プロフィール

Kojun face

双性の心理セラピスト Kojun

概要

トラウマ・サバイバー/アダルトチルドレンと共に生きてきた心理セラピストです。当事者視点に軸足をおいて、先人たちの体験知を伝えます。

感情に関する相談、体験的技法を使う心理セラピーが得意です。

活動

  • 心理セラピー(体験的技法)
  • オンライン心理相談
  • グループ・セッション(集団療法/講座)

来歴

各種の痛みから必要に迫られて、各種瞑想、外在化、アサーション等の心理サバイバル技術を幼少期から身につける。

一般には理解されない行動を繰り返す人たちと出会い、「あなたは私を責めないのですね」と言われ、小児期逆境/トラウマ等の人生に対する影響の具体例に数多く触れる。

自身の心の旅を再開する中で複数の臨床家/当事者から「よい心理セラピストになる」と言われて学び始め、感情処理を重視する統合アプローチ1心理療法の実践トレーニングを受ける。当事者実践と心理セラピーが統合されてゆく。

主に愛着不安定/小児期逆境サバイバーの相談を受ける心理セラピストとして開業。在野ゆえに、どこに相談しても解決しなかったクライアント2や、目の肥えたクライアントが主に訪れる。クライアントとセラピストの生き様が出会う実存的アプローチで、「誰からも理解されなかった」という相談者に好まれる。3

資格等

Points of You Japan アドバンストレーナー1/公認心理師4/トラウマインフォームド コーディネーター5/Attitudinal Healing Japan ファシリテーター

所属団体等

Points of You Japan Tribe1/日本フォーカシング協会/大阪公認心理師会

NPO法人 子どもセンターぬっく 賛助会員6

学歴

  • 広島大学 理学部 物性学科 卒業(脳の神経回路網モデル研究)理学士
  • JAIST大学院大学 人工知能グループ 博士前期課程修了(状況意味論1/認知科学1)修士号

心理実践

グループ・ファシリテーション

Kojunのワークショップ風景
  • 武家茶道から一座建立(参加者と共に場をつくること)を学び古民家や河原でお茶会を開催していたのが、ゆっくり時間が流れるファシリテーションの始まり。
  • 研修講師や市民団体のイベント協力で様々なグループ進行役を経験する。
  • アダルトチルドレン向けなどの集団療法/ワークショップ/サイコドラマ/リトリートに参加し、良くも悪くも様々な体験をする。1
  • 心の平和を唯一の目的とするグループ・メソッドAttitudinal Healing 1に参加実践し、ファシリテーター・トレーニングを受ける。
  • 心理セラピストとなり、いくつかの対人支援団体に所属するが、活躍して人気が出るとのコーチ/カウンセラー等の同業者に妬まれ、セミナー登壇予定を削除されたり、打合せ会議に呼ばれなくなり、殆どから脱退。
  • 痛みと癒しの探究のために、Active Hope1に参加する。臨床心理学の歴史より遥か以前からグループセラピーが存在していたことを知る。
  • 様々な技法を統合したカードツールPoints of You 7の認定アドバンストレーナーとして、ワークショップ・ファシリテーターの育成に貢献。
  • 「さあ、みんなでこの人に愛のあるアドバイスしましょう」というグループワークの流行に反対し、その真逆でありながら、参加者同士が関わりをもつコンセプト「Group Devotion」を打ち出す。
  • オリジナルワークを開発したり教えたりする中で、各種イベント主催者、企業研修担当者、役者1、リトミック実践家、ゲームマスターなど、様々なジャンルのファシリテーターと出会い、集団療法の多様な応用例に触れる。
  • 清澄庭園・大正記念館や奈良春日野国際フォーラムにて開催されたPoints of You Japan カンファレンスの実行委員、巫女リーダーとなる。
奈良春日野国際フォーラム
カンファレンス実行委員会
野外ワークショップに巫女として参加
  • ナラティヴ・アプローチ/表現療法/投影技法/マインドフルネス/Points of Youを応用したグループセッションを提供。ネコ耳撮影会付き講座、女子会スペシャル、キャンドル・ナイトなどのプレイフルなワークショップも開催。1

