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正す/赦す

  • 2019-10-21

ほしいアドバイス、ほしくないアドバイス

カウンセリングなどては、アドバイスしないことが基本とされてますね。 実は専門的なアドバイスをすることはあるのですが。 アドバイスが役に立たなくて害になるケースというのは、正しいことを言うやつね。 たとえば、失敗を恐れて行動できない人に対して「失敗を恐れるな」とアドバイスするとか。 多くの場合に、これ […]

  • 2019-09-29

人を変えたい支援と、人を受容れたい支援

トランスジェンダーに「もっと自分を出しなよ」とかアドバイスするのはやめておくれ。 それには代償がともなう。親から「死んでくれ」と言われたり、職を失ったりしている。そうまでして、やっと限定的に自分を出した。そんな人に「もっと出しなよ」と言うのは、その人が大きな犠牲を払ってきたことへの踏みにじり。 自分 […]

  • 2019-09-25

「ゆるす」とは、自分の怒りをゆるすことでもある

「ゆるせない」という体験を通り抜ける 私ね、殺したいほど腹立つ人がいます。拳で私の頭を叩いてきたあの人よりも、馬乗りで私の服を脱がそうとしたあの人よりも、騙してお金を取ろうとしたあの人よりも、その人だけはどうしてもゆるせません。 でも、平気なふりをしてきました。そうしていないと、暴れてしまいそうでし […]

  • 2019-07-18

多くのセラピストが「頭で考えるな」と言うのですが

クライアントの立場でいいますと、「頭で考えてはいけない」というセラピストやコーチの台詞が、私は苦手です。 セラピストとしての私は、クライアントに対して「頭で考えたことを、感じたことだと思い込まないように」とアドバイスすることはあります。 これらは、だいぶ違います。 多くのセラピストが、「頭で考えても […]

  • 2019-06-15

ゆるすことで進む旅

自分(の現状)を赦すことで、進める旅があります。 それに反発する人がいます。 それと似たことを、英語や楽器の習得で見ることもあります。 英語の勉強を相談されたとき、片言で話すテクニックを勧めます。 しかし、ペラペラじゃないと人に非ずと思っている人はそれを拒否します。片言なんて赦せないのです。 楽器で […]

  • 2019-05-28

話を聴いてもらっただけでは解決しない苦悩

たとえば、あがり症の人がいたとします。 A群の支援者(講師、教師、コーチ)は、あがらないようになることを勧めます。「これであなたも人前で話せる」セミナー。「殻を破れ」、「コンフォートゾーンから出てみよう」。 しかしながら、あがり症の人にとってそれが逆効果だったりします。 そこで、B群の支援者(ロジャ […]

  • 2019-02-12

「変わる」というのは、今までの自分を赦すこと

対人支援業には、人を変えたい人たちが多いようです。でも、私や私のクライアントをそっとしておいてほしい。その大事な時間だけは。 私は人が変われるようにしたい。 私は人を変えたくない。 変えられるようにできたとしても、本人は変えないかもしれません。 いままで出会った人たちで、変化を選ばなかった人たちもい […]

  • 2018-07-18

現代のセラピーは、矯正から願いへ

昔のセラピーは社会の常識に合わせるために、異常を矯正するものでした。今は、本人の望みをかなえるためのものです。そんなことを時々、記事に書いています。 でも、昔は本当に異常なものを矯正するものだったのだなあと思います。 たとえば、動物に育てられた子供が保護されたのち、結局人間の生活になじめずにジャング […]

  • 2018-06-19

自分の本当の感情に気づいたときの注意点

私は、自分の本当の感情に気づくことをお勧めしています。ですが、もう一つ大切なこと、気づいてどうするかということを書きます。 気づくというのは、たとえばこんなことです。 「あの人にアドバイスしたい。それはその人のためだと、意識では思っている。しかし、その裏に怒りの感情が隠れていた」 さて、そんな風に気 […]

  • 2018-06-04

私のセラピスト観を神話風に

私のセラピスト観を神話風に書いてみます。 ・・・ 一度も自分を生きたことがない人が、道徳だの倫理だの言って、罪なき人々を叩く。 怖れに負けて人を叩く。人を叩くことに人生を捧げる。 人の道を説くということは、特定の道を外れた者を人間扱いしないという宣言。 叩かれた人を人間扱いする。それは自分を生きた人 […]

  • 2018-04-18

隠れた感情に「気づく」レベルと「触れる」レベル

隠れた感情に気づくことで、日常の様々な問題が解決します。 それを、人に暴かれるのではなくて、自分で実践するのが、自分の心との対話のススメ。 さて、人生レベルの様々な問題の解決にも、同じようなプロセスがあります。気づくのではなくて、触れるという違いがありますが。 そのレベルでは、「気づきましょう」では […]

  • 2018-03-28

なぜ人は人を攻撃するのか?

なぜ人は人を攻撃するのか? これは私の子供のこれからの疑問でした。 ※特別に攻撃的な人の話ではなくてです。 そして、この謎は、ときどき訊かれる質問でもあります。 心理学的には「防衛」として説明されることが多いかと思います。 いくつかの観点がありますが、一つの答えを出してみます。 怒ったり、怒鳴ったり […]

  • 2018-02-07

本当の自分を知るために助けになる人は?

本当の自分を知るためには、本当の自分を責めないという態度が必要です。 責めるとは、評価したり、正そうとすること。 もしも、本当の自分を知る目的が、自分を非難したり、正すことなら、本当の自分は現れないでしょう。 悩みを解決する、ある症状を無くすというのは、評価でも正すことでもありません。 解決すること […]

  • 2018-01-30

落ちても大丈夫になると、飛べるようになる

くどいようですが、サーカスの空中ブランコは、最初に落ちる練習をするそうです。 華麗な技を繰り出すには、落ちてもケガしない、落ちても叱られない、落ちることは楽しい、そんな経験が必要です。 落ちても大丈夫になると、飛べるようになります。 心の課題に悩む人は、落ちないように飛ぼうとしていることが多いです。 […]

  • 2018-01-29

セラピストに叱られてる感じがしたとき

叱ることで人を変えられない 心理セラピーで人生を支配する根本問題を扱っていると、こんなことを感じます。 叱ることで人を変えることはできない。 叱ってもらうことで変わることもできない。 なので、深層心理に刻まれた心理課題(広義のトラウマ)を扱う場合は、「言うことを聞かないと治らないぞ」と叫ぶ治療者では […]

  • 2017-08-17

諦めるから倒れない

赦す(ゆるす)と弱くなるのか カウンセリングに行くのは弱い人間だ、と思っている経営者や男性は多いです。 ※この記事を書いた当時はそうでした。 実はこれは日本の場合です。欧米では、エグゼクティブはカウンセラーを雇います。 コンサルタントは正すのが得意。カウンセラー/心理セラピストは赦す(ゆるす)のが得 […]

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