ブログ

  • 2025-12-15

「ショックトラウマ」の心理セラピー

トラウマも幅広いですが、ここでは単回性(1つの出来事が原因)のショックトラウマ(PTSDはその中の一部)の場合の心理セラピーについて外観してみようと思います。 できるだけ当事者の立場にたって、批判的かつ建設的に書いてみたいと思いますが、私見による記事であることはご承知おきください。 (この記事はしば […]

  • 2025-12-05

心理セラピストの探し方のヒント 集中-多元 編

今回は習得しているアプローチが集中しているか多元的かという視点で、心理セラピストを類型化してみようと思います。得意とする相談テーマについてはここでは扱いませんので、実際にはこんなに単純ではありませんが、ざっくり心理セラピスト選びの参考になればと思います。 こんなふうに類型化してみた オリエンテーショ […]

  • 2025-12-02

「大人の愛着障害」の心理セラピー

大人の愛着障害のための心理セラピーにどのようなものがあるか、私見として書いてみたいと思います。まず、標準ガイドラインが推奨する療法みたいなものは見当たらないようです。症状で定義されるような「病気の治療」っぽくない性質のものだからだろうと思います。 「○○先生のメソッド」「克服法をうたった書籍」などは […]

  • 2025-11-22

心理セラピストの書棚 愛着編

心理セラピストKojunが参考にしている文献を紹介します。オススメ本というよりは、世界観の紹介です。 今回のテーマは「愛着」。愛着といえば、子どもを扱う福祉や教育の分野の支援者向けの本が多いですが、興味あるのは人生課題としての愛着の理解のための文献です。ただ、子どもについての文献でも、大人の愛着不安 […]

  • 2025-11-01

セルフコンパッションは勇者の選択

よくある勘違い セルフコンパッションでは「自分に優しくする」と教えられています。これを「甘やかす(スポイルする)」と捉える人が殆どです。そして、多くは二つの反応にわかれます。 自分を責めることの反対が、自分を甘やかすことだと思っている時点で、責める人と甘やかす人は似たようなものだと思います。私はこれ […]

  • 2025-09-26

いい感じのカウンセリングを受けたのに、情緒不安定になることがある

よくある誤解について書いておきます。 「よかったー。良いカウンセラーに出会えた」と思ったら、翌日に様々なネガティヴ感情が沸き上がってきて大変なことになることがあります。 また、福祉などの関係者からよく相談されることとして、相談者がホッとすると突然トラウマ反応のようなもの(実はちょっと違う)が出ること […]

  • 2025-09-21

心理セラピーの「いまここ」って何なの?

ゲシュタルト療法とかマインドフルネスで「いまここ」って言葉がよく使われます。感情焦点化や身体への気づきのアプローチなどでも同じです。 「いまここにいてください」って言われてもねえ。ちゃんとここに来てるじゃないですか。 「いまここを感じましょう」って言われてもねえ。いまここーって唱えるんですか? 「い […]

  • 2025-09-03

理系の心理セラピストが栄養学を学ぶとき

心理職として、いくらか関心があるのは「よい睡眠のためにどんな食事をすればいいですか?」みたいな問いです。まあ、そういうことは、保健師とか栄養士とかAIに尋ねてくださいと言いたくなるけれど、私もなんとなく気になってきます。ホルモンだのビタミンだのについて知りたくなります。 そんなこんなで、栄養や健康の […]

  • 2025-08-01

心理セラピストが健康管理指導するとしたら

食事と睡眠 よくある保健指導 一般的には「食べ過ぎてはいけません」と教えます。しかしまあ、食べ過ぎる人は食べることでストレス解消しようとしていたりするので、「食べるな」という指導は、「いま苦しまないと後でもっと苦しむぞ」というような指導になっています。これはパニッシュメント型動機づけ、つまり罰による […]

  • 2025-07-05

あなたを助ける心理セラピスト、あなたが助かる心理セラピスト

あなたを助ける心理セラピストと、あなたが助かる心理セラピストは異なります。 あなたを助ける心理セラピスト タイトルには「いない」と書きましたが、まあ、いなくはないです。再現性のあるメソッドを使って何かを治すセラピストですね。 いないどころか、これになりたい心理職は多いようです。 とくに心理師養成大学 […]

  • 2025-06-26

「私がこんなになったのは親のせいだ」などと思ってはいけない!?

心や性格の問題で、幼少期の影響ではないかと思われることがあります。たとえば、警戒心が強すぎて人を信用できない、かと思ったら危険な人物に限って信用してしまう。たとえば、人目を過剰に気にして生きていて、自分がどうしたいのか感じ取ることも出来なくなっていて、夜に意味のわからない涙が出る。現在・未来志向で考 […]

  • 2025-05-21

セルフ・コンパッションについて

近年世界的に注目を集めているセルフ・コンパッションについて、サバイバー向けに私見をまじえて書いてみます。 コンパッションと甘やかしの違いを発見すること セルフ・コンパッションとは「自分自身へ向けた慈愛」「ありのままの自分に優しく」というような意味です。 さてこれを聞いて、「自分への慈愛」と聞いて、甘 […]

