プロフィール
人生の核心に寄り添う


当事者を診る専門家ではなく、当事者が見る世界の案内人
心理セラピスト Kojun
得意なテーマ
幼少期逆境、広義トラウマ、厄介な感情
- 心の自由と存在の回復
- 人生の宿題を扱う
- 繋がりの感覚(健全な信頼)
主な活動



心理セラピー/心理相談
グループ・セッション
公的機関向けのお仕事
職員向け相談員/コンサルテーション
主なアプローチと技法
プレゼンス – Being-with
サバイバー的な経験に根ざしたプレゼンスを基盤とします。殆どのクライアントがこれを求めて来ます。一般的なカウンセラー/心理師がエビデンスやメソッドに依拠するのに対し、Kojunは 人と人との協働調整そのもの を重視します。1 会うだけで回復が始まることもある――実際に回復共同体でも臨床でも確かめられてきた事実です。多くのクライアントから「この人だ」と言われてきました。
当事者視点/人の実存への信頼/我と汝の関係(相互尊重)/暴走しないエンパス能力/名前のない心の痛み2/協働調整(影響しあう安定化)
理論と技術 – Working-with
脚本分析(幼少期の人生への影響)3/愛着スタイル理解4/能動的推論モデル(脳科学)5/ポリヴェーガル理論(自律神経、トラウマの影響)6/メンタライゼーション/U理論(意識変容プロセス)/他
統合的アプローチ7/感情を扱うワーク/身体感覚の活用/フォーカシング(体験過程)/脱感作/再決断/インナーチャイルド8/エンプティチェア(椅子を使った対話ワーク)9/Points of You®(カードを使った投影ワーク)/トラウマ-センシティブ・マインドフルネス(主体性と選択)/他
背景
- 幼少期から瞑想、脱同一化等の心理セルフケアを実践
- 社会の中でアダルトチルドレン/サバイバー10たちと多く出逢う
- コンサルや業務改革などを経験し、殆ど全ての問題は人の心がつくり出していることに気づく
- 複数の師から心理セラピーを学び、当事者共同体等で社会から見捨てられた人たちと共に経験を積む
- 私設相談室を開業し、悩みを解決したクライアント達から「他にも必要な人がいるはずだから、続けてほしい」と、存在の松明を託される
音声(1/fゆらぎ)
温泉のように温いと言われる1/fゆらぎ音声です。
資格・認定

学歴
- 広島大学 理学部 卒業(物性物理学・神経回路網モデルと記憶)学士(理学)
- 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST) 人工知能研究グループ 修了(認知科学・状況意味論)修士(情報科学)
※これらの学問は、心理学と脳科学の統合、複雑系としての人間理解、心理療法の本質理解13に役立っています。
加入団体
- 大阪公認心理師会
- 日本心理療法統合学会
- 応用脳科学コンソーシアム
- こころのケガを癒やすコミュニティ事業
検定合格
- メンタルヘルス・マネジメントⅠ種/マスターコース(労働者の心の健康)
- 法学検定〈基礎〉excellent(離婚・暴力など相談背景の理解)
- グリーフケア・リテラシー検定(喪失・悲嘆・遺族対応)
- 健康管理検定 2級(ACEsは成人期の健康に影響する)
- 情報セキュリティマネジメント試験(プライバシー保護)
- JDLA Deep Learning for GENERAL(神経心理学の基礎モデルとして)
学びと出会い
体験に基づく理解 × 専門知識のハイブリッド修了トレーニング
サバイバー当事者と共に学んだ実践知がベースですが、補強・確認のために学術的/権威的な研修にも適度に参加します。
学術系公式トレーニング(支援者視点)14: Emotion-Focused Therapy Level 115/Narrative Exposure Therapy for PTSD16/24 hours of Prolonged Exposure Therapy for PTSD17/Skills for Psychological Recovery18/Trauma-Sensitive Mindfulness 13 months
実践体験型トレーニング(当事者視点)19: Attitudinal Healing Japan Facilitator Training & OJT/Professional Therapist Training Program20/Vipassana Meditation 10-day/他


