「感情に支配される」の逆は「感情をコントロールする」ではない

「感情に支配される」の逆は「感情をコントロールする」ではありません。少なくとも感情を扱う心理セラピーでは。

感情の所有

感情に支配されている人はこんな感じです。

「あなたは今、怒ってますね」

「怒ってなんかいませんよっ!! あいつが悪いという事実を言ってるだけですよ!!」

冷静に「別に怒っていませんよお」と言う場合も、実は支配されていたりすることがあります。

感情に支配されることの反対は

「怒ってはいません」

ではなくて、

「はい、怒ってます!!」

です。

これを「感情を所有する」と言います。

さらに、その感情が役割を終えてゆく場合には、「感情を解放する」と言ったりもします。いわゆる、怒ったり泣いたりしてスッキリするみたいな感じです。深いお悩みを扱う場合は、スッキリ以外の感覚も出てきますが。

感情を所有することは、感情を支配することではないのです。

感情の対処法は2系統

感情的になってしまうという問題への対処法は2系統あって、感情をコントロール(支配、抑圧)しようとするものと、感情を所有(赦す、解放する)というものです。

ちなみに、怒りの解放は相手を殴ったり、復讐や制裁をすることではありません。

2系統のうち前者「コントロール」は、他人や社会に迷惑をかけないことを目的に開発された手法が多いです。

たとえば、カッとなって事件を起こした被告人が裁判所から命令を受けて参加する

ですので、会社や国の費用で実現しやすいのも前者かと思います。

後者「所有」は人を幸せにする(苦しみから解放する)ために開発された手法が多いです。

Kojun の心理セラピーは後者のものです。

カウンセリングでは、考え方を変えて怒らなくて済むようになるなんていうこともありますが。

また、感情を所有することで、本当の意味にたどり着くこともあります。怒っていると認めると、実はほんとうは悲しいんだと気づいたりします。そのような場合は、悲しみが所有されます。

※当サイトの記事には実践経験に基づく意見や独自の経験的枠組みが含まれます。また、全てのケースに当てはまるものではありません。ご自身の判断と責任においてご活用ください。

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