  • 2025-05-16

「後悔」の癒し方 6ステップ

「後悔」に向き合う内なる作業は、とても繊細で深いプロセスとなります。難しいですが、癒しや成長にもつながる大切な時間にもなり得ます。 ステップ1 後悔の内容を言語化する まず、何に対して後悔しているのかを具体的に言葉にしてみます。 その事件に名前をつけるとしたら? ステップ2 当時の自分を理解する 後 […]

  • 2025-05-05

心理支援における“信頼”と“資格”の本質を問う

カウンセラーの信頼と資格について会話してみます。 初心者が問う「恥ずかしくない資格」とは何か? Kojun 「カウンセラーを目指す人たち」のオンライングループで、カウンセラーを目指し学び始めた人が次のような質問投稿を見かけることがあります。 「どんな資格を取ればよいでしょうか? カウンセラーとして恥 […]

  • 2025-04-24

心理カウンセリングの劣化と進化

劣化と進化という観点から、心理支援について考えてみます。AI(ここではAltoと呼びます)と会話してみました。 心理療法が科学的であるためのデジタル化 Kojun 心理療法の技術は伝授されるごとに品質が変わります。たとえば傾聴で言えば、「頷きながら聴くとよい」と教えれば形骸化した頷きカウンセリングが […]

  • 2025-04-07

シティ・シャドウと生きる力

プロセス指向心理学の概念「シティ・シャドウ」について、社会構造的トラウマや国内における昨今の具体例と照らして考えてみました。 シティ・シャドウ Kojun プロセス指向心理学のシティ・シャドウとはなんですか? Elena(AI) プロセス指向心理学(Process-Oriented Psycholo […]

  • 2025-04-02

神経とサバイバー – 祀られし神経、トラウマ、つながり

身体と心の接点である神経について考えてみました。 神経に含まれる「神」という文字 Kojun 「神経」という言葉に「神」が含まれています。発見された当初はその機能が十分に解明されていなかったからだそうですが、苦し紛れに「神の通り道」と名付けたところは、昔の人の鋭い感性かと思います。トラウマ・サバイバ […]

  • 2025-03-29

「不安」について – 嫌われ不安、失敗不安

AI(ここではElenaと呼びます)と「不安」について会話してみました。 ケース1(嫌われ不安) Kojun 「不安」について考えてみましょう。 ケース1(嫌われ不安):「嫌われているかもしれない」という不安を繰り返す この場合は、実際には嫌われているかどうか判らないという事実が前提となります。実際 […]

  • 2025-03-27

情動と感情と気分を区別するサバイバー・スキル

情動・感情・気分について、生きるヒントとして、Kojunのざっくりした捉え方を紹介します。 情動とは? 情動は、身体や神経系の反応と捉えます。 一つは、覚醒度が上がっているか下がっているか。身体的にオンにしようとしているのか、オフにしようとしてきるのかです。 もう一つは、ポジティブかネガティブかです […]

  • 2025-02-07

なぜ貧乏神は「神」なのか

心理セラピストが神(物事の神格化)について考えてみました。なぜネガティブな概念が神とされるのか。 人間の性(さが)から生まれる神様 Kojun なぜ貧乏神は「神」なのでしょうか? AIto(AI) 貧乏神が「神」と呼ばれる理由は、日本の神の概念に関係しています。日本の神道や民間信仰では、神とは必ずし […]

  • 2025-01-19

自分は愛着障害なのか?を超えて…

ラベリングしたところで立ち往生 自分は愛着障害かもしれないと思う人の多くは、愛着障害の特徴リストなどを見て当てはまることが多いから、そして幼少期に思い当たる逆境体験があるからということで推定するようです。しかし、愛着不安定に対するセラピーというのは、地味で当たり前っぽいアプローチが多く、マニュアル化 […]

  • 2025-01-08

トラウマからの回復に専門家のサポートは必要か?

これについては、論理的構造の問題が潜んでいます。 私の意見を結論からいうと次のようになります。 論理構造的な問題というのは、これらが素朴には矛盾するかのように誤解されることがあるからです。 ある程度の経験を積んだサバイバーにとっては上記の2つが共存することはさほど奇妙には感じないかと思いますが、混乱 […]

  • 2024-12-22

アンドロイド花子の対象関係論 – エンジニアが一瞬で理解できる心理学

心理学には「対象」とか「対象関係」という言葉が出てきます。メラーニー・クライン、ウィニコット、フェアバーンらに始まる対象関係論ですね。 主要概念である「部分対象関係」「妄想-分裂ポジション」は、生後4~6ヶ月の赤ちゃんの心理状態を説明するものですが、赤ちゃんだけでなく混乱状態やストレスの強い状態にあ […]

  • 2024-12-15

感情の解放ってなに? 「恐怖」編 その2

以前にも同様のタイトルで書いていますが、少し観点を変えて書いてみます。 「恐さ」に関しては、気楽に「解放しましょう」と言えないようなところがあります。いくつかに分けて考えてみましょう。 抑圧そのものが悩みの原因なら「恐さの解放」がありえる 恐さを抑圧している(感じないようにしている/なっている)場合 […]

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