人からの学び
- 当事者共同体での対話、クライアントからのフィードバック、アンダーグラウンドの人々、経営者の本音
- スーパーバイザー(学会理事である臨床家、元臨床心理士養成教員である臨床家、各心理療法トレーニング講師)、風俗産業関係指導者、演劇指導者
- 勉強会仲間(ワークショップ・ファシリテーター仲間(コーチ、人事担当者が多い)、オンライン対人支援職ネットワーク(福祉・教育・医療関係が多い))
主な専門書・教科書
特徴的な分野1:感情と人間理解
- 『感情に働きかける面接技法』L.S.グリーンバーグ / 他
- 『TA TODAY – 最新交流分析入門』イアン・スチュワート / ヴァン・ジョインズ
- 『フォーカシング指向心理療法』E.T.ジェンドリン
- 『自己実現への再決断 – TA・ゲシュタルト療法入門』グールディング夫妻
特徴的な分野2:身体性とトラウマ
- 『心的外傷と回復』ジュディス・ハーマン
- 『愛着関係とメンタライジングによるトラウマ治療』J.G.アレン
- 『ポリヴェーガル理論 臨床応用大全』S.W.ポージェス / デブ・デイナ 編著
- 『カンデル神経科学 第2版』Eric R. Kandel / 他
基礎・教養
- 『精神力動的精神療法―基本テキスト』G.O. ギャバード
- 『精神分析技法論』カール・メニンガー
- 『認知行動療法実践ガイド第2版』ジュディス・ベック
- 『能動的推論- 心、脳、行動の自由エネルギー原理』カール・フリストン / 他
- 『援助専門家のための倫理問題ワークブック』ジェラルド・コウリー / 他
- 『標準 精神医学 第7版』医学書院21
- 厚生労働省の研究事業による各種公開マニュアル
ネイティブ・セラピストの特長
Kojunは当事者共同体に育てられた当事者視点の心理セラピストです。
先生と呼ばれない
開業セラピストとしては、クライアントから「先生」と呼ばれたことは殆どありません。「先生と呼ばないでください」と言ったこともありませんが、当たり前にそんな感じです。「向こう側の人」ではないのでしょう。そういえば、Kojunもカウンセラーを「先生」と呼んだことは殆どありません。(稀に、誰も信じることが出来なかったクライアントがあえて決意を込めて呼ぶ場合などはあるようですが)
コンサル時代のクライアントは年上の経営者たちでしたから、「君」や「さん」で呼ばれていました。それでも信頼はされていました。
心理セラピーは権威性がなくても出来るようです。
当事者を笑うか
これまで、カウンセラーや心理師たちの会話で、「こんな間違いをしているクライアントいるよね」とクライアントの無知を笑う場面をたくさん見てきました。上から見下ろしているのです。「分かっている私たち」と「分かっていない彼ら」の差を笑うのです。
そんな当事者を笑う会話を前にして、Kojunは笑えないことが多いです。彼らは当事者の前ではむしろ笑いませんが、Kojunは逆に当事者と一緒に笑うことはあります。
当事者と共に「自分たち人間」を振り返ってクスッと笑うのと、専門知識を使って無知を笑うのは、雰囲気が全く異なるように感じます。けしからんと言いたいのではありません。笑うところの違いに、業界に居づらい、何か根本的な異質を感じるのです。
助けることを学んできた人たちと、助かることを学んできた人たちの間に根本的な違いがあるのうに感じます。
専門知識と体験知の違い
たとえば、クライアントを解離状態(うわのそらみたいな)から呼び戻すには、五感(例えば聴覚)を刺激するとよいことが専門知識として知られています。
それを実践するとき、学術界の先生たちはパンッと手を鳴らしたり、机をコンコンッって叩いたりします。Kojunはそれを見ると、なんだか乱暴に感じ心が痛みます。
Kojunは「私の声が聞こえますか?」と声を使います。
どちらも聴覚を刺激しているので、知識レベルでは同じことです。どちらの場合もクライアントは解離状態が解けます。しかし、体験としては異なるかもしれません。連れ戻されるか、呼び戻されるか。
昨今の心理業界、福祉・医療では「体験知は専門知識より劣る」とされていますが、果たしてそうでしょうか。あなたは心理セラピストを選ぶとき、専門知識と体験知のどちらを重視しますか?
ジェンダーについて
古今東西「悩み相談」や「心の儀式」を担うクィアがいました。日本の古墳に埋葬されている巫女リーダーの骨もDNA鑑定では♂と判明したそうです。Kojunもジェンダー・クィア(ノンバイナリー)です。ファシリテーター仲間からは「巫女のような存在」と言われてきました。自然現象のような人とも言われます。
女でもあり男でもあり、子どもでもあり大人でもあり、理系的でもあり実存的でもあり。
そんな存在に遭遇して、「会っただけで安心した」と言う人もいます。一方で「頼むから死んでくれ」「生まれてこなければよかったね」と言う人もいます。
クライアントの幼少期に触れてきた経験を活かすため児童福祉に関わろうとしたときは、「汚らわしい」「個性的すぎて話す気にもなれない」「普通じゃない人は子どもたちに害がある」などと門前払いされました。慣れないうちはトラウマ症状が出るほどの体験となりましたが、その代償として、この世の真実が見えます。
これまでの歩み