グループセッション/講座

Points of You Advanced Trainer Certification
Attitudinal Healing Japan Facilitator Training Certificate of Attendance

心理セラピー/カウンセリング

Kojun in psychotherapy room
  • 子どもの頃に、心身の苦痛から必要に迫られて各種のイメージワーク(外在化、二重の意識、フォーカシング/アウェアネス技法など)を体験的に習得し始める。
  • 20代になるとコンサル料をもらいながら経営者/管理職/任侠に呼び出されて、数百時間におよび相談相手(傾聴トレーニング?)をさせられる。1
  • 各種トラウマ、アダルトチルドレン等のサバイバーたちが身を寄せあう当事者コミュニティ/アンダーグラウンドで、当事者たちの日常や人生脚本(繰り返されるパターン、奇妙な生活史)に数多く触れる。後に、その経験のおかげでスキーマ理論、交流分析理論の使い方を理解する。(理論に合わせて人を理解したのではなく、その逆)
  • 6人の心理士から先駆けて認知行動療法、問題解決技法、行動実験、リラクゼーションなどを習う。コンサル業の経験がそのままスキルとなる。
  • 様々な病態水準の人たちと交流する。取り乱している精神病患者の瞳の奥にその人の気持ちらしきものが見えることに気づく。1
  • エンパス体質(他者の目にゴミが入ると自分の目が腫れたり、他者のアレルギー反応を見ると自分の肌にも似た斑点が出来るなど)が表面化し、その調整方法を習得する。(それが後に被害トラウマの心理セラピー技術の下地となる)
  • ケースフォーミュレーションと感情処理法、再決断療法、系統的脱感作法、サイコドラマなどの体験的技法を組合せて使う統合アプローチ心理セラピーを学ぶ。実際のケースを扱う数百時間の実践トレーニングに参加する。
Professional Therapist Training Program 卒業証書
  • 一緒に学んだ当事者の多くが実際に回復してゆく事実を第一の教材とする。(文献や教科書は二次情報)6
  • 出会った人たちが雑談中に自己開示や号泣を始める突発セラピーが度々発生してしまう。1 それらが起きないように、人の悩みを傾聴しないよう、共感的理解が伝わらないよう訓練する。
  • 私設心理相談室を神楽坂と目黒で開業。当時は専門家からも「親のせいにするのか!」などと叱られて相談先を失っていたアダルトチャイルド/愛着不安定/ACEs・幼少期トラウマ経験者が多く訪れる。
  • 無職などの予算の少ない切羽詰まったクライアントたちと、回数の少なさに拘り、深さ重視の心理セラピーに一心不乱に取り組む。当初は強い信頼関係と感情処理重視の体験的技法によりセッション1回でも変容/回復のきっかけをつくる短期療法8を得意とする。
  • サバイバーたちの力に魅せられてゆく。心理セラピーが成功したとき、多くのセラピストが「○○療法は素晴らしいなあ」と思うのに対して、Kojunは「当事者の力は素晴らしいなあ」と思ってしまい、メソッド信奉ができず、どの流派/学派からも少し距離をおくことになる。(複数の師から学ぶことになる)
  • 犬恐怖症を理解するために自ら犬に噛まれる実験をしたり、心理的支配を理解するためにアブナイ団体の集会に潜入調査したり、フィールドワークでも体を張って学びを続ける。
  • 悩みを解決して終結1したクライアントたちが、余計に1回セッションを申込んで「必要な人が他にもいますから、心理セラピーを続けてください」と伝えにくる。
  • 心理療法の研究会に参加しようとしたところ、ボスと呼ばれる教授が「学位がない在野の心理セラピストなどけしからん」と激怒したとのことで、参加を辞退させられる。その同じ頃にクライアントたちからは、大学教授などの権威者に心無いセラピーをされたという体験談1を何件か聞かされ、とても勉強になる。しかし、一方で多様な複数のスーパーバイザー(古風なベテラン臨床家、臨床心理士の育成経験者、海外で学んだ臨床家など)とも出会う。
  • 劇団に顧問カウンセラーとして関わり、その即興劇訓練、非言語コミュニケーション、関係性のワークなどの訓練技法の影響を受ける。(心理セラピスト訓練にも演劇手法が取り入れられいますが、Kojunは本物の演劇訓練に参加しています)1
  • ACEs向けセラピーの中で虐待や恐怖体験などのショックトラウマ、未完了の感情を扱ってきたことから、単回性トラウマ(性被害、パワハラ被害、喪失など)が主テーマの相談も来るようになる。1(ショックトラウマの臨床経験)
  • 公認心理師試験に成績上位3%相当9で合格。
  • 少ないセッション回数への拘りを捨て、ゆっくり愛着を育てるような心理カウンセリングも取り入れ始める。
  • 現在は大阪とオンラインで活動。

