「ありがとう」は「人権」を奪わない…だといいな

「身体障碍者の人は助けられてもお礼も言わない」というのを何度か聞いたことがあります。 まずは、すべての障碍者はこうだという一般化はナンセンスということは前提として確認しておきたいと思います。そのうえで、そういう人もいる、そういう傾向があるとしたら、というお話をしたいと思います。そして、それもすべての […]

診断名やラベルは原因ではない

子供を医師に診てもらって、「〇〇障害の診断がついた」と言う人と、「うちの子は〇〇障害だった」と言う人は、捉え方がかなり違うように思います。もちろん、表面的な言葉だけで決まることではないのですが。子供だけじゃなくて、本人の場合もです。 支援や対応が必要だと判断するのが今日の診断であったりもします。それ […]

「過保護」に関するとんでもない誤解

ある臨床家の先生は「過保護だとストレスに弱い子が育つ」と言っていましたが、私はそれは偏見だと思います。 心理学を教える立場の先生たちから、そのような言葉を聞くたびに心が痛みます。 過保護というのは一種の虐待のようなもので、身体拘束に似ていると思います。子供は自律(自分で決めて行動する)をしようとする […]

虐め被害の心理戦のポイント

日本では戦争やテロがない代わりに、DV、パワハラ、虐めなどのミクロな暴力が蔓延しています。ミクロといっても、戦争やテロと同じようなことが行われていたりします。その中でも虐め/継続的な暴力について、被害者のためのヒントを書いてみます。 主に現在進行形の問題を想定して書きますが、過去の出来事に対するトラ […]

児童虐待防止施策の気になるところ – 正義の功罪

児童虐待について法整備がされ通告義務などが知られるようになってきました。昔ながらの心理セラピスト視点で、またぶっちゃけたことを書いてみます。賛否あるとは思いますが、あえて言うならというお話です。 世代間連鎖と克服意志のある保護者 児童虐待については、虐待している保護者の救済・援助については語られるこ […]

性暴力/虐め被害 – 「闘い」は「戦い」とは限らない

差別との闘いについての議論で「戦わなければ負けだ」という言葉を聞いて、ふと思い出しました。それは違うと言っておきたいと思います。その議論を聞いていた人の中に、暴力被害者がいるかもしれないと思ったからです。 ※閲覧注意。暴力に関する記述あり。 虐めや性暴力の被害者で、腕力での抵抗(戦い)をあきらめた人 […]

「迷い」の心理相談

迷いについてのご相談にはいくつかの方法があります。私がご相談内容を聴いたあと目を閉じて考えているのは、どのアプローチが馴染むかを捉えようとしたいるのです。 「覚悟」アプローチ 選択による望みと痛み(恐れ)を問います。いわゆるメリット、デメリット比較に似ています。ただ、何を望んでいるのか、何を心配して […]

「希死念慮」の扱い

希死念慮については、対処法の違いから主に2つのタイプがあるように思います。各タイプの呼称はここだけの便宜的なものです。私のところで扱える可能性があるのはタイプ2です。 タイプ1)状況要因の希死念慮 これは経済苦、失業の長期化、虐めなどのによる環境的な苦痛が要因となっているケースです。つまり「死にたい […]

大人の虐め被害、過去の虐め被害によるトラウマ

職場の虐め被害、および子供の頃の虐め被害によるトラウマ、すなわち大人のケースについて書いておきたいと思います。 自分原因、他者原因 ひと昔前は、大人が職場で虐められているという場合、「ご自身の中にも原因(虐められやすさ)がある。それを解消しない限り職場を変わっても同じことが繰り返されるでしょう」とい […]

苦しみを大切にするということ

心理セラピーの現場では、「苦しんでいる人ほど、解決しやすい」と言われることがあります。 悩みの解消をしようとしない、あるいは解消いしたにもかかわらず悩みの状態に戻ろうとするということが起きます。いわゆる、抵抗ですね。 どういう人が悩みを解決するかというと、ちゃんと苦しんでいる人なんですね。 ところが […]

敵でも味方でもないものを大切にする

お悩みを抱えている人はなんらかのマイノリティ性をもっています。それは世間的に良しとされないなにかです。「出来るはずのことが出来ない」「弱い」「劣る」などです。 それに対する人の反応は次のように見てみましょう。 「叩く人」 「疑似味方」 「味方」 「叩く人」の心理は、あなたに不快を与えることであなたを […]

日本の心理業界の今昔 ~ ある当事者が観た風景

当事者と心理支援者の両面から見ていた時代の目撃者として、日本での心理セラピー(心理療法)の歴史を書いておこうと思います。 たくさんの感動や悲観を経験してきたので、客観的な文章にするのが難しいのです。むしろ研究論文ではないので、ちょっと面白めに書きます。心理支援業界がユーモアを失ったらおわりと思います […]

