- 2023-10-22
臨床心理学と数学的発想
臨床心理学は科学だという主張がありますが、そこには数学が不足していたような印象があります。 数学といっているのは数値データを扱うことではありません。計算や集計をすることでもありません。どちらかというと集合論のことです。 データを使って白黒ハッキリさせるみたいなことは「争い」であって「科学」ではないと […]
臨床心理学は科学だという主張がありますが、そこには数学が不足していたような印象があります。 数学といっているのは数値データを扱うことではありません。計算や集計をすることでもありません。どちらかというと集合論のことです。 データを使って白黒ハッキリさせるみたいなことは「争い」であって「科学」ではないと […]
劣等感による生き辛さ 消極的になってしまう場合 劣等感が思考や行動に影響している場合、チャンスを掴めなかったり、恥をかくのが恐くて挑戦できなかったり、損をすることは多いかもしれません。 劣等感が感情に影響している場合、傷つきやすかったりするかもしれません。単なる失敗が、自己否定につながってしまいます […]
エクスポージャー法(暴露法)は、不安や恐怖を引き起こす状況に自身を晒して(暴露して)徐々に慣れてゆくという心理療法です。安全な環境で繰り返し練習することで、徐々に不安や恐怖の反応を減少させます。 効果が検証されているものですが、なんだか恐ろしいという印象もあるでしょう。ここではクライアント視点でエク […]
認知再構成法(狭義の認知行動療法)は、比較的簡単に習得できます。サバイバーにも一般の方にも日常のセルフケア技術としても習得をお勧めします。 人材育成やゲーム開発に携わったことのある私が、一風変わった練習ゲームを埋め込んで習得をガイドします。 認知再構成法とは とはいえ、普通の説明も少しさせてください […]
「苦手なものに馴れて克服する」というアプローチの限界と対策について考えてみましょう。成長や進歩のために重要なスキルですが、上手くいかない場合もあります。」
是非の議論を超えて 悩みのある人たちが、様々なヒントを手軽に入手できるのはよいことだと思います。支援の専門家は「自分の仕事がAIなんかに真似できてたまるか」という想いから、否定的な意見にバイアスがかかるでしょう。一方で、確かに様々な問題も生じてくるでしょう。 この記事では、肯定するか、否定するかでは […]
心理セラピーは、私たちが内面的な問題に向き合い、成長や回復を促進する貴重な手段です。しかし、心理セラピーや心理実践に取り組むことは、誰にとっても容易なことではありません。時には、ハードルや障壁が私たちの前に立ちふさがり、進むことが難しく感じることもあるでしょう。 心理セラピーや心理実践に取り組むこと […]
DSM-5(精神疾患の分類と診断の手引き)の診断基準の一部を、あえてAIのニューラルネットワークで表現してみようと思います。心理臨床家のための、DSM-5を使った人工知能入門でもあります。 なんだか大袈裟なタイトルになってしまいましたが、目的は次のとおりです。 なお、話はとっても単純化しています。 […]
抵抗と回避の意味 トラウマに関わる場所や物事を避けようとする症状を「回避」と呼びます。危険を避けるというよりも、危険じゃないのに避けちゃうってことですね。 また、同様に心理セラピーのプロセスに対しても回避反応が起きることがあります。 心理セラピーのプロセスには、一時的に抵抗を感じるかもしれないけど、 […]
統計的エビデンスがある心理セラピーについて 心理セラピー(心理療法)の効果エビデンスというのは、一般的には効果の有無や大きさを調べた統計によるものです。それは母集団(主に平均値)について語るものです。(バラツキが考慮されてないわけでもないですが、それでも母集団と個は別のものです) 統計的エビデンスは […]
この記事はインターネットを介してカウンセリングを受けたり、問合せ/申込みを行う人がご自身のプライバシーと安全性を確保するための情報セキュリティガイドを提供します。 ※対策の完全性や情報の正確性を保証するものではありません。 情報セキュリティの重要性 これまで起きなかったことが起きる 不正アクセスには […]