心理相談/セラピー

PE療法の受講証明書
トラウマインフォームド・コーディネータ認定証
Skills for Psychological Recovery研修受講証

マインドフルネス

マインドフルネス・サンガ会
  • 臨済宗 佛通寺派 総本山の座禅合宿に参加する。1 
  • 動作を通して心を落ち着けることが好きで、武家茶道 上田宗箇流に入門。1 その後に同じ理由で、無双直伝英信流 居合道に入門。1 同じ動作を繰り返して自分を観察する。1
  • 様々な主催者による瞑想会/座禅会、ヨガスタジオでも、意識と行為の様々な様態を学ぶ。
  • タイ国の友人と遺跡を巡りながら、日常生活に溶け込んだ自然体の瞑想を学ぶ。
  • 東洋英和マインドフルネス研究会主催の体験講座に参加。
  • 「医療・心理職者のためのマインドフルネス研修会」など、プラムヴィレッジ 1系のマインドフルネス・サンガ会/研修会に多数参加。10 
  • 学術界がマインドフルネスに注目し始めた頃には、日本パーソナリティ心理学会主催のコロキウム等、脳科学者を交えた学会イベントにも参加。
  • グループセッション等にもマインドフルネス誘導を100回以上導入し、研修担当者やワークショップ活動家向けに応用実践を指導。1
  • 偏在するトラウマ11を扱うため、トラウマセンシティヴ・マインドフルネスに入門する。6

その他

  • 民間企業にて、職務上の事故やトラブルでトラウマとなった人1のサポート、緊急トラブル対応、業務改善を通してのメンタルヘルス職場改善などを行う。1
  • 精神疾患者約50名1が参加する主体的プログラムのリーダーを務める。また、それらの人々と長時間共に過ごし、その生活状況や二次障害などを知る。
  • 夜の街で、暴力被害者のケア、マイノリティの相談対応(対人恐怖、人間不信)などを通してフィールドワーク。
  • イベント参加者や講座受講生、関連団体メンバーなどの相談を受け、商法トラブル・ネット被害・モラハラ被害に対するトラウマ化防止の緊急心理支援1などを行う。
  • 心理学/応用行動分析/知識工学に基づき、学習教材開発の企画に参画。
  • ときどきセラピー業に理解ある社長さんたちから「大事な仕事ですね」と賛助的支援を受ける。
  • 脳科学と心理学の橋渡しとして、計算論的神経科学/能動的推論に興味を持つ。(日本ディープラーニング協会の「JDLA Deep Learning for General 2023#3」検定に合格)
  • オンライン・カウンセリングの一般化、AI関連リスクに対策するため個人情報セキュリティをさらに強化。(国家試験「情報セキュリティ・マネジメント試験」に合格)
  • 社会構造的トラウマの観点から、法学の基礎に興味を持つ。
  • 福祉・教育・医療等の支援職による事例検討会/読書会に参加して助言や意見を提供する。

JDLA Deep Learning for GENERAL

特徴と性格

ジェンダー・クィア

Kojun when young
Kojun
Genderfluid Pride Flag

双性のジェンダー・クィア(ノンバイナリー)です。昔から世界各地に「悩み相談業」や「心の儀式」を担うジェンダー・クィアがいたようです。12

ジェンダーについて、クライアントから嫌がられたことはありませんが、福祉施設などのお仕事をしようとしたときは「けがらわしい」「個性が強すぎる」と門前払いされた経験があります。このような損失は、ジェンダーのみならず、心理職の多様性排除などにも言えることかと思います。

