- 2022-08-09
「どうしたいか分からない」という苦しみ
かつてよくやっていたグループセッションでは、参加者の目的を訊ねて臨機応変にワークをしていました。即興ワークショップね。 ある時期から、自分の求めるものをうまく言えないというお悩みをよく聞くようになりした。なので、グループセッションの名前を「Wish(願い)」にしちゃったほどです。 Dream(夢)だ […]
このカテゴリーのブログ記事では、日常生活における自己不一致や、統合のイメージなどについて書いています。
ここでは主に思考と感情のズレのことだと思ってください。その感情は無意識下に隠され、様々な悩みの原因となります。
そしてここでは隠れた感情の意識化を妨げようとする力を抑圧と呼んでいます。さらに、抑圧を支える情動(感情を隠したがる感情)のことを怖れとも呼びます。
思考と感情が一致すること、本当の気持ちに気づいて感じることを、統合、感情の所有と呼びます。
かつてよくやっていたグループセッションでは、参加者の目的を訊ねて臨機応変にワークをしていました。即興ワークショップね。 ある時期から、自分の求めるものをうまく言えないというお悩みをよく聞くようになりした。なので、グループセッションの名前を「Wish(願い)」にしちゃったほどです。 Dream(夢)だ […]
社交不安について、次のような解説がよくあるそうです。 「不安は必要なものであり、なくすことは困難。よって、不安と適切に付き合ってゆくことが治療目標である」 最近は「with 〇〇」が流行っていますので、「with 社交不安」も今風かもしれません。 しかし、深層セラピーをしていると、解消しちゃう不安の […]
他人のことについて、これはダメだなあと思ったとき、それを思い知らせたくなりますか? イライラしながら教えたくなりますか? ゆるせませんか? それとも、イライラしながら、そんな自分を見つめますか? 私の経験則では少なくとも二通りの克服シナリオがあるように思います。 克服のヒント1:ちゃんと泣く 克服で […]
「信じられない」という心の病があります。それは幼少期に作られることが多いようです。 「信じられない」病をもつ人は、騙されるのが恐いです。そして、「信じられない」病を解消すると騙されやすくなる、と思っています。 ですが、実際にはそうでもないです。 「信じれない」人の生きづらさ 誰も信じられない人は、相 […]
一般の人たちからは、「ネガティブな感情を持たないようにする方が幸せになるでしょ?」と、ときどき言われます。 悩みぬいた人たちは、そうではないことに薄々気づいているのではないでしょうか。 ネガティブな感情については、「持たない」「手放す」「感じないようにする」「完了させる」などのまったく異なるものが同 […]
日本では戦争やテロがない代わりに、DV、パワハラ、虐めなどのミクロな暴力が蔓延しています。ミクロといっても、戦争やテロと同じようなことが行われていたりします。その中でも虐め/継続的な暴力について、被害者のためのヒントを書いてみます。 主に現在進行形の問題を想定して書きますが、過去の出来事に対するトラ […]
高齢者虐待(暴力、ネグレクトなど)の話を聞くたびに感じることがあります。 私のクライアントは中年期の方が多いですので、親の介護が近づいている方、親の介護などを終えてから自分の人生の宿題をやりにくる方もいます。4人に1人が高齢者という時代となり、自分が高齢者でなくとも今後ますます、身近な話題となるでし […]
ボジティブシンキングな支援スタイルの限界 カウンセリングやセラピーの中には、ネガティブな考えをポジティブな考えに変えてゆこうとするスタイルがあります。 それが効果があるケースもあるのですが、一時的に気分が良くなって後に元に戻るというケースもあります。 問題の根っこが心の浅いところにあるお悩みの場合は […]
心理セラピーの現場では、「苦しんでいる人ほど、解決しやすい」と言われることがあります。 悩みの解消をしようとしない、あるいは解消いしたにもかかわらず悩みの状態に戻ろうとするということが起きます。いわゆる、抵抗ですね。 どういう人が悩みを解決するかというと、ちゃんと苦しんでいる人なんですね。 ところが […]
2種類の暴力があると思います。 人は人を変えようとするとき、相手を傷つけます。それが1つめです。 それ以外が2つめです。2つめは、虐めやパワハラです。 1つめは喧嘩なんかも含みます。 相手を変えようとしているかどうか、です。 なんでこれを区別するのかというと、対処法する心構えが違うからです。 罰の動 […]
