Kojun ブログ

心理療法の先生たちあるある

精神分析の先生と認知行動療法の先生の間でありがちな討論を書いてみます。 認知行動療法の先生(以下、C先生)は思想だのが嫌いで実証研究が人を救うと信じています。(すべての認知行動療法家がそうではありません) で、C先生は精神分析の先生(P先生)に言います。「で、けっきょく精神分析で治るんですか、治らな […]

誰も信じない人は騙されやすい

「信じられない」という心の病があります。 その病の人は、その病を解消すると騙されやすくなると思っています。 ですが、実際にはそうでもないです。 「なんでも信じてしまう」というのも病でしょう。 「信じられない」病をもたないということは、「なんでも信じてしまう」病をもつこととは違います。 さて、「信じら […]

それを「不適応スキーマ」と呼ばない理由

自己啓発や認知行動療法ではなかなか変えることの出来ない、深層心理にあり人の人生を支配するものを中核信念と呼んだりします。 とくに悩みや病の原因となっている場合は、心理療法において「不適応スキーマ」とか「非合理な信念」とか呼ばれます。 取り除くべき悩みの原因というわけです。 私も中核信念を解消する心理 […]

怖れの壁を前にして、愛のかけらが零れ出る

大人のための心理セラピーにて それは子供の頃の自分を救いにいくものと喩えることができます。 Kojunの心理セラピーで行うインナーチャイルドのワークは、それが具体的な形で表現されることがあります。 つまり、目の前に「子供の頃の自分」がいることを想像してもらい、その子を救います。 準備ができていない状 […]

心理セラピーの理論に正しいもなにもない

臨床心理学の世界では科学になりたいコンプレックスがあって、心理学者さんたちが正しいかどうかの議論をしています。 集団心理や反応の法則みたいなものは、統計的に調べて、法則として成り立つかどうかを研究するのは経験科学になるでしょう。 ですが、心理セラピーのための理論(臨床心理学?)については、正しさを議 […]

「児童虐待」という記号の使い方

「虐待が増えている」という表現に注意したい 「近ごろ児童虐待が増えている」という言葉をよく聞きます。 そのとき示される統計は、児童相談所の取扱い件数の増加です。通告窓口の告知やキャンペーンなどにより取扱い件数が増えているであろうことを考慮すると、児童虐待自体が増えkaているのかは慎重に判断したほうが […]

人間性心理学の人間中心アプローチについて

人間性中心アプローチは、パーソンセンタードアプローチとも言われます。私は本人中心アプローチと言ったりもします。 その説明文を読んでも、漠然としているので、具体的な例を挙げて説明してみます。 手法を愛するセラピスト こんなことを言う治療者(カウンセラー、セラピスト)がいます。 「CBT(認知行動療法) […]

心理セラピーを選ぶヒント:変化のレベル

技法で選ぶ場合についてもヒントを挙げておきます。 プロチャスカという人は目的に応じて技法を選ぶということを提案しています。その目的を次のようにレベルで分類しています。厳密にあてはまりものではないので、参考程度に見てください。 レベル Kojunの解釈 Kojuのサービス 症状/状況 症状が消えること […]

精神科医もPTSDを知らない

診断基準の内容を熟知して、診断ができるとしても、それはPTSDを知っていることにはならないと思います。 ある女子中学生が同級生たちに継続的に性暴力を受け続けて亡くなった事件がありました。 自殺に先立って精神科医からPTSDの診断を受けていたそうです。 PTSDになるということは、なんらかの事件に巻き […]

「洞察はときに盲目の原因となる」

洞察はときに盲目の原因となる ポール・ワラウィック そうだなと思います。 短期療法という言葉は、過去や原因を扱わずに、解決に焦点をあてようという意味で説明されること後多いです。 精神分析の提供する原因論は役に立たないと。 私は短期療法で、解決に焦点をあてますが、精神分析(ただし本人中心の)や原因探し […]

「広義PTSD」という言葉を使う理由~とくに暴力被害

私のところで扱う虐め被害や性暴力被害のPTSDについて、少し以前から広義PTSDという表記にしています。医学的診断名と区別するためですが、それについてちょっと書いてみます。 流行りの症状-診断名-療法選択モデル まずは精神医学的診断のことを説明します。 精神医学マニュアルでは、症状(原因ではなく現象 […]

「自分でやる」けど「独りでやらない」 – 深層行動活性化

深層の心理セラピーやカタルシス体験などによって成長のブレーキが外れた後に行う、行動活性化についてお話してみたいと思います。 「ブレーキ外し」と「アクセル踏み」の2段階のようなものです。 深層のブレーキというのは、たとえば「家族を見捨てて私だけ幸せになってはいけない」という深層心理などです。 それがあ […]

