ネガティブ感情は大切、ネガティブ思考は有害

「感情のコントロール」というのは人気のトピックです。そんな本がたくさん出ています。一方で、「感情は大切」とも言われますが、こちらは人気がない。

ポジティブ・シンキングなるものが人気です。一方で、「ポジティブ・シンキングは勘違いされている」とか「間違ったポジティブ・シンキングが多い」とうことも言われます。

そのあたり、どうなんでしょうね?

結論は、この記事のタイトルの通り。

ネガティブ感情は、ある種の身体反応。咳みたいなもです。出るものはしかたない。自分の感情は認めてしまいましょう。(暴れて怪我しないように注意)

ただし、注意が必要です。たいていのネガティブ感情は、本当の感情ではないのです。浸ってみてすっきりしなければ、その感情あやしいので、深追いしないこと。まあ、コツがありますので、実は簡単ではありません。詳しくは、講座などでお会いするときに、実例持参で質問してください。

ネガティブに思考すること、すなわち「わざわざ物事を悪く解釈する」というのは、できれば止めてゆきたいものです。感情は自律的に起きるもの(咳みたいなもの)であるのに対して、思考はある程度選択できます。

咳を無理に止めようとするのではなく、そもそも咳がでないようにする(風邪をひかないようにする、ホコリを吸わないようにする)ということはできます。ネガティブな感情を無理に止めようとするのではなく、そもそもネガティブな感情が起きにくくするために、ネガティブに思考しないということはできると思います。

本来のポジティブ・シンキングというのがあるとすれば、それは・・・

  • わざわざネガティブに考えない(推測で悪い解釈に決めつけない)

間違ったポジティブ・シンキングというのがあるとすれば、それは・・・

  • ネガティブな感情を抑圧(ないことにする)する
  • ネガティブな可能性を否定する(本音に反して「ぜったいうまくいくはずだ!!」と無理に言い聞かせる)

※一時的に自分を騙して成果をあげるという心理テクニックもないわけではありません。

避けたいシナリオ:
ネガティブ思考が、不必要なネガティブ感情をつくり(もしくは、せっかくのポジティブ感情を抑圧し)する。
ポジティブ思考(という名のネガティブ否定思考)が、ネガティブ感情を抑圧する(ないことにする。しかし本当はある)。

で、結論はというと、

物事をネガティブに解釈するのはやめて、

自然に発生したネガティブな感情は大切にする(無いことにはしない)、

というのがお勧めです。

(参考)
メール講座『自分の気持ちに気づく能力』(~自分に嘘をつかない生き方のために~)

※当サイトの記事には実践経験に基づく意見や独自の経験的枠組みが含まれます。また、全てのケースに当てはまるものではありません。ご自身の判断と責任においてご活用ください。

※当サイトの事例等は事実に基づいてはいますが複数のケースや情報を参考に一般化して再構成、フィクション化した説明目的の仮想事例です。

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