特性かトラウマか

発達障害の勉強会で対話して、思ったことを書いてみます。

私たちのような相談業の人が発達障害支援窓口を紹介するケースについて、「発達障害」という言葉が相談者にショックを与えるかもしれないということが言われていました。

私が発達障害支援窓口を紹介するとしたら、「発達障害かもしれないよ」というラベリングを勧めているのではなくて、「それは解消する(なおす)必要のないものかもせれませんよ」という文脈になります。

たとえばもし、「怒鳴り声が苦手」というお悩みの原因がトラウマ(事件をきっかけに刷り込まれたもの等)だとしたら、それは解消てきる可能性が十分にあることを知ってもらいたいです。少なくとも同じような悩みを解消した人たちがいる。だから「あきらめる必要はないでしょう」と伝えることになります。

しかし、「怒鳴り声が苦手」というお悩みの原因が特性(たとえば発達障害の聴覚過敏)かもしれないのであったならば、それは「なおす必要のないものかもしれませんよ」と伝えることになります。同じような特性の人たちがいて、そのような人たちが生きやすくなる社会を作ろうとしている人たちがいるということを知ってもらいたいからです。

それを知るためのキーワードとして「発達障害」なのであって、ラベリングしたいわけではないのです。

※当サイトの記事には実践経験に基づく意見や独自の経験的枠組みが含まれます。また、全てのケースに当てはまるものではありません。ご自身の判断と責任においてご活用ください。

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