「変わりたくない」のではなくて「矯正されたくない」のだ

心理支援者(セラピストやカウンセラーなど)に相談に行くとこと躊躇する理由に、支援者に自分を変えようとされそうで嫌だというのがあります。 そこで「聴くだけ」という傾聴スタイルがカウンセリングの主流になったりしてきたのですが、一方では聴いてもらっただけでは解決しないお悩みもあります。 変化を手に入れたい […]

自己肯定感を「育てる」のではなくて「取り戻す」

条件つきではなくて、自分の存在そのものを肯定できるのが心理セラピーで目指す自己肯定感です。 それは自信をつけるアプローチとは真逆です。 赤ちゃんや幼児は自己肯定感がある。申し訳ないって感じで生まれてはこない。人より劣らないと自信があるから笑っているわけではないでしょう。 ※へんな投影がある人は赤ちゃ […]

親の世界から、大人の世界へ

Kojunは「裁きから赦しへ」「正すから赦すへ」というお話をよくしています。 罰を与えても上手くいかないことがある。叱っても上手くいかないことがある。いろんな分野でそのことは発見されています。ありのままの自分を受け入れることが必要。 さて、してはいけないことはわかったけど、ではどうすればいいのか?  […]

「自分がない」というお悩み

人の悩みは人間関係、お金、健康(病気)がほとんどを占めると言われてきましたが、実はここ数年間は「自分がない」というテーマを聞くことが増えています。 もともと、生きる意味が欲しい病みたいなのとか、自分探しとか、やりたいことがわからないという悩みなんていうのはありました。なかったわけではないです。ただ、 […]

笑顔の人は苦しんでいない!?

笑顔になる心のトラブルもあります。 心理用語では「ドライバー」と呼ばれるものの一種です。人を心配させないために、人の機嫌をとるために、人を喜ばせるために、人に好かれる(嫌われない)ために、笑顔をつくることが刷り込まれているケースです。 生き延びるために笑顔が必要だった人ですね。 カウンセリングルーム […]

高い目標を持つことで一歩も進めなくなっているケース

高い目標を持って何も達成できなくなる人がいます。 楽器を習うときに、「あの名曲を弾きたいんです」と言います。ドレミファソラシドの練習はしたくない、最初から名曲を弾きたいと言います。で、いつまでたっても練習が始まりません。 名曲を演奏して「すげー」と言われたいそうです。ドレミファソラシドは弾いても意味 […]

「頑張れ」が頑張れない人を増やす

立ち上がれないときは、二通りあります。 決断して、えいやっ、と思い切っれば立ち上がれる場合。 それをしても苦しいだけ、激痛が起きる場合など、諦めたほうがいい場合。ギックリ腰を想像するとよいでしょう。 思い切った方がいいとき(動きにくいとき) 諦めたほうがいいとき(動けないとき) で、なかなか立ち上が […]

ウツ病の人は笑わない!?

数年前に、こんな言ったら世間から叩かれそうで言えなかったこと、今なら大丈夫かもしれないので書いてみます。 「新型ウツ」という言葉が流行ったことがあって、マスメディアにこんなような事例と記事が載せられていました。 A君は ウツ病 の診断をもらい会社を休職しました。それなのにお出掛けして、満面の笑顔の写 […]

【ラジオ音声】愛着不安定をもったまま生きる!?

「愛着不安定(愛着障害)をもったまま生きていく方法を知りたい」という、リスナーさんから頂いたテーマでお話します。 愛着不安定をもったまま生きる!?〜前編 愛着不安定をもったまま生きる!?〜後編 関連記事: ・「愛着スタイル」のブログ記事一覧 ※音声はゆめのたね放送局からの許可を得て公開しています

嫌な過去を忘れるべきか

嫌な過去を忘れるべきか? 結論から言うと、「忘れるべき」は不正解であることが多いと思います。 自然に忘れてしまうならよいでしょうけど、忘れようとするのはそれとは違うかもしれません。 心理セラピーでは、過去にまつわる感情を解放したりします。その場合は、「忘れるのではなくて、解放しましょう」ということに […]

叱咤激励の是非

叩く、罰する、叱る、と良くなるのか。叱るのがいいか、褒めるのがいいか、結論を二者択一で暗記するより、理由をよく理解てゆくか、体験的に知ることが大事だと思います。 ひきこもりについても、叱咤激励してあまりうまくいかない。だからと言って、「そっとしとく」を丸暗記してるだけなアドバイスもあまり役に立たない […]

親から子への刷り込みを心配する母親へ

親子の関係については心理相談で頻繁に表れます。子育のご相談は専門外ではありますが、よくある話として、母として我が子に与える影響の心配をよく聞きます。 人生の足枷となる「助けを求めてはいけない」とか「人目を気にして生きろ」とか様々な刷り込みについて心配されます。 それに対してよくあるのが「そんなことな […]

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