特性かトラウマか

発達障害の勉強会で対話して、思ったことを書いてみます。

私たちのような相談業の人が発達障害支援窓口を紹介するケースについて、「発達障害」という言葉が相談者にショックを与えるかもしれないということが言われていました。

私が発達障害支援窓口を紹介するとしたら、「発達障害かもしれないよ」というラベリングを勧めているのではなくて、「それは解消する(なおす)必要のないものかもせれませんよ」という文脈になります。

もしお悩み(たとえば、怒鳴り声が苦手)の原因がトラウマ(事件をきっかけに刷り込まれたもの等)だとしたら、それは解消てきる可能性が十分にあることを知ってもらいたいです。少なくとも同じような悩みを解消した人たちがいる。だから「あきらめる必要はないでしょう」と伝えることになります。

しかし、悩み(たとえば、怒鳴り声が苦手)の原因が特性(たとえば発達障害の聴覚過敏)かもしれないのであったならば、それは「なおす必要のないものかもしれませんよ」と伝えることになります。同じような特性の人たちがいて、そのような人たちが生きやすくなる社会を作ろうとしている人たちがいるということを知ってもらいたいと思います。

それを知るためのキーワードとして「発達障害」なのであって、ラベリングはどうでもよいです。なので、診断よりも前に、相談窓口を入り口にしてみる選択肢を提供するわけです。

私が当事者であるセクシャルマイノリティも、昔の精神医療では治すべき病として定義されていましたが、今日では治すべき病ではないとされています。マイノリティであるがゆえの困難や悩みはありますが、それは社会的な問題であって、精神的な病理ではないわけです。それと同様です。

なのですが、発達障害の業界は、支援者さえもまだ病理という側面をとらえていることが節々に感じられました。

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心理セラピスト Kojun(上野貢潤)
心理セラピスト/Points of You アドバンストレーナー(日本資格)/プラクティショナー
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