体験的バックグラウンド
「心理学」も「臨床経験」も「体験」ではない。(物理接地仮説)- 物心ついた頃から、離人感とエンパス体質を持つ。(他者のアレルギー反応が自分の肌にも出る等)
- 心身の苦痛に対処するため、幼少時代から身体性アウェアネス・瞑想等の心理的セルフケアを身につける。
- 逸脱した行動パターンを伴う人たちを多く惹きつけ、彼らの独特な傷つきシナリオ/人生の顛末/意外な回復ストーリーに精通する。(これが後にTA脚本分析などの深い理解につながる)
- 数年間にわたりコンサル先の経営者/管理職たちに繰り返し呼び出されて、葛藤や不安対処に伴走させられる。プロのクライアントが好む傾聴スタイルを数百時間にわたり叩き込まれる。22
- 強烈な中年期クライシスの序盤で精神科医から「歯を食いしばって頑張りなさい」と言われ、その2年後に病気になる。別の医師から「なんでこんなになるまで頑張ったの」と言われる。
- 民間の様々な心理セミナーや団体を覗いて、役に立つもの/役に立たないものを見分けるようになる。
- 余命の限られた子どもたちのためのグループワークとして始まり、心の平和を目的とする実践アティテューディナル・ヒーリング(Attitudinal Healing)23に出会う。(そこでの体験が後のグループ・セッションや心理セラピーの基礎となる)
- 集団心理セラピー等に参加し、協働プロセスを体得する。サバイバーたちの逞しさと暖かさに触れ、尊敬が芽生える。24(ロールプレイ実習ではなく、ホンモノの当事者の一員となってプロセスを体験的に学ぶ)
- 複数の臨床家たちから「よい心理セラピストになる」と言われ、心理セラピー(TA・ゲシュタルト療法/チェアワーク/感情処理法/心理劇的手法/脱感作など)を4人の師から学ぶ。
- トレーニング会や共同体実践で被虐待・DV加害/強い対人恐怖などを担当する。人が幸せになってゆく姿から、心理セラピーとは何かを学ぶ。
開業してクライアントと歩む
クライアントしか真実を知らない。- 2015年に心理セラピストとして開業。予算のないクライアントたちのために1~2回で成果を出す超短期療法を実践する。クライアントとセラピストの生き様が出会う実存的アプローチで、「誰にも理解されなかった」という相談者に好まれる。
- いくつかのコーチ/カウンセラーの共同集客チームに加わるが、人気が出ると嫉妬による妨害が繰り返され25、一匹狼での活動が主軸となる。
- 様々なカウンセリング等があまり役に立たなかったというクライアントたちから「はじめて納得いくセラピーに出会った」「他にも必要な人たちがいますから、絶対に続けてくださいね」と言い残され、サバイバーの松明を託される。(→体験者の声)
- 犬恐怖症を理解するために自分も犬に噛まれてみる。恐怖症と呼ばれているものの多くが、恐怖症ではなくトラウマであることを知る。(→トラウマと恐怖症の違い)
- 虐待を扱っていると、性暴力被害、ショックトラウマ、境界性人格の相談も来るようになる。さらなる学びの必要性を感じる。
- 活動困難な状況では、「あなたのような人は必要なのでしょう」と実業家たちに何度か助けられる。
繋がりの感覚を実践
私たちはいかにして、傷つけ合うことなく助け合えるか?- 難民支援を発端とする、投影法を応用したツールPoints of You®に出会い、それを使った事業主向けの支援で大きな成果を出す。アドバンストレーナーとなり、数十人のPoints of Youファシリテーターを育成する。


