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意見

  • 2022-08-30

心理支援職におけるイニシエーションの危険性

大学で心理学を学ばずに心理職になることを批判する人があります。また、大学で学ばずに資格をとる人たちを許せないと言う人もいます(公認心理師Gルート批判など)。もちろん批判している多くは、大学で臨床心理を学んでいる人たちです。まあ、一部の人たちらしいですけど。 似たようなこととしては、心理職が社会的に認 […]

  • 2022-08-29

第5回公認心理師試験の結果/振返り

重い腰を上げて受験した公認心理師試験の合格発表があったので、自分の気持ちに基づいて振り返ってみたいと思います。 試験の結果 Kojunの合格通知も届きました。 192点です。合格者の中の上位3%くらい。 ※合格しましたが登録手続きをしていないので、いまのところKojunは公認心理師ではありません。お […]

  • 2022-08-23

「科学的」が不幸を招くとき

たとえば「ポジティブな姿勢や言葉を使えば、いろんなことが上手くいく」ということが、「科学的に証明された」と言われたりします。 実はこれ、間違いなのですが、よく信じられます。 「科学的」という言葉を使うと科学でなくなる 実験室の中の出来事に科学というお墨付きをあたえると、実験室の外でも成り立つと信じら […]

  • 2022-08-04

未来志向は過去から目を背けない

未来志向は未来を志向することです。過去から目を背けることではありません。 ポジティブ vs アンチネガティブ ポジティブ心理学というのも、おそらく本来はポジティブを扱うということであって、ネガティブから目を逸らすことではないはずです。 しかし、「ネガティブに向き合えないからポジティブ心理学を好んでい […]

  • 2022-07-07

「原因論の罠」と「目的論の罠」

旧い精神分析への批判にこのようなものがあります。 はい、指摘しただけではラクにはなりません。指摘するだけではセラピーとは言えないでしょう。 そこで、「原因」ではなく「目的」に注目しましょうというのが目的論です。 旧い精神分析がやっていたのは、道徳規範などによる抑圧によってヒステリー(変換症など)が生 […]

  • 2022-04-17

心理セラピーの理論に正しいもなにもない

心理学には科学になりたいコンプレックスがあって、心理学者さんたちが正しいかどうかの議論をしています。 集団心理や反応の法則みたいなものは、統計的に調べて、法則として成り立つかどうかを研究するのは経験科学になるでしょう。 ですが、心理セラピーのための理論(臨床心理学?)については、正しさを議論するのは […]

  • 2022-04-06

「児童虐待」という記号の使い方

「虐待が増えている」という表現に注意したい 「近ごろ児童虐待が増えている」という言葉をよく聞きます。 そのとき示される統計は、児童相談所の取扱い件数の増加です。通告窓口の告知やキャンペーンなどにより取扱い件数が増えているであろうことを考慮すると、児童虐待自体が増えkaているのかは慎重に判断したほうが […]

  • 2022-04-05

手法中心アプローチと人間中心アプローチ

人間性中心アプローチは、パーソンセンタードアプローチとも言われます。私は本人中心アプローチと言ったりもします。 その説明文を読んでも、漠然としているので、具体的な例を挙げて説明してみます。 手法を愛するセラピスト こんなことを言う治療者(カウンセラー、セラピスト)がいます。 「CBT(認知行動療法) […]

  • 2022-03-21

心理療法の「混ぜるな危険」

心理療法の世界では統合アプローチとか技法折衷とかいって、一つの技法に拘らずに合わせて使うということが流行しています。 Kojunの心理セラピーも最初から技法折衷です。 細かな技法は組み合わせてもよいのですが、アプローチを混ぜるとよくない場合があります。ブレるとでもいいますか。 混ぜ失敗の例 クライア […]

  • 2022-03-12

大学教育と資格制度でダメな心理カウンセラーを撲滅!?

「無資格のカウンセラーを撲滅せよ」と言っている心理士がいたり、「資格の有無は関係ない」というカウンセリング体験者がいたりします。 このように言われるときの資格とは、大学の臨床心理教育を受けた人に受験資格のある資格(主に臨床心理士と今後の公認心理師)のことです。 海外には社会人経験のない人にはカウンセ […]

  • 2021-12-01

心理セラピストの勘と経験を禁止する風潮について

エビデンスに基づいたカウンセリングやセラピーをしましょうっていうのが流行っていて、業界団体なんかもそんなことをうたっています。 私はクライアント側の立場では、セラピストや医師の勘と経験にずいぶんと助けられてきたので、勘と経験に対して謝礼を払うのはやぶさかではないです。 「勘と経験だけではなく、実証的 […]

  • 2021-10-30

セラピストは直感を使ってよいか

昨今の科学主義によると、セラピストが勘を使うのは自己満足だからけしからんという意見があるようですね。 今日は直感てなんだろうって考えてみます。 私はネイティブセラピスト、いくつかの心理課題(トラウマや愛着不安定など)を克服してきましたが、どうしても残ってる障害があります。それはある種の不安症です。 […]

  • 2021-09-20

学歴で心理カウンセラーを淘汰せよ!?

