ブログ

  • 2025-05-16

「後悔」の癒し方

「後悔」に向き合う内なる作業は、とても繊細で深いプロセスとなります。難しいですが、癒しや成長にもつながる大切な時間にもなり得ます。 ステップ1 後悔の内容を言語化する まず、何に対して後悔しているのかを具体的に言葉にしてみます。 その事件に名前をつけるとしたら? ステップ2 当時の自分を理解する 後 […]

  • 2025-05-05

心理支援における“信頼”と“資格”の本質を問う

カウンセラーの信頼と資格について会話してみます。 初心者が問う「恥ずかしくない資格」とは何か? Kojun 「カウンセラーを目指す人たち」のオンライングループで、カウンセラーを目指し学び始めた人が次のような質問投稿を見かけることがあります。 「どんな資格を取ればよいでしょうか? カウンセラーとして恥 […]

  • 2025-04-24

心理カウンセリングの劣化と進化

劣化と進化という観点から、心理支援について考えてみます。AI(ここではAltoと呼びます)と会話してみました。 心理療法が科学的であるためのデジタル化 Kojun 心理療法の技術は伝授されるごとに品質が変わります。たとえば傾聴で言えば、「頷きながら聴くとよい」と教えれば形骸化した頷きカウンセリングが […]

  • 2025-04-07

シティ・シャドウと生きる力

プロセス指向心理学の概念「シティ・シャドウ」について、社会構造的トラウマや国内における昨今の具体例と照らして考えてみました。 シティ・シャドウ Kojun プロセス指向心理学のシティ・シャドウとはなんですか? Elena(AI) プロセス指向心理学(Process-Oriented Psycholo […]

  • 2025-04-02

神経とサバイバー – 祀られし神経、トラウマ、つながり

身体と心の接点である神経について考えてみました。 神経に含まれる「神」という文字 Kojun 「神経」という言葉に「神」が含まれています。発見された当初はその機能が十分に解明されていなかったからだそうですが、苦し紛れに「神の通り道」と名付けたところは、昔の人の鋭い感性かと思います。トラウマ・サバイバ […]

  • 2025-03-29

「不安」について – 嫌われ不安、失敗不安

AI(ここではElenaと呼びます)と「不安」について会話してみました。 ケース1(嫌われ不安) Kojun 「不安」について考えてみましょう。 ケース1(嫌われ不安):「嫌われているかもしれない」という不安を繰り返す この場合は、実際には嫌われているかどうか判らないという事実が前提となります。実際 […]

  • 2025-03-27

情動と感情と気分を区別するサバイバー・スキル

情動・感情・気分について、生きるヒントとして、Kojunのざっくりした捉え方を紹介します。 情動とは? 情動は、身体や神経系の反応と捉えます。 一つは、覚醒度が上がっているか下がっているか。身体的にオンにしようとしているのか、オフにしようとしてきるのかです。 もう一つは、ポジティブかネガティブかです […]

  • 2025-02-07

なぜ貧乏神は「神」なのか

心理セラピストが神(物事の神格化)について考えてみました。なぜネガティブな概念が神とされるのか。 人間の性(さが)から生まれる神様 Kojun なぜ貧乏神は「神」なのでしょうか? AIto(AI) 貧乏神が「神」と呼ばれる理由は、日本の神の概念に関係しています。日本の神道や民間信仰では、神とは必ずし […]

  • 2025-01-19

自分は愛着障害なのか?を超えて…

ラベリングしたところで立ち往生 自分は愛着障害かもしれないと思う人の多くは、愛着障害の特徴リストなどを見て当てはまることが多いから、そして幼少期に思い当たる逆境体験があるからということで推定するようです。しかし、愛着不安定に対するセラピーというのは、地味で当たり前っぽいアプローチが多く、マニュアル化 […]

  • 2025-01-08

トラウマからの回復に専門家のサポートは必要か?

これについては、論理的構造の問題が潜んでいます。 私の意見を結論からいうと次のようになります。 論理構造的な問題というのは、これらが素朴には矛盾するかのように誤解されることがあるからです。 ある程度の経験を積んだサバイバーにとっては上記の2つが共存することはさほど奇妙には感じないかと思いますが、混乱 […]

  • 2024-12-22

アンドロイド花子の対象関係論

心理学には「対象」とか「対象関係」という言葉が出てきます。メラーニー・クライン、ウィニコット、フェアバーンらに始まる対象関係論ですね。 主要概念である「部分対象関係」「妄想-分裂ポジション」は、生後4~6ヶ月の赤ちゃんの心理状態を説明するものですが、赤ちゃんだけでなく混乱状態やストレスの強い状態にあ […]

  • 2024-12-15

感情の解放ってなに? 「恐怖」編 その2

以前にも同様のタイトルで書いていますが、少し観点を変えて書いてみます。 「恐さ」に関しては、気楽に「解放しましょう」と言えないようなところがあります。いくつかに分けて考えてみましょう。 抑圧そのものが悩みの原因なら「恐さの解放」がありえる 恐さを抑圧している(感じないようにしている/なっている)場合 […]