参考:LGBTQを「病気」としていた過去をアメリカ精神分析医学会が正式に謝罪

サバイバーの視点

心理支援のテキストはほぼ全て「(専門家/支援者が)どうやって人を助けるか」「どうしたら専門職としての役目を果たせるだろうか」という角度から書かれており、当事者から見た世界は専門知識とはみなされません。1 それと対照的にKojunには「自分だったらどうするだろうか/どうしてほしいだろうか」という視点が起点にあります。目的にも違いがあり、専門家は「どうしたら治るか」を議論していますが、当事者は「どうしたら幸せになるか」を探しています。

自身の変容体験

ある時期のKojunは目力で人を駅のホームから突き落とすぐらいの殺気がありました。それでも「(意外と?)やさしい」と言われることがありましたが、心理セラピーの実践を経てからは「やさしい」と言われなくなり、代わって「あたたかい」と言われるようになりました。

当事者性のある有名な心理臨床家の例としては、スティーヴンヘイズ(パニック障害)、デイヴィッドトレリーヴェン(トラウマ)、リネハン(境界性パーソナリティ障害)、ミルトンエリクソン(肢体麻痺)、メラニークライン(喪失・ウツ体験)、ユング(不登校)、ライヒ(親の自殺)など多数います。

理系の視点

物事を多次元で捉えます。

div 虐待 < 0(虐待連鎖の縮小)

| rot 価値観 | ≫ 0(葛藤状態)

5つの学び

当事者実践からの学び

知識に先立って、自身のプロセスを体験しています。様々なタイプのカウンセラーやセラピストにも会いました。そのおかげで、「当事者を見る専門家」ではなく「当事者が見る世界の専門家」になりました。体験より先に心理学の知識を学ばなくて、本当によかったと思っています。11

アンダーグラウンドでの学び

心理セラピーを学ぶ前から、独特の人間関係や感情に人生を翻弄される人たち(共依存、DV、マイノリティ、アウトサイダー)と多く出会い1、面接室ではなく問題が生じている現場で「人生脚本1」「中核信念/スキーマ」「不安定型の愛着スタイル」等とその顛末を学びました。

当事者共同体での学び

当事者社会の中で多くのサバイバーたちと出会ってきましたが、その中でも回復に向けて具体的な実践を行う、在野の実践会、心理セラピーの自主トレーニング会などに参加しました。6

また、学者から「専門家にしか助けられない」という言葉を聞くことがありましたが、広義トラウマ等に関しては学者の知らないところで自助や共助で克服した人たちが多くいることを私はこの目で多く見ています。

師弟関係での学び

学派争いにから距離をおき、特徴の異なる複数の師から学びました。師や先輩との人間関係・SV・教育分析等を通して、正論を超えた古風な「パーソナルな知」と呼ばれるものにも触れています。

専門書・専門研修からの学び

心理学/脳科学/関連分野の専門書から数万件の専門用語を抽出して、意味ネットワークのデータベースを構築しています。専門書は必ず実体験と照らして読んでいます。13

ギャラリー

動画でみるKojun

    

写真作品

よく名前なきものを眺めています。意味のない風景に価値を感じます。

Kojunが撮影した写真

その他

好きな言葉

  • 「心で見るときだけ本当のことがわかる」星の王子さま
  • 「事実はもっとも美しい学説よりもなお美しい」クロード・ベナール1
  • 「山水に得失なし。得失は人の心にあり」1 夢窓疎石1
  • 「ルールに縛られて適応できないのは残念だと思います。何事も進化しているんです」ベン・アイン1
  • 「意味を創り出すことは自分を変えること、アイデンティティを構築することは世界を変えること」アンドリュー・ソロモン14

※このページのKojun人物写真、イベント風景は実際に撮影されたものです。
※ラジオ音声はゆめのたね放送局からの許可を得て公開しています。

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