プロフィール


当事者を診る専門家ではなく、当事者が見る世界の案内人
心理セラピスト Kojun
得意なテーマ
幼少期逆境/広義トラウマ/厄介な感情
- 心の自由と存在の回復
- 人生の宿題を扱う
特徴の概要
- 傾聴では物足りない人向け(体験的技法)
- 当事者共同体に育てられた(体験専門家)
- 複数の師を持つが、特定の学派に身を捧げない(現象学的立場)
- ぬいぐるみを持ち歩く
公的機関向けのお仕事
職員向け相談員/講師/コンサルテーション(当サイトとは無関係です)
経緯


- 幼少期、繰り返される痛みにより解離(心が麻痺)。転んで泣く子を不思議そうに眺める。
- 児童期には瞑想・アファメーション等の心理セルフケアを実践し始める。
- 怪我をした動物をおとなしくさせて手当てするのが得意な子ども時代。
- 20代後半、経営者・管理職からコンサルタントと呼ばれるようになり、葛藤の相談相手をさせられる。
- 社会の中でアダルトチルドレン/サバイバー1たちと多く出逢い、その生活や人生の実態2に精通する。
- 近くて起きる事故や経営破綻を予期する(そして当たる)ようにもなり、苦しむ。3
- 黎明期であった認知行動療法を約百人の精神疾患患者と共に学ぶ。機能不全家族等の背景がある人たちには効果が薄いことに気づく。
- 複数の臨床家から「よいセラピストになる」と言われ、4人の師から再決断療法(TA・ゲシュタルト)ベースの統合的心理セラピーを学ぶ。
- 初心の頃から、DVや虐待連鎖の当事者とガチ本番の心理セラピーを行い、サバイバーを信じる力が叩き込まれる。
- 私設相談室を開業。社会から見捨てられていた機能不全家族ACや愛着不安定を扱う。悩みを解決したクライアント達から「他にも必要な人がいるはずだから、続けてほしい」と託される。
- 参加者の要望に合わせて即興でワークを組み立てるグループセッション/ワークショップを100回以上の提供する。非言語のプロセスを枠組みの中で作り出すことを修得する。
- 必要に応じて臨床心理学などの知識のお勉強も積み重ねる。迷った挙句に、魔女狩りから逃れるため国家資格に登録。
- 学生時代に学んだ理系の学問が、脳科学進展を介して急速に心理学の基盤となりはじめる。
⇒「これまでの歩み」(より詳しい経緯)
※大学で正解を鵜呑みにするでもなく、民間療法を妄信するでもなく、珠玉混交の在野で全てを疑い、試してきました。学術界と当事者界の狭間に存在します。
アプローチ


Technique
実存主義アプローチ/感情焦点化(EFT)・感情処理法・再決断/マインドフルネス/フォーカシング/チェアワーク(椅子を使う対話)5/インナーチャイルド6/ナラティヴ・アプローチ/ソマティック・アプローチ/リフレクティング・プロセス/NET7/カード・ツール/他
※助ける方法ではなく、助かる方法を学んできました。
Theory
/TA人生脚本8・中核信念/対象関係論・愛着理論/ポリヴェーガル理論9/計算論的脳科学10/ソマティックマーカー仮説
※これらの理論を学ぶに先立って、当事者世界から学んだ経験知があります。実体験との接地点があります。
Presence
当事者視点/我と汝の関係/協働調整11

属性
加入団体
- 日本心理療法統合学会
- 大阪公認心理師会
- 応用脳科学コンソーシアム(個人会員)

学びの背景
修了トレーニング等
学術系(支援者視点)
NET for PTSD18/24 hours of PE Therapy for PTSD19/Skills for Psychological Recovery20/Emotion-Focused Therapy Level 121/Focusing Pure Listener/Trauma-Sensitive Mindfulness 13 months/他



実践型(当事者視点)
Attitudinal Healing Japan Facilitator Training & OJT/JPTTA Professional Therapist Training Program23/Active Hope/Vipassana Meditation 10-day/6-Week Mindful Self-Compassion/他


