Points of You ®(ポインツ・オブ・ユー)に興味を持たれた方のための入門ガイドです。
一言でいうと…
写真を使うことで、話しやすく、聴きやすくなります。
写真と基本メソッドを使うことで、気づきや発想が促されます。
使い方は様々で、宇宙飛行士トレーニング、企業研修、フォトセラピー、コーチングなどにも使われていて、活用分野によって雰囲気はかなり異なります。
「写真を通してこれほどのセッションやワークができるなんて、びっくり、感動です」
「とってもいい時間、そして空間をいただき感謝です」
Points of You ®は、コンセプトとツールを含むブランドです。何はともあれ、モノを見てみましょう。
Points of You®では、このような写真カードを使います。
世界中のカメラマンか撮影した写真。それらが独特の編集方針で編集されています。
こんなことにお気づきになるかもしれません。
あっ、種も仕掛けもありそうですね。実は、ゆる~く種や仕掛けがあります。
まず、情報が不足していることで、意味や解釈が固定されにくくなります。1つの写真でも、いろな見かたができます。
そして、Points of You® の写真は多様性が特徴です。バラバラがたくさんあることで、美しさがつくられます。
次に、パッケージを見てみましょう。すべて土に返る素材でできています。
「コーチング・ゲーム」はこんなパッケージです。よーく観てくださいね。(小さな端末の方は拡大してみましょう)
布素材で、使い込むとフニャッとしてきます。生産ロットによって、色合いが違ったりもします。
ミシン目まで見えましたか? 私たちは、見たつもりで、ほとんど何も見ていないことが多いのです。
動画でも見てみましょう。英語の説明がわからなくてもよいので、モノに注目して、手触り感を想像してください。
動画中に気になるカードがあれば、覚えておくとよいでしょう。
ちなみに、動画中で話している人は、創始者の一人ヤーロン・ゴーラン氏です。「これがあなたの人生に役立つものか、ご自身で確かめに来てください」と言っています。
セルフ・コーチング(または1対1セッション)、ワークショップ等に使われています。
コミュニケーション・ツールとしても使用します。人によって視点が違うということを受け容れたり、視点の違いを積極的に活用することで、影響しあったり、協力しあったり、チームを作り上げたりすることもできます。
人を責めるのではなく、事について話し合う。視点の違いによって決別するのではなく、視点の違いによって発想を拡げる。
Kojunはセラピストなので、遊び心のある会話や、グループ・カウンセリング的なプロセスを重視しています。
ここで休憩がてらに、イメージ動画を覗いてみましょう。
日本国内のワークショップ事例はこちら。
⇒Points of You® Japan 公式サイト | 活動報告
組織・団体でも採用されています。
セルフコーチングやセルフカウンセリングに使うことができます。
コーチやカウンセラー等がツールとして採用する場合もあります。
「コーチング・ゲーム」の典型的なセッションの様子を動画で見てみましょう。(詳しくは講座で学びます)
この例では、「妻との人間関係」というテーマを選び、5枚のカードを観ながら、いくつかの質問に答え、最後にテーマに関する気づきをメモしています。
「質問に答えながら自ら答えを出す」というのは、いわゆるコーチングや傾聴カウンセリングのようなプロセスですが、そこに写真があると何が起きるのでしょうか?
