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情動と感情と気分を区別するサバイバー・スキル

情動・感情・気分について、生きるヒントとして、Kojunのざっくりした捉え方を紹介します。

情動とは?

情動は、身体や神経系の反応と捉えます。

一つは、覚醒度が上がっているか下がっているか。身体的にオンにしようとしているのか、オフにしようとしてきるのかです。

もう一つは、ポジティブかネガティブかです。何かを得ようとしているか、何かを避けようとしているかです。

動物としての本能の声とでも言いましょうか。

脳の機能として捉えたいなら、情動とは主に偏桃体の反応、興奮や落ち着きを司る神経伝達物質の働きだとイメージしてもよいかもしれません。

情動について意識することは、自分をモニタリングしたり、気づきを得るために役立ちます。たとえば、自分の身体感覚に尋ねるようにして、自分が何を苦手としているのか、何を喜んでいるのかを知ることが出来ます。本当に「やりたい」のか、本当はやりたくないのに「やるべきだ」と考えているのかを区別するなどです。

また、その感覚に意識を集中したり、なだめたりすることで、苦しみが緩和することもあります。気づいてあげることは癒しなんですね。

トラウマ関連の心理セラピーでも扱うことがあります。

感情とは?

感情は、情動に少し意味が加わったものと捉えます。意味といっても崇高なものや知的なものではなく、動物的な生存本能によるものです。喜び、恐怖、怒り、悲しみ、恥などの典型があります。

行動を支配しようとする力を持ちます。もたらされる行動傾向が適応的な場合も、不適応的な場合もあります。たとえば、恐怖によって危険を避ける、怒りによって大切なものを守る(あるいは大切だという気持ちを守る)などは適応的です。

感情について体験的に習得することは、自分に嘘をつかない生き方とか、自己一致に繋がります。適応的な行動傾向を手に入れたり、幸せや個性を解放することにも繋がります。

感情については、人間関係や対人反応パターンについての心理セラピーで扱うことがあります。

気持ち・気分とは?

気分については、Kojunの独特な捉え方かもしれませんが、情動や感情が態度や構えに発展たものと捉えます。

嫌な感情が繰り返されると、「どうせ嫌な感情が起きるに違いない」という構えが出来るかもしれません。

環境からの刺激に対して脳が反応して情動や感情が起きるのですが、逆に脳が情動や感情を予期したり、予期した情動や感情を実現するように構える、主観的な現実を取りに行くというような、逆流のことです。

「feeling/気持ち」は動詞から作られているので能動的な面(選ぶことも出来る)があってもよさそうです 「mood/気分」は状態を表す言葉のようです。

実際に脳の中では信念・理解から知覚(五感かは入ってきた情報の解釈)に向けて逆流の予測信号が流れているそうです。

そういえば、ウサギにもアヒルにも見える騙し絵は、ウサギだと思い始めるとウサギに見えます。

それそのものではありませんが、気分にはそのような感情傾向を状態として維持しようとする力があるように思います。つまり、気分は現実・知覚への反応である感情が発展して、現実・知覚を作る側に転じたもの。

たとえば「自信がある」とか「自信がない」などは、起きた出来事をどう捉えるかに影響します。コップの水を溢したときに面白がって笑うか、自己嫌悪になるかは気分の影響も受けます。

さらに気分が常態化すると、性格になったりするかも知れません。

うつ病などを「気分障害」と呼びますが、「感情障害」とは呼びません。

気分については、行動や考え方によって変えたり、ある程度は選ぶことも出来ます。

そして、良い気分で過ごすほうが健康に良いです。

気分を大切にすることは、ストレスコーピング、リラクゼーション、趣味やファッション、良い人間関係の価値を知ったり、自分イジメをしない生き方を選んだりするヒントになるでしょう。

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