人の悩みは人間関係、お金、健康(病気)がほとんどを占めると言われてきましたが、実はここ数年間は「自分がない」というテーマを聞くことが増えています。 もともと、生きる意味が欲しい病みたいなのとか、自分探しとか、やりたいことがわからないという悩みなんていうのはありました。なかったわけではないです。ただ、 […]
「光熱費の振込みを先延ばししてしまう」というような行動制止。発生してしまった費用だから、いずれは払うことになるのだけど、先延ばししてしまう。 心の課題が解けると、行動できるようになってくることがあります。 ※資源ゴミを出せない(準備するし、朝起きてるけど、なぜか収集場所に持っていけない)等のバリエー […]
人から言われた言葉の受け取り方は大きく分けると三通り。 Ⅰ、反応的(自分に対する肯定か否定かを自動解釈する)Ⅱ、ニュートラル(文字通りに聞いて解釈しない)Ⅲ、メンタライジング(その意図や気持ちを知ろうとする) 「おー、これは辛(から)いですね」 Ⅰ、「文句言うなら食べるな」 Ⅱ、「そう、塩が効いてま […]
「感情に支配される」の逆は「感情をコントロールする」ではありません。少なくとも感情を扱う心理セラピーでは。 感情の所有 感情に支配されている人はこんな感じです。 「あなたは今、怒ってますね」 「怒ってなんかいませんよっ!! あいつが悪いという事実を言ってるだけですよ!!」 冷静に「別に怒っていません […]
二者択一型のお悩みというのがありますね。 やるか、やらないか。 右か、左か。 これの解決には、どちらか決まることや、第三の答えが決まることのように「決まる」系あります。 そして、「決まらない」系の解決もあります。 悩みから目をそらすことではないですよ。 二者択一型のお悩みの「決まらない」系の解決と […]
私が「怖れ」と呼んでいるものは、人が自分のネガティブ感情をないものとしようとする心理現象のことです。心理学では「抑圧」といいます。ファンタジーでは「闇」と表現されることもあります。 ネガティブ感情の分かり易い例としては恐怖・不安があります。人が自分の恐怖・不安をないものとする、「こわくないもん」とい […]
日常の憎しみ系のお悩み、多くの場合、ざっくり言ってしまうと、こうです。 「殴るべからず」 そして、「殴りたくなる感情を大切にせよ」 よろしくないのは、「怒っていない」と言いながら、殴る(陰口、意地悪、復讐を考える、裁きを望むも含む)こと。 「殴りたくなる感情を大切にする」というのは、殴ることではない […]
何かの行動がどうしても出来ない。普通なら出来るはずのことが出来ないというとき。 他人に説明できないなにかがあって、心臓が潰れそうな感じがする。 批判されそうだから理由を話せないものや、言葉に出来ない漠然とした感覚のものもある。 社会的な善し悪しはともかく、そうなっているには、理由がある。怠けてるとか […]
「こわくない」と言わずに、「楽しみだ」と言ってみるとよいですよ。 心理カウンセリングでは、「こわくない」はプロセスを諦めるときの台詞で、「楽しみだ」はプロセスが進むときの台詞です。 「こわい」を消すために「楽しみ」と言うのではないですよ。 心理の師匠にこの話をしたら、「怖いけど楽しみ♡」と言われまし […]
本当の問題は見えないようになっていて、人によっては生涯自分の影を叩き続けます。 目を開ける方法は、目を閉じてることに気づくこと。 目を閉じてることに気づく方法は、目を閉じていることを責めないこと。 目を閉じてることを責めない方法は、他人が目を閉じてることを責めないこと。 責めないことは、「あるがまま […]
心理的なお悩みには、時間が解決するものと、時間が解決しないものがあるように見えます。 おおざっぱなことを言えば、時間が解決しない悩みというのは、解決しそうになると心理的な抵抗が起きるような仕組みになっていることが多いです。 それだけではありませんが、それが含まれていることが多いでしょう。 それは、解 […]
「自分には見えていないことがある(かもしれない)」「自分は自覚出来ない罠にはまっているかもしれない」と仮定する能力をNot Knowingと言ったりしますね。 これ、心理課題、心理トラップの解決の鍵になることがあります。 男性経営者は苦手な傾向があるやうです。これからの時代は異なる予感もしますが。 […]
心理カウンセリングなどの心の旅の中で、「怒り」と「怨み」の区別を学ぶことがよくあります。 誰かのことを批難して吊し上げているとき、「怨み」になっていことが多いです。 わかりやすい場面としては、「あなたは怒ってますね」と言ってみると、「別に怒ってなんかいません! アイツがけしからんと言っるんです!」と […]