それはワークショップ参加体験や、練習によって知ることになりますが、ご自身、ファシリテーター、共同作業する人によっても起きることは変わってきます。
Kojunの講座では、心理や脳科学の面からメソッドの秘密を解明したり、ご自身に会った使い方(スタイル)を探していただいたりします。
別のワークを動画で見てみましょう。これは「パンクタム」というツールを使ったセッションの一例です。こちらも、ざっと雰囲気を見てみましょう。
この例は「今年の私のキャリア」というテーマです。今年に大切にしたいことを4枚の写真から選んで、その意味を言葉にしてゆきます。いったん非言語(写真)を使って考えてから、言葉にすることで、心の奥底に隠れていたことが言葉になります。写真に含まれるたくさんの偶然が作用して、新たな気づきが得られることもあります。
見よう見まねで、遊び感覚で使っても、けっこう面白いことが起こります。講座では、活用目的に合わせて、深くメソッドを使いこなす方法も学べます。
写真を観るとことのナビゲーションのスタイルは、トレーナーによっても異なります。実践を始めると、様々なトレーナーから、様々なスタイルを学ぶことになります。
2017年あたりからでしょうか、「研修やコーチングの技術として取り入れたい」というよりは、「まずは自分を大切にしたい」「自分自身が新たな一歩を求めている」という入門者が増えてきたようにも感じています。
「Points of You」は”points of view”(視点)から派生した造語で、「多様な視点」を表しています。
同じ写真を見ても、人によって解釈が違います。たとえば、走っている人の姿が「追いかけている」ようにも、「逃げている」ようにも見えます。見る人の心が見えるものに反映されることを、心理では「投影」といったりしますね。
もう一歩進めると、同じ人が同じ写真を見ても、様々な見方ができることに気づきます。普段の思い込みを超えて(一つの投影に縛られることなく)、さまざまな視点をみつけることもできます。それを応用して、悩みの解決ヒントや、アイデアを生み出すことが可能です。「Break patterns(パターンを壊す)」は、Points of You®の目的の1つとされています。
さらに、視点の違いを扱うことに慣れると、「意見が違っていても、私たちは共にあることができる」という体験もできます。それを応用して、チーム作りのようなグループワークを開発することができます。
自分とは視点が異なる相手とも対話できる。あるいは、いろいろありながらも共存できる。そのような挑戦を「Big Baloon」コンセプトと呼んでいます。
「多様な視点」がコンセプトの根幹にあり、ブランド名になっています。
英語ですが、オンラインで「コーチング・ゲーム」を体験ができるWebページがあります。
※「Sign up」(アカウント登録)で、結果を記録することもできまます。
他のツールやメソッドを比較して、Points of You®が特徴的だと思う点を挙げてみます。
先に述べているとおり、各自が独自に応用ワークを開発することができ、無限に広がる可能性を持っています。
トレーナーのバックグラウンドも様々です。教え方や価値観、雰囲気まで違います。創始者のコピーをするのではなく、それぞれのPoints of You®を実践します。「正解がない」というよりは、「正解がたくさんある」といった感じです。「たくさんの視点」というコンセプトが根幹にあるので、意見をぶつけ合うこともありながらも、私たちは共存しています。
※2019年から「創始者のコピー」のように台本通りに提供するワークショップが公式となりました。この記事はそれ以前にPoints of You Japanが成果をあげた実践コンセプトに基づいています。
一見すると対立するようなこともあります。しかし、コンセプトを実践することで、よい結果を探求します。Points of You®のコンセプトの1つ「Trust the process」と言います。
開発者が予め用意した尺度やカテゴリーによる「診断結果」や、占いのような「お告げ」がありません。意味はセッションのたびに創造されます。
予め用意された着地点がないという怖れを乗り越えます。これもまた、「Trust the process」でしょう。
これはコーチングやカウンセリングに通じるところがあります。セッショニストは何かを教える人ではなく、プロセスを支援する人になることができます。Kojunの養成講座では、「やり方」だけでなく「あり方」を学びに来る方が多いです。
好き嫌いが分かれる写真も含まれています。「自然が人を癒すから、自然風景ばかり集める」というようなものではありません。明るい方だけを見るのではなく、あらゆる視点を見つけます。
これはセラピストとして興味深く思うところです。ポジティブなことだけを扱えば無難かもしれませんが、ネガティブなことが大切な場合もあります。「嫌い」は大切なことの表れかもしれませんし、自分にとっての気づきの機会かもしれません。このあたりを興味深く学ぶ方々もいらっしゃいます。これもまた「Trust the process」であり、そのような清濁合わせ呑むプロセスを体験した人は、誰かのプロセスに寄り添い支援することができます。これは体験を通して、人から人へと恩送りされるものです。このような恩の連鎖は、Points of You®のコンセプトの1つ「Pay it forward」と呼ばれます。
ツールやメソッドの力を借りて、多様な視点に対して心を開き、既存のパターンを壊してゆく体験を通して、「Trust the process」「Pay it forward」を実感してゆきます。それは心の実践ですが、写真カードという具体的なモノを通して実践されるので、その体験は分かり易く共有されます。
興味をもたれましたら、その世界に参加してみましょう。こちらをどうぞ。
Kojunはアカデミープログラムを開催していません。
(お勧めは→大原亜希、廣瀬久美子、小嶋カオル、谷口チサ)