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心の痛み・サバイバーの知恵

心の自由を手に入れたい。安心・安全基地による心の成長が必要な、ACEs(幼少期逆境体験)、機能不全家族AC、性格の悩み(対人パターンや愛着)、自分がない、対人関係パターンなどの生きづらさへのヒントです。

  • 2024-04-15

「私が悪いのでしょうか」という悩み

原因は見方で変化する 自分が悪いのか、相手が悪いのか、相性が悪いのか、境遇が悪いのか、そういうのは見方で変わる部分があります。 ルールなどを決めれば、ルールに反した方が悪いことになりますが、それだって事情によっては微妙であることがあります。 雨の日に出掛けてずぶ濡れになってしまった場合、雨が降ったの […]

  • 2024-04-10

愚痴を言ってしまう自分をどうするか

「愚痴を言ってても始まらない」という状況はあるかと思います。さてどうするか。 愚痴が当たってる場合 これは「分かって欲しい」という欲求かと思います。で、誰かに聴いてもらっても愚痴がおさまらないとしたら、自分の中に「自分を責める自分」がいるのかもしれません。 つまりケリがついていないから愚痴なのではな […]

  • 2024-03-19

「どうでもよい」は「自由な心」ではない

プレイセラピー風なワークで、物語をつくるようなものがあります。私は写真カードなどを使います。 自由のワークをすることもあります。 自由のワークの場合は、自分の人生を物語るというわけではなく、どちらかというと自分とは関係のない物語を作ってもらいます。自由に創るということに重きを置きますから。 自由だか […]

  • 2024-03-16

自分の反応に気づいている

たとえは、他者のある言葉に対して過剰な反応をするなど。そのことに気づいているという状態やそのスキルは重要です。 心の課題の克服の流れ フェーズ1 まず自分の反応パターンに気づきます。これはメンタル不調のようなものどはれば、いつもの自分と違うという異変に気づけばよいのですが、人生レベルで長期化した問題 […]

  • 2024-03-05

「虐待の連鎖」をデータでみるか事例でみるか

「虐待が連鎖しないことは研究によって明らかになっています」などと言われますが、「虐待の連鎖」を安易に否定するのもどうかと思います。 なんのための議論なのか 多くの人は「親のせいなのか?」という関心があるようですが、私たちセラピストやクライアントが興味があるのは「虐待をやめるための心理セラピーにおいて […]

  • 2024-02-29

オーバーエンゲージメント

トラウマの心理セラピーなどで、出来事想起をしたり、イメージワークをしたりするときに、入り込みすぎしまうことをオーバーエンゲージメントなどと言います。逆に体験から距離をおきすぎてワークにならない状態をアンダーエンゲージメントと言います。それらの間でイメージワークをするわけです。イメージワークに限らず、 […]

  • 2024-02-27

無条件の自己肯定感!?

言葉の意味は恣意的 「自己肯定感」という言葉が一人歩きして、一部では己惚れていたり、反省がない、努力をしない人のことと思われたりしているようです。 また、ある心理セラピストは「自己肯定感は無条件の自己肯定である」とか言いますが、別の人は「いやいやそれは「無条件の自己肯定」と呼ぶべきだ」とかの意見があ […]

  • 2024-02-05

「~してあげてるのに、なんなのあの態度は!」と思ってしまう

他者の態度が失礼とか冷たいとか感じる原理については様々な可能性があります。 たとえば、過去に経験してきた別の他者を投影しているとか。あるいは内なる隠された自分を投影する場合もあります。 もちろん、相手が実際に失礼な場合もあります。(笑) ここでは、情報科学的な仮説を述べてみましょう。 再帰性感覚入力 […]

  • 2023-11-27

心の悩みの克服における「ゆっくりやりましょう」と「気長にやりましょう」

心の中身について、解決に時間のかかるものもあります。恐怖症や体験的技法を用いた広義トラウマの解決などは比較的短期間で解決します。 「ゆっくりやりましょう」は時間をかけた方がよいケースです。たとえば、うつ病などは急いで治すよりも時間をかけたほうが再発防止になると言われています。ですので、早く治そうとし […]

  • 2023-10-01

劣等感の克服 – 人を尊敬すること

劣等感による生き辛さ 消極的になってしまう場合 劣等感が思考や行動に影響している場合、チャンスを掴めなかったり、恥をかくのが恐くて挑戦できなかったり、損をすることは多いかもしれません。 劣等感が感情に影響している場合、傷つきやすかったりするかもしれません。単なる失敗が、自己否定につながってしまいます […]

  • 2023-08-29

認知再構成法を習得しよう – 日常のセルフケア(簡易ゲーム付き)

認知再構成法(狭義の認知行動療法)は、比較的簡単に習得できます。サバイバーにも一般の方にも日常のセルフケア技術としても習得をお勧めします。 人材育成やゲーム開発に携わったことのある私が、一風変わった練習ゲームを埋め込んで習得をガイドします。 認知再構成法とは とはいえ、普通の説明も少しさせてください […]

