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心理支援サービス活用のヒント

心理カウンセリング/セラピーなどを探すこと、活用することへのヒントになればと思います。

  • 2024-02-20

ズバリ言われてもなぜか腹が立たない、直面化のカウンセリング

クライアントが認識を避けていることを認識するように促すことを直面化と言ったりします。 たとえば、「あなたは自分に嘘をついてるのではないですか」みたいなことですね。そんなぶっちゃけるかどうかはたもかくとして。 率直な言い方のことではなくて内容のことです。遠回しに言ったり、やんわりしてても直面化です。 […]

  • 2023-09-28

エクスポージャー法を当事者視点から

エクスポージャー法(暴露法)は、不安や恐怖を引き起こす状況に自身を晒して(暴露して)徐々に慣れてゆくという心理療法です。安全な環境で繰り返し練習することで、徐々に不安や恐怖の反応を減少させます。 効果が検証されているものですが、なんだか恐ろしいという印象もあるでしょう。ここではクライアント視点でエク […]

  • 2023-08-08

対話型生成AIとカウンセリング

是非の議論を超えて 悩みのある人たちが、様々なヒントを手軽に入手できるのはよいことだと思います。支援の専門家は「自分の仕事がAIなんかに真似できてたまるか」という想いから、否定的な意見にバイアスがかかるでしょう。一方で、確かに様々な問題も生じてくるでしょう。 この記事では、肯定するか、否定するかでは […]

  • 2023-07-19

エビデンスと自分エビデンス – 心理セラピーの選択と効果

統計的エビデンスがある心理セラピーについて 心理セラピー(心理療法)の効果エビデンスというのは、一般的には効果の有無や大きさを調べた統計によるものです。それは母集団(主に平均値)について語るものです。(バラツキが考慮されてないわけでもないですが、それでも母集団と個は別のものです) 統計的エビデンスは […]

  • 2023-07-10

カウンセリングを受ける人のための情報セキュリティガイド

この記事はインターネットを介してカウンセリングを受けたり、問合せ/申込みを行う人が適切な意識をもち、ご自身のプライバシーと安全性を確保するための情報セキュリティガイドを提供します。 ただし、対策の完全性や情報の正確性を保証するものではありません。 また、カウンセリング提供側で調節すべきことについては […]

  • 2023-06-16

「あるがまま」の2つの意味

「あるがまま」という態度の技術には2種類あるように思います。 変えようとしない これは「あるがままを受け容れる」というような表現で使われる意味です。 それは変えようとしない、または変え急がないという意味ですね。 実践練習としては、自分が変えようとしていることに気づいてみるとこが含まれるでしょう。 何 […]

  • 2023-04-15

専門家視点と当事者視点

どんぐりの背比べ かつてエビデンスがなかった療法も研究が進むとエビデンスが出てきたりします。そして、適応がある療法であれば、療法の効果率(何割の人に効果があるか)は「どんぐりの背比べ」という印象を持っている専門家も増えているようです。 これは、どうやら技術要因(療法の選択)よりも治療関係(セラピスト […]

  • 2023-04-09

あなたの悩みを外在化する心理セラピスト

悩みを客観的に眺める視点を「外在化」といいます。(また雑な説明をしてしまった・・・) 「私はパートナーに暴言を吐いてしまう」というのが非外在化だとすると、「私は暴言ちゃんにとりつかれている」というのが外在化です。 外在化には次のような利点があります。 ここでは、専門技術としての外在化と、当事者性によ […]

  • 2023-03-20

心理療法のエビデンスが含む意味

ある心理セラピー(心理療法)に効果エビデンスがある(統計的に成績がよい)とされるとき、次の2つの情報を含んでいるように思います。 効果エビデンスのWhat情報 たとえば、認知行動療法のエビデンスは、「自動思考や中核信念を変更することで、悩みが解消する」という原理が多くの対象者に成り立つことを示唆して […]

  • 2022-12-05

心理カウンセラー探しのコツ

悩みの解決に向かってゆく人たちがやっていること、こんな感じかなと書いてみます。 誰にでも当てはまるものではありませんが、参考になる人は参考にしてください。 カウンセリングの目的を言える まずは、カウンセリングを受ける目的を短い言葉にしてみるとよいかと思います。 そんな難しいことは分からないという場合 […]

  • 2022-12-02

カウンセラーに相談に来たことをねぎらわれる

そのような体験をしてホッとしたなら、それは結構なことです。 違和感があったなら、この記事がヒントになるかもしれません。 心理支援技術としてのテンプレート 心理師の過去の試験問題に来談者への対応を選択させるものがあり、「相談に来たことをねぎらう」というのが正解になっています。過去問にはよくありました。 […]

  • 2022-11-24

克服することの痛み

私たち開業セラピストは、私設に勤務する場合よりも、「この人とやりたい」と思われて申し込まれることが多いように思います。 それは、「分かってもらえそう」というようなものだったりします。 私の場合は、それは当事者側、サバイバーの視点があるからではないかと思います。それはなんなのか、書いてみようと思います […]

