悩みの解決に向かってゆく人たちがやっていること、こんな感じかなと書いてみます。
誰にでも当てはまるものではありませんが、参考になる人は参考にしてください。
カウンセリングの目的を言える
まずは、カウンセリングを受ける目的を短い言葉にしてみるとよいかと思います。
そんな難しいことは分からないという場合は、「なんとなくカウンセリングを受けてみたい」という目的でよいでしょう。
もし、「目標を明確にしないと成果がでないぞ!」みたいな意味に聞こえたとしたら、そういうのを手放す練習にするとよいかと思います。
次のようなものでもよいです。
「とにかく安全に話を聴いてもらいたい」
「なにを解決したいかを一緒に考えてほしい」
「なにかヒントがほしい」
目的を挙げてみることは、カウンセリングを受ける毎に今後も繰り返すことをお勧めします。
目的が明確かどうかにかかわらず、目的を言えるほうが成果は出やすいようです。
目的を決めるのはカウンセラーではなくて自分だということでしょう。
気づきと想いの日誌をつける
一冊のノートを用意します。
書式に拘らないほうがよいでしょう。ただ、日付はあったほうがよいかと思います。
「〇月〇日 どうやら私は〇〇が苦手らしい。」
「〇月〇日 カウンセリングに行ってみた。〇〇を話せなかった。〇〇に気づいた。」
「〇月〇日 〇〇をしてみようと思う。」
分野の検討をつける
個人の問題か、家族の問題か、環境の問題か
見当がつかない場合は、見当つけることを当面の相談目標にしてもよいでしょう。
個人の心にある問題の場合
個人カウンセリングの対象になるでしょう。1対1のカウンセリングや、他人と同席するワークショップ、ピアサポートグループなども視野に入れます。
また、時間をかけてお話してゆくカウンセリングと、積極技法やワークを使ってゆく心理セラピー(心理療法)的なアプローチがあります。
同居家族が現在進行形で関与している問題の場合
これはもしかしたら家族療法(しばしば家族メンバーが同席する)という分野が役に立つかもしれません。DVや心理的な支配が関係している場合など、個人として支援を受けたほうがよい場合もあります。
社会環境・状況の問題の場合
パワハラや嫌がらせなどの場合です。支援には法的、社会福祉的な専門性が必要かもしれません。内容によっては、多職種チームが対応ができる相談機関がよいかもしれません。
並行してカウンセラーに傾聴的なサポート、心理的な技術サポートを求めることもよいでしょう。私はチーム対応ではないので、主に心理的な扱いですが、職場の虐めについて相談を受けることはままあります。
専門性が強いもの
精神病や双極性障害なら信頼できる医師や医療機関は探しておいたほうがよさそうです。
摂食障害のように根底に心因であったとしても医療の助けが必要なものもあります。
依存症も根底に心因があったとしても、早い段階でその専門を探すのがよいかもしれません。
3人のカウンセラーと話してみる
以下は、心の問題が主である場合です。
もし、カウンセリング経験がないなら、一発で良いカウンセラーに出会えるとは限りません。最初に会うカウンセラーがカウンセラーの平均や典型とは限りません。
資格を持つカウンセラーは全員OKで、資格を持たないカウンセラーが全員NGかというと、そうでもありません。ご自身の精度を上げてゆくしかないと思います。
しいて言うならば、「資格を持たないカウンセラーのところに行くな」「私以外のところに行くな」と言っているカウンセラーに対しては慎重になることをお勧めします。
何を信じるかはあなたの自由ですが、私のお勧めは実際に複数に会ってみて、少しずつでもご自身で判断することです。
自分が選んでみた理由も日誌に書いておくとよいでしょう。
カウンセリングで得たものを振り返る
カウンセリングで得たものは何なのか、簡単に日誌に書くのもよいかと思います。
たとえ不満足だったとしても、できれば何かしらを得てください。それをすることで、カウンセラー探しの精度が上がってゆきます。
これが一番大事だと思います。