※「権威者に多く支払うほど地位が上がる仕組み」には賛同ないよう気をつけています。
学歴
- 広島大学 理学部 卒業(物性物理学・神経回路網モデルと記憶)学士(理学)
- 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST) 人工知能研究グループ 修了(認知科学・状況意味論)修士(情報科学)
人からの学び
- 当事者共同体での対話・体験シェア、風俗産業関係指導者、演劇指導者(事例相談なし)
- スーパーバイザー(ベテラン臨床家、学会理事、元臨床心理士養成教員、各心理療法トレーニング講師)
- 対人支援職ネットワーク(福祉・教育・医療・産業保健)、専門職の事例検討会・専門書読書会
代表的な参考書


専門職のクライアントも多いので、挙げておきます。
『自己実現への再決断 – TA・ゲシュタルト療法入門』(グールディング夫妻)/『カウンセリングに活かす「感情処理法」』(倉成宣佳)/『感情に働きかける面接技法』(L.S.グリーンバーグ / 他)
『母子関係の理論』(J.ボウルビィ)/『子供の「脳」は肌にある 』(山口創)
『カンデル神経科学』(E.R.Kandel / 他)/『能動的推論- 心、脳、行動の…』(K.フリストン / 他)/名著精選『感情』(ジェームズ / キャノン / ダマシオ)
『トラウマ関連疾患 心理療法ガイドブック』(U.シュニーダー / M.クロワトル 編)/『ポリヴェーガル理論 臨床応用大全』(S.W.ポージェス / デブ・デイナ 編著)/『心的外傷と回復』(ジュディス・ハーマン)/『PTSD治療ガイドライン 第3版』(ISTSS公認)/「心的外傷後ストレス症(PTSD)に対する心理療法」ストレス科学研究 2025,38 (丹羽まどか)
『マインドフルネス入門講義』大谷彰/『フォーカシング指向心理療法』(E.T.ジェンドリン)/『精神分析技法論』(K.メニンガー)/『精神力動的精神療法』(G.O. ギャバード)/『認知行動療法 実践ガイド』(J.ベック)/『心理療法ハンドブック』(乾吉佑 / 他 編)/各種心理療法のテキスト
『援助専門家のための倫理問題ワークブック』(G.コウリー / 他)/『標準 精神医学 第7版』(尾崎紀夫 / 他)25

音声
温泉のように温いと言われる1/fゆらぎ音声です。
ネイティブ・セラピストの特長
Kojunは当事者共同体に育てられた当事者視点の心理セラピストです。
権威者中心ではなく、クライアント中心
「そこにある苦しみ」を観てきたので、それがどう癒されるかだけが関心でした。多くの心理師が最優先する、権威から資格や学位を貰うための勉強に全く興味がありませんでした。
統計的エビデンス中心ではなく、クライアント中心
「エビデンスがあるから、やりましょう」とは言いません。多くの人に効果があるかではなく、そのクライアントに役立つかです。
ほとんど先生と呼ばれない、クライアント中心
開業セラピストとしては、クライアントから「先生」と呼ばれたことは殆どありません。最初に相談業を始めたコンサル時代のクライアントは年上の経営者たちでしたから、「君」や「さん」で呼ばれていました。それでも信頼はされていました。心理セラピーも権威性がなくても出来るようです。
専門知識と体験知の違い1
たとえば、クライアントを解離状態(うわのそらみたいな)から呼び戻すには、五感(例えば聴覚)を刺激するとよいことが専門知識として知られています。
それを実践するとき、学術界の先生たちはパンッと手を鳴らしたり、机をコンコンッって叩いたりします。Kojunはそれを見ると、なんだか乱暴に感じ心が痛みます。
Kojunは「私の声が聞こえますか?」と声を使います。
どちらも聴覚を刺激しているので、知識レベルでは同じことです。どちらの場合もクライアントは解離状態が解けます。しかし、体験としては異なるかもしれません。連れ戻されるか、呼び戻されるか。
昨今の心理業界、福祉・医療では「体験知は専門知識より劣る」とされていますが、果たしてそうでしょうか。あなたは心理セラピストを選ぶとき、専門知識と体験知のどちらを重視しますか?
専門知識と体験知の違い2
たとえば、飼いネコを亡くして悲しんでいる人に対して「新しいネコを飼えばよいですよ」と助言する心理士がいます。代わりの行動を補えば喪失が楽になるという理論と臨床経験があるので絶対に正しいのだと言います。たぶん、実際に楽になるのでしょう。しかし、体験知によれば、理論的に科学的に正しくても、「新しいネコを飼えばよい」とは言うのがよいかは別です。
ノンバイナリー・ジェンダーについて
女でもあり男でもあり、子どもでもあり大人でもあり、理系的でもあり実存的でもあり。
古今東西「悩み相談」や「心の儀式」を担うクィアがいました。日本の古墳に埋葬されている巫女リーダーの骨もDNA鑑定では♂と判明したそうです。Kojunもジェンダー・クィア(ノンバイナリー)です。ファシリテーター仲間からは「巫女のような存在」と言われてきました。自然現象のような人とも言われます。
そんな存在に遭遇して、「会っただけで安心した」と言う人もいます。一方で「頼むから死んでくれ」「生まれてこなければよかったね」と言う人もいます。

