自分の内面に目を向けると、相手の気持ちをわかる準備ができる
- By: 心理セラピスト Kojun
- カテゴリー: 人間関係, 自分と向き合う
- Tags: EI(感情知能), あるがまま, 闇と光(怖れと赦し)

EQとは自分をみつめる力、「心の闇」に先を越されないで。
ある会社の営業グループで、講演セミナーをさせていただいたときのこと。
その日の内容は「大切なのは自分の感情に気づくこと」という内容でした。
見込み客が遠ざかるときには、
「あの人が商品を買ってくれないのは、その必要性をちゃんと理解していないだからだ」
というように、相手に目を向けるだけでなく、
「自分はいま売れなくて焦っている」
というように、自分に目を向ける必要があります。そうしないと、相手の気持ちがわかりません。
逆説的ですが、相手に目を向けていると、相手をありのままに観ることができないのです。自分に目を向けると、相手の気持ちがわかるのです。
そのように自分に目を向けることをEQ(心の知能。正確にはEI)の高さと言ってもよいかと思います。
そんな内容のセミナーでした。
しかしながら、自分に目を向けることは人にとって難しいのです。自分が観えなくなることを「心の闇(シャドー)」と呼んでいます。
あなたは自分に目を向ける(自分の感情・気持ちに気づく)ことが出来てると思いますか? ふふふ、「心の闇」の力をなめてはいけませんよ。
そのセミナーの直後、参加者の営業マンが言いました。
「ほっとしました。いままでは見込み客がなんで買ってくれないんだと苛立っていました。これからは、買ってくれないときには、この見込み客はEQが低いんだなと思えば気が楽になります」
この営業マンの方、相手ではなく自分に目を向けることが大切であることを学んだ直後に、その知識を使って、自分ではなく相手に目を向けているのがわかりますか?
心理を学べば、「心の闇」はすぐにその知識を使い始めます。学んだことをすぐに実践しなければ、「心の闇」に先を越されるわけです。
その営業マンの方が特殊なのではありません。これが誰もが持つ「心の闇」のおそろしい力なのです。
この文章を読んでいるあなたも、自分の周りにもそんな人いるかなと思ったり、誰かさんのことを思い出したりして、もう他人に当てはめようとしていませんか?
そんなことはないと思っているあなたも、数日後にはやってるかもしれませんよ。
詳しくは、実践講座Journey編で扱います。自分の「心の闇」を見たくない方は、リンクをたどらずにページを閉じましょうね。
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