  • 2022-10-15

寄り添うカウンセラーがいるというよりは、寄り添う瞬間がある

カウンセリングや心理支援では「寄り添います」ということがよく言われます。 「寄り添ってください」とか「寄り添われました」という言葉はあまり聞かない。寄り添うというのは支援者側の言葉なのかもしれません。 でも、「寄り添います」って書いてあったら、ちょっと安心します。なんか期待しちゃいます。 なにを期待 […]

  • 2022-10-10

傾聴カウンセリングの2つの使い方

Kojunのカウンセリングでは、最初に要望や目的をお尋ねします。 うまく言えない場合は、おおまかに「聴いてもらいたい」か「解決や解決のヒントがほしい」かを内省してもらいます。 無料の相談窓口などでには、ひたすら聴いて欲しい、前者を求める人もいらっしゃるようです。 Kojunのクライアントは、後者また […]

  • 2022-10-01

なぜマニュアル化されない心理療法があるのか?

感情体験を重視する力動的なセラピー、本人主導を重視する人間性アプローチというのは、手順よりもセラピストの生き様などが影響を与えやすいものです。それゆえ、マニュアル化、標準化しにくく、さらに効果検証、エビデンス研究が困難です。 そのことを具体的なイメージで説明してみましょう。 例1:マニュアル化すると […]

  • 2022-09-20

セラピストとクライアントは対等ですか

対称ではないけど、対等だと思います。 心理支援の教科書には、対等ではないことを前提にしたようなものもあります。対等を目指すように教えるものもあります。 対等を目指すというのは、見下さないようにするということで、相当な訓練が必要とも言われます。ずっと出来ない人もいます。 それは上から目線の発言をしない […]

  • 2022-08-23

「科学的な心理療法」を選ぶときの注意点

自然科学を専攻した私からすると、臨床心理分野でやたらと「科学的」がアピールされるのには違和感があります。 理学部で「この理論/方法は科学的です」という言葉はそれほど聞かれませんでした。 「科学的です」は魔法の言葉 今日、「科学的です」と言われると、人はそれだけが正解だと思い込み、他の可能性を考えなく […]

  • 2022-07-20

決めつけないカウンセリング/分析するカウンセリング

カウンセリングやコーチングにおいては、昔から「評価・判断しない(ジャッジしない、決めつけない)」ということが言われます。 精神分析を嫌う専門家がいるのも、精神分析で評価・判断されたことがプチトラウマになっている背景がよくあるようです。 なんですが、「評価・判断しない」と強調する支援者ほど、なんか押し […]

  • 2022-07-11

天使のエビデンス、悪魔のエビデンス

見通しをよくすることにも誇大広告にも使われるエビデンスですが、情報を吟味するときに、天使のエビデンス、悪魔のエビデンスを区別しています。(この呼び方は半分冗談ですが) 天使のエビデンス 自らの実践をより発展させるために、実験結果やデータを活用とするエビデンスの使い方。 たとえば、PEという手法につい […]

  • 2022-06-18

認知行動療法の狭義と広義を区別しよう

認知行動療法(CBT)については、狭義と広義の2つの意味があるようです。 狭義CBT ベック博士に由来する認知再構成法(CR)。カラム法とも。自分の感情の背後にある自動思考に気づき、「認知の歪み」を修正してゆくというもの。 広義CBT 実証的に効果が確かめられた心理療法の総称。 実証的に検証してゆく […]

  • 2022-06-17

そうせざるを得なくなって、そうなっている

私はセラピー手法や理論は、当事者視点のものと治療者視点のものがあると思っています。 治療者と当事者では見ている世界が違うと思います。 たとえば、当事者視点では「足を踏まれて叫ばずにはいられない」ということが、治療者視点では「叫んでいるのは足を踏まれたからだ」となります。 治療者からすると、叫ばなくな […]

  • 2022-04-05

手法中心アプローチと人間中心アプローチ

人間性中心アプローチは、パーソンセンタードアプローチとも言われます。私は本人中心アプローチと言ったりもします。 その説明文を読んでも、漠然としているので、具体的な例を挙げて説明してみます。 手法を愛するセラピスト こんなことを言う治療者(カウンセラー、セラピスト)がいます。 「CBT(認知行動療法) […]

  • 2022-04-01

心理セラピーを選ぶヒント:変化のレベル

技法で選ぶ場合についてもヒントを挙げておきます。 プロチャスカという人は目的に応じて技法を選ぶということを提案しています。その目的を次のようにレベルで分類しています。厳密にあてはまりものではないので、参考程度に見てください。 レベル Kojunの解釈 Kojunのサービス 症状/状況 症状が消えるこ […]

  • 2022-03-22

心理カウンセリングの選び方 ~ 過少介入と過剰介入

心理カウンセリング/心理セラピーを選ぶ緊張には様々な理由があると思いますが、参考に書いてみます。 カウンセリングのメタモデル カウンセリングがどのような構造になっているかを知っておくとよいかもしれません。 もちろん、流派やカウンセラーによって異なるのですが、それらの相対的に捉えるには、モデルに「マイ […]

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