心理セラピーを選ぶヒント:「精神力動&人間性ルーツ」と「行動主義&認知ルーツ」

心理セラピー/心理療法を選ぶにあたり、「どの療法がどの疾患に効果があるか」という情報が整理されてきています。それはどんどん調べやすくなるでしょう。ただ、それは統計的な情報となります。 疾患/心の病気というよりも、心の悩みという感じのときは、自分に合っているかということも考える必要もあるでしょう。 ク […]

心理カウンセリング/心理セラピーを選ぶのが緊張する人へ

心理カウンセリング/心理セラピーを選ぶ緊張には様々な理由があると思いますが、参考に書いてみます。 カウンセリングのメタモデル カウンセリングがどのような構造になっているかを知っておくとよいかもしれません。 もちろん、流派やカウンセラーによって異なるのですが、カウンセリングを抽象的に捉えたモデルに「マ […]

心理療法の「混ぜるな危険」

心理療法の世界では統合アプローチとか技法折衷とかいって、一つの技法に拘らずに合わせて使うということが流行しています。 Kojunの心理セラピーも最初から技法折衷です。 細かな技法は組み合わせてもよいのですが、アプローチを混ぜるとよくない場合があります。ブレるとでもいいますか。 混ぜ失敗の例 クライア […]

認知行動療法が上手くいかない例

認知行動療法はライフハックスキルにもなりますので、機会あれば経験しておいてよいかと思います。 ただし、似たようなお悩みでも認知行動療法などが上手ういかない場合もあります。 たとえば、ちょっとヘンな例ですが、「遠くに出掛けることができない」というお悩み(主訴)を取り上げてみましょう。 旅行恐怖症とでも […]

心理メソッドの素晴らしさに感動したことなどない

私は心理セラピーやワークショップ・ファシリテーターをしているので、メソッド(手法や療法)は使います。ですが、標準化された再現性の高いメソッドなんてものにはあまり興味がありません。 セッションが上手くいったとしても、「〇〇療法/メソッドはすごい!」って思ったことはありません。 セッションが上手くいった […]

大学教育と資格制度でダメな心理支援を撲滅!?

一度意見をまとめておこうかと思います。まとまらないですけど。 事例については、ネットや本で読んだものは含めず、自身で直接見たもの、体験者から直接聞いた話に基づきます。 よくある論理 インチキ心理支援が乱立している状況を改善しなければならない。 心理カウンセラーには高度な専門性と倫理観が必要である。 […]

行動によって不安を解消する

ちょっとした不安で動けない場合や、広義トラウマや愛着などの深層の心の問題が概ね解けている場合、行動が不安を解消してゆくことがあります。 行動は不安の特効薬とも言われるのは、そのような場合のことを言っているのでしょう。 さて、それが自分に有効かどうか、検討するときに次のようなことが参考になるかましれま […]

「傾聴」しないカウンセラーを絶滅させないで

私は心理職の均一化には反対です。玉石混ざるとしても、へんなカウンセラーは絶滅しないでほしいと思います。 否定することなく話を聴く「傾聴」は、全てのカウンセラーが持つべき基本的態度だとされています。 たしかに、それは基本なので修得はしておいてもらいたいです。 しかしそもそも本当に傾聴しているカウンセラ […]

「人」を見るか「数字」を見るか

心理支援は統計的な効果検証であるエビデンスに基づくものでなければならないというのが流行しています。 あちこちでインテリさんが「エビデンスはあるんですか?」と言うのが流行ったそうですが。あなたの職場でも流行らせてはいかが? 私は次のように思います。 (A)「エビデンスがある方法は効果の期待がもてる」  […]

カウンセラーは共感的理解してくれるのか?

クライアントがカウンセラーに「はじめてわかってもらえました」とか「はじめて聴いてもらえた」と言うことがあります。 心理支援の教科書や心理職の資格試験によると、カウンセラーが「あなたの気持ち(あなたのこと)が分かりますよ」と言ってはいけないとなっています。「わかるよ」と言うのは、個別性を否定するものだ […]

ネガティブな感情は持たないほうがいい!?

「ネガティブな感情を持たないようにする方が幸せでしょ?」 やっぱり質問されることが多いので、また書いておきます。 ネガティブな感情については、「持たない」「手放す」「感じないようにする」などのまったく異なるものが同一視されてしまっていることと、ネガティブな感情を持ちたくないという怖れが誤解の原因なの […]

マインドフルネス? 「考えない」のコツ

マインドフルネス、瞑想、ポージングなどは作為的な思考も含めて「なにもしない」状態をつくるんだけど。 「考えるな」という助言はあまり上手くいきません。 「雑念を否定してはいけません」というのも上手くいかないです。 瞑想などの実践について、よく聞かれる「無になるってことですか?」という質問に対して私は「 […]

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