幼少期に刷り込まれた何かが人生の足枷になっているというのは、心理セラピーのよくあるテーマです。
自己肯定感の損傷というのもその一つです。そして、それは殆どの日本人が持っている傷であります。
多くのクライアントも自己肯定感の傷を持っています。ですが、クライアントのお悩みの根本原因がそれかどうかはケースによります。
「それもあるでしょう、けど必要なセラピーはそれではないかも」ってこともあるのです。
自己肯定感を高めるワークに参加して良い体験だったのに、なんだか幸せにならない、なんて人もいます。
あなたの人生レベルのお悩みは、自己肯定感の低さが鍵なのか、洞察するヒントを書いてみます。
人生の良い時期と悪い時期があるでしょうか?
上がったり下がったりしているのであれば、躓きポイントを洞察するとよいでしょう。自己肯定感以外のテーマが見えてくることがあります。
みえを張ってボロが出るの繰り返しなら自己肯定感の欠損かもしれませんが。(カウンター脚本と言います)
ずっと低空飛行、上がったことがないというなら、自己肯定感の損傷を扱う価値があるかもしれません。
それを解消すると全く新しい世界を体験する可能性があります。
こうならこうというように一概には言えません。逆の例はいくらでもあります。
ですから、ここで述べているのは診断法ではありません。洞察の視点、きっかけです。
自己洞察は「かもしれない」をたくさんもつことが大切です。
心理セラピストも当てるのが得意なのではなくて、際限なく「もしかしたら」の仮説を出すのが得意なのです。
自分はずっと遠慮した人生かしら、それは自己肯定感の限界だらろうかと試しに考えてみるのです。