  • 2023-08-02

克服の勇気:心理実践に向き合う自分へのサポート

心理セラピーは、私たちが内面的な問題に向き合い、成長や回復を促進する貴重な手段です。しかし、心理セラピーや心理実践に取り組むことは、誰にとっても容易なことではありません。時には、ハードルや障壁が私たちの前に立ちふさがり、進むことが難しく感じることもあるでしょう。 心理セラピーや心理実践に取り組むこと […]

  • 2023-07-21

乗り越えるとき:「回避を手放す」よりも「自由を取り戻す」

抵抗と回避の意味 トラウマに関わる場所や物事を避けようとする症状を「回避」と呼びます。危険を避けるというよりも、危険じゃないのに避けちゃうってことですね。 また、同様に心理セラピーのプロセスに対しても回避反応が起きることがあります。 心理セラピーのプロセスには、一時的に抵抗を感じるかもしれないけど、 […]

  • 2023-06-10

悩みや苦しみは準備でもある

取り除くべき苦しみと、消化すべき苦しみがあるように思います。 病気や怪我は治して苦しみを取り除きます。 心の悩みのようなものは消化するのかもしれません。 お悩みや苦しみについて、プロセスを俯瞰すると、苦しみとは何かの準備であることが多いように思います。 理論によってはシグナルとか、コーリングとか呼ば […]

  • 2023-05-30

苦しみの意味

克服は意味を消化する 苦しみを克服する過程というのは、単純に治す場合と、その意味を消化する必要がある場合とがあるように思います。 とくに後者の場合に、克服と呼ばれるように思います。 私のクライアントさんたちは治療というよりも克服をする人が多いかもしれません。  苦しさには意味がある。それをひとつひと […]

  • 2023-05-07

ACは親を恨むための言葉ではない

AC(アダルトチルドレン)という概念は、「苦しみを親のせいにするのでけしからん」と言われることもあります。「機能不全家族」というのも、どの家庭にもあるようなことまで病気のように扱っているという批判もあるようです。(「誰が悪いのか」という視点から離れるために、Kojunは「機能不全家族」よりも「家族機 […]

  • 2023-04-24

「だって本当のことじゃないですか」と自己一致

心理セラピストは言葉の言い表す内容よりも、なぜそれを言うかに敏感です。そこを扱わないと人の悩みが解決しないからです。 「だって本当のことじゃないですか」 たいていの場合、本当のことだからという理由では人は発言しません。 食事をしながら、「海は青い」とか「6の2倍は12だ」とか突然に言ったりはしません […]

  • 2023-03-26

トラウマにおける「希望」

トラウマインフォームドケアが大切なものと指摘するHEARTSというのがあります。そのなかの「H(Hope)-希望」について書いてみます。 私の心理カウンセリングで実感するのは、他者の事例が希望になるということです。プライバシー保護のために仮想事例を話すことになるのですが、あるいは詳しく話さなくとも、 […]

  • 2023-03-11

「白黒思考」を直さずに救う

白黒思考が問題解決を阻む 「この世は地獄だ」とか「あの人は最高、あいつは最低だ」とか「医者は全て信じられない」とか「金が全てだ」などは白黒思考と呼ばれ、あらゆる心や人間関係の不調を引き起こすと言われています。 たとえば、昔からウツになりやすい思考パターンとしても挙げられています。また、境界性パーソナ […]

  • 2023-02-06

心理セラピストが読み解く、映画『夢』(黒澤明)

今回は黒澤明監督の映画『夢』を観てみたいと思います。 自然破壊への警鐘のようなオムニバス形式の映画です。そのテーマの意図はすっ飛ばして、心理セラピストならではの視点で案内してみたいと思います。 見どころ1:トラウマの外在化 戦後日本に帰還した中隊長が戦死した部下たちの亡霊と出会うお話です。 この中で […]

  • 2023-01-27

例:「いつも責められてるように感じる」

※このに記載するのは類似のケースを合成した仮想事例です。 主訴 Bさん「職場でも、社会でも、自分が悪者にされてるように感じて、イライラや怒りのようなものがある。生きづらいので、なんとかしたい」 心理カウンセリング それらの感情体験に共通する感覚として、「すべてお前が悪い」と言われてる感じが見つかりま […]

  • 2023-01-26

この世界が厳しく感じられる

見知らぬ他人をどう感じるか ちょっとした見知らぬ人とのやりとりが、厳しくされたように感じられる。断られただけで、叩きのめされたように感じる。などなど。 たしかにこの世は厳しいのかもしれない。人は冷たいのかもしれない。でも、捨てたもんでもないのかもしれない。 もしかしたらそれは、自分の中に厳しさを取り […]

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