- グループ・セッションや講座も始める。Points of You、マインドフルネスやリフレクティングプロセス、自助グループやセラピーの要素を取り入れる。悩みの当事者や専門職が垣根なく参加する場となる。(→イベント参加者の声)
「当事者ではないもの」と出遭う
専門家は「支援方法」を知っているが、その殆どが「克服方法」を学んだことはない。別の世界に住んでいる。- ボスと呼ばれる某大学教授に「大学で学んでない(臨床心理士ではない)くせに」と激怒26され、心理療法研究会への参加を辞退させられる。
- 一方で、「臨床心理士が全てではない。あなたはやめてはいけない」と応援してくれる先生たちとも出会う。
- 学問の権威主義やエビデンス主義から「こうでなければならない」「根拠のない直感は実行してはならない」という形式知重視の規範を学び、助からないクライアントが増えてしまう。その反省から、信頼関係のなかで直感と試行錯誤を重視するスタイルへ戻ることを決意する。27
- 迷ったあげくに、国家資格「公認心理師」に登録する。(試験成績は合格者100人中3位くらい)

- 福祉/教育などの対人支援職ネットワークの事例検討会・勉強会に参加して意見を提供するようになる。
- 臨床心理業界の均一化運動28 29が勢いを増す。専門家の会合で若い心理士/心理師から「大学にすら行っていない人がカウンセリングするのは許せない」のような言動を聞くようになる。(ちなみに、かつて私が生き延びるために役に立った数少ないカウンセラーはみんな高卒/中卒でしたが。高学歴のカウンセラーによって不満足な体験をしたという当事者の話も何十件も聞いていますが。)
- 高学歴の心理士/心理師たちからの集団ハラスメント等に深く傷ついた(悪いことはしていない、違法でもない)在野カウンセラーたちのトラウマケアも扱う。30 (ちなみに、このことをトラウマ専門家の研修会で話すと会場で笑いが起きました)
最近
- 学術界の公式トレーニングに参加すると、演習で同席した心理師・医師・講師陣から「貴重な体験が得られた」「参加してくれてありがとう」「学び方を教えてください」等と言われる。当事者世界に関心を持つ一部の心理師・医師たちと再びじわじわと仲良くなる。
- 脳神経科学の進展により、かつて学んだ理系の学問が心理学の基盤となり始める。
- 相変わらず、ぬいぐるみを持ち歩く。
動画 – Youtubeより
Kojunらしさのブログ記事
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クライアントへのメッセージ
今日あなたが街ですれ違った人たちの中には、人生の宿題に挑み、すでに生き方を変えた人たちもいます。綺麗な言い訳に生きるか、闇を呑込んだ感動に生きるか。選ぶときがきます。
あなたに必要なものは何ですか?
私は、ご自身の中にある「深い洞窟」を通り抜けて、生き方を変える人たちと共にあります。
※ラジオ音声はゆめのたね放送局からの許可を得て公開しています。