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生きづらさの理解

幼少期や原家族に思い当たりのある生きづらさについて、何が起きているのか、捉えかたのヒントを書いています。

  • 2024-11-15

誰からも理解してもらえないということ

心理セラピーのクライアントの多くが言うキーワードに「誰からも理解してもらえなかった」というのがあります。理解されない、誤解される、というのは人の生きづらさの根底にあるものだと思います。 理解されないことの恐怖 理解されないということは恐怖でもあると思います。それを極端に描いてみましょう。 たとえば、 […]

  • 2024-03-19

「どうでもよい」は「自由な心」ではない

プレイセラピー風なワークで、物語をつくるようなものがあります。私は写真カードなどを使います。 自由のワークをすることもあります。 自由のワークの場合は、自分の人生を物語るというわけではなく、どちらかというと自分とは関係のない物語を作ってもらいます。自由に創るということに重きを置きますから。 自由だか […]

  • 2024-03-05

「虐待の連鎖」をデータでみるか事例でみるか

「虐待が連鎖しないことは研究によって明らかになっています」などと言われますが、「虐待の連鎖」を安易に否定するのもどうかと思います。 なんのための議論なのか 多くの人は「親のせいなのか?」という関心があるようですが、私たちセラピストやクライアントが興味があるのは「虐待をやめるための心理セラピーにおいて […]

  • 2024-02-27

無条件の自己肯定感!?

言葉の意味は恣意的 「自己肯定感」という言葉が一人歩きして、一部では己惚れていたり、反省がない、努力をしない人のことと思われたりしているようです。 また、ある心理セラピストは「自己肯定感は無条件の自己肯定である」とか言いますが、別の人は「いやいやそれは「無条件の自己肯定」と呼ぶべきだ」とかの意見があ […]

  • 2023-04-24

「だって本当のことじゃないですか」と自己一致

心理セラピストは言葉の言い表す内容よりも、なぜそれを言うかに敏感です。そこを扱わないと人の悩みが解決しないからです。 「だって本当のことじゃないですか」 たいていの場合、本当のことだからという理由では人は発言しません。 食事をしながら、「海は青い」とか「6の2倍は12だ」とか突然に言ったりはしません […]

  • 2022-12-26

生きづらさの二次被害

トラウマやアダルトチルドレンなどの生きづらさ持つ人は、なんとなく嫌がられ、避けられることがあります。 それにはいくつかの理由がありそうですが、今回はその一つを取り上げてみます。 ACが受ける基本的属エラー 過去に仕事が上手くいかなかった、現在不利な状況にある、などの問題を経験していることが知られると […]

  • 2022-10-28

アダルトチルドレンは親のせいなのか

標題にはアダルトチルドレンと書きましたが、それに限らず親からの影響で苦しんでいる人たちのお話です。 私たちの心理セラピーでも幼少体験を扱うことは多く、養育者が重要な存在として扱われます。 そこで、果たして親が原因なのか、親が悪いのかなんてことが問題にされることがあります。毒親という言葉があったり、親 […]

  • 2022-10-22

苦しい考えに囚われるのは幸せのヒント

アダルトチルドレンが守っているもの とくにアダルトチルドレンや長期化する広義トラウマのある人は、苦しさの外的要因が加わり続けているわけではないのに、その苦しみをなかなか手放さないということがあります。 環境は解決しているのに、心は囚われている。 そして、周囲の人はというと、明るく気持ちを切り替えるよ […]

  • 2022-10-16

問題と悪

心理的なお悩みがあっても、少しずつ解決してゆくことはよくあります。それは心の成長の一つでもあります。 それがなかなか進まないとき、一時的ではなく慢性的に苦しい人生になったりもします。 そこで、いろんな心の罠を解いてゆくことも有効なのですが、比較的シンプルな例を一つ挙げてみましょう。 それが、問題と悪 […]

  • 2022-10-14

母性と父性

母性 母性というと、安心基地として逃げかえる場所。傷ついたときに、逃げかえることができて、「痛かったね」「こわかったね」とあやしてもらえる場所。 あまやかすというイメージがあるのですが、Kojunが要だと思っていることは「自立を願っている」です。 「よしよし、こわかったね」というのは、「それでも独り […]

  • 2022-09-30

いざとなると度胸のある、いつも不安な人

不安傾向の人、敏感な人が必ずしも気が弱いとは限りません。 いつも心配ばかりしている人が、いざというときに落ち着いていたりします。 多くの人が気づかない小さな問題がちょくちょくあったとして、センサーが過敏な人はそれに気がつきます。ですからいつも心配です。気が弱いと思われています。 あるとき少し大きな問 […]

  • 2022-09-08

心が自由な人は反社会的か

過剰に人目を気にするという心の病があります。過剰にというのは、自分の幸せに反してということです。 心理セラピーでそれを解消した人など、心が自由になった人はそうではありません。 さて、人目を気にせずに、自分が生きたいように生きるとなると、サイコパスや独善的な人になるのではないかと心配されます。 心が自 […]