これまでの歩み



体験的バックグラウンド
「心理学」も「臨床経験」も「体験」ではない。(物理接地仮説)- 物心ついた頃から、離人感とエンパス体質を持つ。(他者のアレルギー反応が自分の肌にも出る等)
- 心身の苦痛に対処するため、幼少時代から身体性アウェアネス・瞑想等の心理的セルフケアを身につける。
- 逸脱した行動パターンを伴う人たちを多く惹きつけ、彼らの独特な傷つきシナリオ/人生の顛末/意外な回復ストーリーに精通する。(これが後にTA脚本分析などの深い理解につながる)
- 数年間にわたりコンサル先の経営者/管理職たちに繰り返し呼び出されて、葛藤や不安対処に伴走させられる。プロのクライアントが好む傾聴スタイルを数百時間にわたり叩き込まれる。26
- 強烈な中年期クライシスの序盤で精神科医から「歯を食いしばって頑張りなさい」と言われ、その2年後に病気になる。別の医師から「なんでこんなになるまで頑張ったの」と言われる。
- 精神疾患患者グループの世話役となり、当時は未だ最先端だった認知療法を約100名と学ぶ。認知療法(第二世代)が合わない患者たちの多くに機能不全家族があることに気づく。
- 民間を含めて様々なセミナーや団体を覗いて、手応えを感じたり、ちょこっと傷ついたりしながら、役に立つもの/役に立たないもの/避けたいものを見分けるようになる。
- 余命の限られた子どもたちのためのグループワークとして始まり、心の平和を目的とする実践、アティテューディナル・ヒーリング(Attitudinal Healing)27に出会う。(そこでの体験が後のグループ・セッションや心理セラピーの基礎となる)
- 集団心理セラピー等に参加し、協働プロセスを体得する。サバイバーたちの逞しさと暖かさに触れ、尊敬が芽生える。28(ロールプレイ実習ではなく、ホンモノの当事者の一員となってプロセスを体験的に学ぶ)
- 複数の臨床家たちから「よい心理セラピストになる」と言われ、心理セラピー(TA・ゲシュタルト療法/チェアワーク/感情処理法/心理劇的手法/脱感作など)を4人の師から学ぶ。
- トレーニング会や共同体実践で被虐待・DV加害/強い対人恐怖などを担当する。人が幸せになってゆく姿から、心理セラピーとは何かを学ぶ。
開業してクライアントと歩む
クライアントしか真実を知らない。- 2015年に心理セラピストとして開業。予算のないクライアントたちのために1~2回で成果を出す超短期療法を実践する。クライアントとセラピストの生き様が出会う実存的アプローチで、「誰にも理解されなかった」という相談者に好まれる。
- いくつかのコーチ/カウンセラーの共同集客チームに加わるが、人気が出ると嫉妬による妨害が繰り返され29、一匹狼での活動が主軸となる。
- 様々なカウンセリング等があまり役に立たなかったというクライアントたちから「はじめて納得いくセラピーに出会った」「他にも必要な人たちがいますから、絶対に続けてくださいね」と言い残され、サバイバーの松明を託される。(→体験者の声)
- 犬恐怖症を理解するために自分も犬に噛まれてみる。恐怖症と呼ばれているものの多くが、恐怖症ではなくトラウマであることを知る。(→トラウマと恐怖症の違い)
- このサイトが「心理セラピー」で検索結果2位となる。
- 虐待を扱っていると、ショックトラウマ(PTSD様が強いもの、比較的経過年数の浅い性被害など)、投影同一化のクライアントと出会う。これらについては「当事者にしか分からない当事者視点」に加えて「独特の専門家視点」の必要性を感じ、重点的に情報を探し始める。
- 活動困難な状況では、「あなたのような人は必要なのでしょう」と実業家たちに何度か助けられる。
繋がりの感覚を実践
私たちはいかにして、傷つけ合うことなく助け合えるか?- 難民支援を発端とする、投影法を応用したツールPoints of You®に出会い、それを使った事業主向けの支援で大きな成果を出す。アドバンストレーナーとなり、数十人のPoints of Youファシリテーターを育成する。
- グループ・セッションや講座も始める。Points of You、マインドフルネスやリフレクティングプロセス、自助グループやセラピーの要素を取り入れる。悩みの当事者や専門職が垣根なく参加する場となる。(→イベント参加者の声)
「当事者ではないもの」と出遭う
専門家は「支援方法」を知っているが、その殆どが「克服方法」を学んだことはない。別の世界に住んでいる。- ボスと呼ばれる某大学教授に「大学で学んでない(臨床心理士ではない)くせに」と激怒30され、心理療法研究会への参加を辞退させられる。
- 一方で、「臨床心理士が全てではない。あなたはやめてはいけない」と応援してくれる先生たちとも出会う。
- 学問の「こうでなければならない」「根拠のない直感は実行してはならない」という規範から影響を受けるとスランプとなり、助からないクライアントが増えてしまう。その反省から、信頼関係のなかで直感と試行錯誤を重視するスタイルへ戻ることを決意する。31
- 迷ったあげくに、国家資格「公認心理師」に登録する。(試験成績は合格者100人中3位くらい)

