1つ。 知識と経験値 支援者は次の3種類の専門性をもっています。 知識 心理学・療法の知識や業界動向。 臨床経験(支援者側としての業務経験値) 支援業務や手法を使うことに慣れていること。 当事者経験(ネイティブな経験値) 実体 […]

  • 2021-03-04

心理セラピストの探す視点 ~ 権威、手法、人

権威で選ぶ? 有名であるとか社会的地位があるなどの権威で選ぶ方法があります。多くの人は自覚せずにこの選び方を取り入れています。効率的によい情報にたどり着く場合と、権威に騙される場合の両方があるかと思います。 権威で選ぶことの良し悪しは一概にいえませんが、自分が権威で選んでいる点を自覚することはお勧め […]

  • 2021-02-15

ウーンデッド・ヒーラー(傷ついた癒し手)とヘルシー・ヘルパー(健康な援助者)

「ウーンデッド・ヒーラー(傷ついた癒し手)」はユングの概念です。 心に傷がある(当事者体験のある)人が心理支援に能力を発揮するというような意味です。 ※Kojunは同じような意味でネイティブ・セラピストという言葉を使っています。 不幸自慢ではありません。当事者体験がある人にしか見えないことがあるとい […]

  • 2021-02-08

次の心理支援者を探すとき

さて、心理支援者(心理カウンセラーや心理セラピスト)と上手くいかず、次の心理支援者を探すときのことを書いてみたいと思います。 私もサバイバーの一人なので相談する側(クライアント側)としても何人もの心理支援者に会ってきました。 いい人たちに出会えたことも幸運でしたが、他の人たちを観察して重要なポイント […]

  • 2021-01-22

心理支援者の種類~たくさん助けたい人、ひとりを助けたい人

心理セラピスト、心理支援者の種類について、また一つの観点で書いてみます。 今回の観点は、たくさん助けたいセラピストと、ひとりを助けたいセラピスト。 ※「助ける」という言葉が上から目線かどうかの議論はここではしません。 もしかすると、あなたは多くの人を助けている支援者(カウンセラーなど)を探していませ […]

  • 2021-01-19

「行動」のサポートの違い

カウンセリングやコーチングなどの対人支援での「行動」の支援について違いをみてみましょう。 来談者(クライアント)が企画した行動を実行できなかったときに注目すると、支援の性質が様々に異なることがわかりやすいでしょう。 企画した行動とは、たとえば「〇〇教室を見学する」「次の面談までに映画を観に行く」とい […]

  • 2020-12-25

悩みを聴いてもらう、アドバイスをもらう

誰に相談するか。相談相手の選び方について。 悩みを聴いてもらいたいのか、解決したいのかによって、求めるものが違うように思います。両方ということもあるでしょうけれども。 カウンセリングの基本で「アドバイスしない」というスタイルもあるようですが、それもケースによって善し悪しです。アドバイスが欲しいかどう […]

  • 2020-09-18

カウンセラーをする動機にもいろいろあるようです

人を助けて徳をつむためにカウンセリングをしているというカウンセラーに会ったことがあります。 徳をつむと来世で幸せになるのだそうです。 そのために人を助けている。そのためにカウンセリングをしているのだそうです。 だから見返りを求めずにカウンセリングするのだそうです。 似たようなことを言うカウンセラーや […]

  • 2020-09-16

複数のカウンセラーに相談してよいか?

「複数のカウンセラーに相談してよいか?」 最近、このトッピクについて質問されることがあります。いくつかの観点があるのですが、その一部を書いてみます。 私は概ね「よい」と思っているのですが、「よくない」ケースとしてどんなのがあるかなと考えてみました。 手法が影響しあう ある手法にのっとってカウンセリン […]

  • 2020-08-06

合格点のカウンセラーを探すと、必要なカウンセラーが見つからない

自分に合うカウンセラーを探す。 支援を受ける経験の少ない人は、国などの当局がちゃんとした人を紹介や認定をしてくれればいいのにと思うようです。経験を積んだ人はそれが出来ないことを知っていて自分で探すものだと思っています。権威付けはあまり参考にならないと。 探し続けるか、探すのをやめるか、という選択があ […]

  • 2020-07-10

「正す」と「赦す」アプローチ

対人支援(カウンセラー、相談員など)プロ向けの講座をしていると、「プロは何が違うのですか?」と聞かれることがあります。 いろいろありそうですが、心理セラピストやカウンセラーに関して言えば、「正す」以外のアプローチ「赦す」を知っているということを挙げてもよいかもしれません。 たとえば、水泳のクロールで […]