あなたは、どう思いますか? これは、カウンセラーやセラピストを探している人も、一度考えてみてよいかと思います。 心理カウンセラーや心理セラピストに学歴は必要か? 大学で臨床心理学を学んでいる必要があるか? 対話すらできない心の専門家たち 大学院までいってないとダメとか、アメリカに留学してないのはダメ […]

  • 2021-09-17

心理療法による改善率を気にしない

かつて、アイゼンクという人がこんな研究結果を出しました。「精神分析心理療法をうけた人の改善率は44%。と開業医で受診した患者で精神分析心理療法を受けていない患者の自然治癒は72%。したがって、精神分析は効果がない」と。 この研究は後に他の研究者たちに反論研究されているのですが、ちゃんとした批判研究は […]

  • 2021-09-04

心理療法家の、知識が先か、体験が先か

私たちネイティブ・セラピストは、先に実践体験があり、その後に心理学の概念を学びます。 大学教授が書いた資料などでは、その逆で、心理療法家やカウンセラーは大学で心理学を勉強してから、次に実践経験をつむことが前提となっています。それらを私はサイコロジストと呼びます。 みんな自分が通ってきた道を正しいと思 […]

  • 2021-08-25

感情力動アプローチがセラピストを選ぶ理由

精神分析と感情力動の違い どちらも無意識に触れてゆくアプローチではあります。 「意識化する」 ≠ 「頭で理解する」 無意識にあったものが、意識できるようになる。涙がボロボロこぼれたり、鳥肌が立ったりします。これは「頭で理解している」のでしょうか? 体感でしょう。 たとえば、「裏切った同僚に対して怒り […]

  • 2021-08-15

適切な心理アセスメント!?

サイコロジスト的なスタイル 私のスタイルとは異なりますが、サイコロジストのお仕事なんかだと「適切な心理アセスメント」が必須とされています。こんな感じでしょうか。 アセスメント → 手法の選択 → 説明 → セラピーの実施 そうしないと、間違った手法でダラダラと費用と時間を使わせてしまうということです […]

  • 2021-05-03

宮廷道化師は王様のセラピストだったと思う

宮廷には宮廷道化師というのがいます。いわゆるピエロですね。 あれは王様向けのカウンセラー/セラピストだったんだと思うんですよ。しかも、傾聴スタイルではなく、直面化ありスタイルのね。 普通は家臣が王様に「ほんとは恐いんでしょ」なんて言おうものなら、首を切られてしまいます。だからだれも言えない。 ところ […]

  • 2021-01-20

エビデンスに騙されるな(3)効果ってなんだ!?

「エビデンスがない」ことをするのは自己満足か? 「エビデンスのない心理療法をしている連中がいる。それは自己満足以外のなにものでもない」と言う心理師がいます。 私もエビデンスのない手法を使うことがあります。クライアントの望みを聞いて、提案して、クライアントがやってみたいと言って、結果にクライアントが満 […]

  • 2021-01-20

エビデンスに騙されるな(2)「エビデンスがある」≒「誰かが儲かる」

前の記事: の続きです。 「セラピストの個人的な経験則や直感ではなく科学的根拠にもとづいて心理セラピーは行われるべきです」という科学主義やエビデンシャリズムは思想であって、科学的に証明されてた事実ではありません。セラピストの個人的な経験則や直感に助けられた人はたくさんいます。それをやめるべきだという […]

  • 2021-01-20

エビデンスに騙されるな(1)「多くの人に効果がある」≠「私に効果がある」

「エビデンスのある心理療法」というような言葉が流行しています。 「エビデンスがある」と言われると、効果が保証されているように聞こえます。 「エビデンスがない」と言われると、アヤシイ感じに聞こえます。 それは思考停止させる言葉のマジックかもしれません。 実際にはエビデンスはあっても効果はなかったという […]

  • 2020-07-11

知識は人を救わない

公的な整備(厚生労働省?)はカウンセラーの質の底上げのために、知識、知識と言っているようです。 しかし、ある講演会で「ひきこり家族の会」の幹部の方いわく「これまで何人もの心理士/心理師さんを呼んで講演してもらったけど、成果はなかった。なるど心理学の知識としては正しいのかもれないけど、それは私たちには […]