- 福祉/教育などの対人支援職ネットワークの事例検討会・勉強会に参加して意見を提供するようになる。
- クライアントの幼少期逆境に触れてきた経験を活かすため児童福祉に関わろうとするが、施設長たちから「汚らわしい」「個性的すぎて話す気にもなれない」「子どもたちに害がある」「経歴がおかしい」などと言われ門前払いされる。
- 臨床心理業界の均一化運動32 33が勢いを増す。専門家の会合で若い心理士/心理師から「大学にすら行っていない人がカウンセリングするのは許せない」のような言動を聞くようになる。(ちなみに、かつて私が生き延びるために役に立った数少ないカウンセラーはみんな高卒/中卒でしたが。高学歴のカウンセラーによって不満足な体験をしたという当事者の話も何十件も聞いていますが。)
- トラウマ心理療法の指導者が「トラウマは心理師にとって有望な市場だ」と講演するのを聞き、違和感をおぼえる。
- 高学歴の心理士/心理師たちからの集団ハラスメント等に深く傷ついた(悪いことはしていない、違法でもない)在野カウンセラーたちのトラウマケアも扱う。34 (ちなみに、このことを専門家の研修会で話すと会場で笑いが起きました)
最近
- 学術界の公式トレーニングに参加すると、演習で同席した心理師・医師・講師陣から「貴重な体験が得られた」「参加してくれてありがとう」「学び方を教えてください」等と言われる。当事者世界に関心を持つ一部の心理師・医師たちと再びじわじわと仲良くなる。
- 脳神経科学の進展により、かつて学んだ理系の学問が心理学の基盤となり始める。
- 相変わらず、ぬいぐるみを持ち歩く。
動画 – Youtubeより
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※ラジオ音声はゆめのたね放送局からの許可を得て公開しています。