  • 2024-11-15

誰からも理解してもらえないということ

心理セラピーのクライアントの多くが言うキーワードに「誰からも理解してもらえなかった」というのがあります。理解されない、誤解される、というのは人の生きづらさの根底にあるものだと思います。 理解されないことの恐怖 理解されないということは恐怖でもあると思います。それを極端に描いてみましょう。 たとえば、 […]

  • 2024-11-14

ゲシュタルト療法の矛盾ぽいところについて

ゲシュタルト療法に限らないのですが、似たような心理セラピーを体験した人から「考えないで、感じてください」みたいなことを言われて困ったという不満を聞くことがあります。 現象学ってなんだ ゲシュタルト療法は現象学を背景にしていて、次のようなことを重視しています。(用語は私なりに分かり易い言葉に置き換えて […]

  • 2024-10-20

PTSDやショックトラウマは専門家の助けがなければ回復しないのか

これについては混乱があるようですので、私の意見を書いてみます。 PTSDとASDの区別 まず、PTSDは時間の経過とともに自ずと解消されてゆくものではないのですが、それはいわば定義のような側面があります。自ずと解消してゆくものは急性ストレス障害(ASD)と呼ばれて、区別されています。つまり、「PTS […]

  • 2024-08-30

「怒り」は解放した方がいいのか、抑えた方がいいのか

自分の「怒り」の感情に悩んでいる場合、怒りを抑える方法に関心があるかもしれません。一方で、抑えても根本解決になりそうにないので解放したいと考える人もいます。 手法はどちらもあります。どちらが正しいかというよりも、「解放する」とは何か、「抑える」とは何か、を知ることが実践のポイントとなるように思います […]

  • 2024-08-26

「なんとかなる」と「もうだめだ」はそう仲悪くない – サバイバーにとってのレジリエンス

「レジリエンス」という言葉があります、困難に対して柔軟に対処する能力というような意味です。折れにくさですが、びくともしないということではない。最近また対人支援の世界ではよく聞くようになりました。 これはサバイバーの目指すところでもあり、確かにクライアントが回復すると「ちょっとやそっとのことでは凹まな […]

  • 2024-08-22

身体感覚への気づき

ここに書くのは瞑想実践などが上手くいかないときのヒントです。標準的なものではなくて、Kojun独自のヒントですのであしからず。 動かさない実践は、動かしてみてもいい 足先や手などに意識を向ける実践があります。たとえば、いま左足先に意識を向けてみましょう。 このようなときに、左足先を動かさないように指 […]

  • 2024-08-04

「心理セラピストに分かってもらえた」という感じ

心理セラピストやカウンセラーに分かってもらえた感じというのは、どこからくるのでしょうか? いくつかのパターンを挙げてみたいと思います。 複雑な話を理解してもらえた これは、どちらかというと、ちゃんと聴いてもらえたという感じかもしれません。人に相談しても、問題の本質が理解されなかった人が、やっと理解さ […]

  • 2024-06-13

ポリヴェーガル理論への想い

私は日本でまだポリヴェーガル理論が広まっていなかった頃から、当時ひっそりと開催されていた講座などに参加して学んでいました。ですので、ポリヴェーガル理論に親しみを持っています。ポージェス博士のメッセージにも賛同するものです。私のトラウマ当事者、サバイバーの声を代弁する「正そうとしてむ上手くゆかない」と […]

  • 2024-06-04

感覚に従った実践

子どもの頃の実践 私は子どものころから、自分の感覚に従った様々な実践を行ってきました。痛みがあったり、苦しみがあったりしましたので、いろんなことを自分で試しました。お祈りしてみたり、ストレッチしてみたり、呼吸法をしてみたり、イメージワークをしてみたり、儀式(何かをする前の決まった動作)を取り入れてみ […]

  • 2024-04-15

「私が悪いのでしょうか」という悩み

原因は見方で変化する 自分が悪いのか、相手が悪いのか、相性が悪いのか、境遇が悪いのか、そういうのは見方で変わる部分があります。 ルールなどを決めれば、ルールに反した方が悪いことになりますが、それだって事情によっては微妙であることがあります。 雨の日に出掛けてずぶ濡れになってしまった場合、雨が降ったの […]

  • 2024-04-13

異変に気づいてしまう性格

私は若き頃に、クジラの声や海の音を収録した環境音CDを購入したことがあります。 ブクブク泡のおとやキューというクジラの声などに聴き入ります。それは私が聴きたかった音でした。 ところが、そのCDは編集のつなぎ目で、フェイドアウトもせず、ブチっとカットして継ぎ接ぎしているのです。 環境音が不連続にぶった […]

  • 2024-04-11

「呼吸」と「身体」

トラウマを扱う専門家の中には人の心もまた脳で起きていることだから唯物論的に扱う(心の問題もモノの修理のように解決する)のが正しいと考える人がいます。また、逆に心理専門家の中には「人の心はモノじゃないぞ」っと物理化学や生物学を毛嫌いする唯心論的な人もいます。 私は心を重視する立場ですが、唯心論者でも唯 […]

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