  • 2022-09-05

自己肯定感の低さが本当に根本問題なのか

幼少期に刷り込まれた何かが人生の足枷になっているというのは、心理セラピーのよくあるテーマです。 自己肯定感の損傷というのもその一つです。そして、それは殆どの日本人が持っている傷であります。 多くのクライアントも自己肯定感の傷を持っています。ですが、クライアントのお悩みの根本原因がそれかどうかはケース […]

  • 2022-08-26

親のメッセージに反発しながら従い続ける人生

たとえば「人目を気にしすぎる」「優秀でない自分を許せない」「新しいことに挑戦できない」などの悩みが人生レベルで続いている場合、親から引き継いでいる場合があります。 すなわち、人目を気にして指図する親、優秀じゃないと許さない親、新しいことに挑戦しようとすると止める親です。 それがどうも親の影響であるこ […]

  • 2022-06-30

置き去りにされしものを探して:理解されにくい「生き辛さ」の旅

「生き辛さ」は理解されにくい トラウマやACEsなどに苦しむ私のクライアントの多くが持つ「生き辛さ」というものは、他人に理解されることが難しいようです。 多くのクライアントが心理セラピーの後半で「わかってもらえなかった」と言います。 誰かに相談したり、苦しみを訴えると誤解されてしまう、悪者にされてし […]

  • 2022-06-27

無秩序型の愛着パターンから大人をみる

子どもの愛着パターンの中に無秩序型というのがありますね。 私は大人向けの心理相談をしていますので、別の類型で愛着スタイルというのをみているのですが、ちょっと気になりまして。 幼児のことはさておき、思春期や青年期などの子が無秩序型とも似た様子を示すという話を聞いたりしたとき、ふと思うのです。 回避型や […]

  • 2022-02-06

心理的ヤング・ケアラー

最近は福祉分野でもヤング・ケアラーが話題だそうですね。 ヤング・ケアラーって 幼くして親や兄弟などの世話をしてきた人のことですね。兄弟が障害者とか、親が精神的に不安定だったとか、様々な形があるのうです。 ですが、私が注目しているのは、いわゆる「介護者の苦労」というテーマではありません。 とくに、感情 […]

  • 2021-11-19

「過保護」に関するとんでもない誤解

ある臨床家の先生は「過保護だとストレスに弱い子が育つ」と言っていましたが、私はそれは偏見だと思います。 心理学を教える立場の先生たちから、そのような言葉を聞くたびに心が痛みます。 甘やされたというより、トラウマに近い 保護されたから自分で守れなくなるとか、親が代わりにやってあげたから本人は出来るよう […]

  • 2021-04-26

「希死念慮」の扱い

神経症的な希死念慮については、対処法の違いから主に2つのタイプがあるように思います。各タイプの呼称はここだけの便宜的なものです。私のところで扱える可能性があるのはタイプ2です。 タイプ1)状況要因の希死念慮 これは経済苦、虐めなどのによる環境的な苦痛が要因となっているケースです。つまり「死にたい」と […]

  • 2021-02-18

「変わりたくない」のではなくて「矯正されたくない」のだ

心理支援者(セラピストやカウンセラーなど)に相談に行くとこと躊躇する理由に、支援者に自分を変えようとされそうで嫌だというのがあります。 そこで「聴くだけ」という傾聴スタイルがカウンセリングの主流になったりしてきたのですが、一方では聴いてもらっただけでは解決しないお悩みもあります。 変化を手に入れたい […]

  • 2021-01-28

人間関係に苦しむ「常に笑顔」の人

笑顔になる心のトラブルもあります。 心理用語では「ドライバー」と呼ばれるものの一種です。人を心配させないために、人の機嫌をとるために、人を喜ばせるために、人に好かれる(嫌われない)ために、笑顔をつくることが刷り込まれているケースです。 生き延びるために笑顔が必要だった人ですね。 カウンセリングルーム […]

  • 2021-01-27

高い目標を持つことで一歩も進めなくなっているケース

高い目標を持って何も達成できなくなる人がいます。 楽器を習うときに、「あの名曲を弾きたいんです」と言います。ドレミファソラシドの練習はしたくない、最初から名曲を弾きたいと言います。で、いつまでたっても練習が始まりません。 名曲を演奏して「すげー」と言われたいそうです。ドレミファソラシドは弾いても意味 […]

  • 2021-01-26

「頑張れ」が頑張れない人を増やす

立ち上がれないときは、二通りあります。 決断して、えいやっ、と思い切っれば立ち上がれる場合。 それをしても苦しいだけ、激痛が起きる場合など、諦めたほうがいい場合。ギックリ腰を想像するとよいでしょう。 思い切った方がいいとき(動きにくいとき) 諦めたほうがいいとき(動けないとき) で、なかなか立ち上が […]

  • 2021-01-06

叱咤激励の是非

叩く、罰する、叱る、と良くなるのか。叱るのがいいか、褒めるのがいいか、結論を二者択一で暗記するより、理由をよく理解てゆくか、体験的に知ることが大事だと思います。 ひきこもりについても、叱咤激励してあまりうまくいかない。だからと言って、「そっとしとく」を丸暗記してるだけなアドバイスもあまり役に立たない […]

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