「開き直る」ってなんだろう。 それの半分は嘘をつくことで、半分は正直になることだと思います。 平気じゃないのに平気なふりをしてみるという嘘。そして、表せなかったものを表すという正直。 嘘を支払って正直を手に入れるのだと思います。 「失敗しちゃったけど、まあいいか」って。 失敗に対してこころを開く。 […]
昨今の第3次AIブームは、「専門知識をつめこむことで優秀なカウンセラーが育成できるわけではない」ということを示唆しているように思います。 かつて学生時代に認知科学(AI関連分野)を学んでいた心理セラピストが、AIメタファーによって、心理カウンセラーの暗黙知の理解を試みます。 ※この記事はAI研究から […]
かつて学生時代に認知科学(AI関連分野)を専攻した心理セラピストが、個人的な視点を呟きます。 実際の脳の構造がこうなっているという話ではなくて、単純化されたモデルやメタファーを使って思考実験をし、人の心を理解する視点を広げてみようというものです。(軽~い構成論的アプローチ) 無意識こそ普通のプロセス […]
かつて学生時代に認知科学(AI関連分野)を専攻した心理セラピストが、個人的な視点を呟きます。 ここではAI(人工知能)によって心理療法ができるかという話ではなく、AIを通して心理療法の理解を深める試みをしてみます。 (認知科学では、実際の脳の詳細構造を明らかにするのではなく、むしろ単純化されたモデル […]
勤務先の経営者への不満を、精神的分離の観点でみてみましよう。 カウンセリングの仮想事例の話をします。 「社長は従業員の幸せを願っていると言っているけど、実際には利益優先じやないか」という不満に苦しんでいるとします。(他の不満でも当てはまります) 一般的な周囲の反応としてあるのは二通り。ひとつは一緒に […]
「あるがまま」という態度の技術には2種類あるように思います。 変えようとしない これは「あるがままを受け容れる」というような表現で使われる意味です。 それは変えようとしない、または変え急がないという意味ですね。 実践練習としては、自分が変えようとしていることに気づいてみるとこが含まれるでしょう。 何 […]
「誰も悪くない」と言われて腹が立つ理由は様々でしょうけど、「誰も悪くない」という言葉が元々は何を意図したものか理解しておくことは助けになるかもしれません。 元々の意図はおそらく「誰が悪いかが問題なのではない」ということかと思います。 誰が悪いかへのこだわり 私は悪くないという気持ち 一方で問題の当事 […]
取り除くべき苦しみと、消化すべき苦しみがあるように思います。 病気や怪我は治して苦しみを取り除きます。 心の悩みのようなものは消化するのかもしれません。 お悩みや苦しみについて、プロセスを俯瞰すると、苦しみとは何かの準備であることが多いように思います。 理論によってはシグナルとか、コーリングとか呼ば […]
AC(アダルトチルドレン)という概念は、「苦しみを親のせいにするのでけしからん」と言われることもあります。「機能不全家族」というのも、どの家庭にもあるようなことまで病気のように扱っているという批判もあるようです。(「誰が悪いのか」という視点から離れるために、Kojunは「機能不全家族」よりも「家族機 […]
心理セラピストは言葉の言い表す内容よりも、なぜそれを言うかに敏感です。そこを扱わないと人の悩みが解決しないからです。 「だって本当のことじゃないですか」 たいていの場合、本当のことだからという理由では人は発言しません。 食事をしながら、「海は青い」とか「6の2倍は12だ」とか突然に言ったりはしません […]
悩み苦しんでいる人や、何か心理的に上手くいっていない人について、よく混同されていることに、「否定的な側面」と「ネガティブな感情」があります。今回はこれについて書いてみます。 ネガティブ感情は何かの結果 「否定的な側面」というのは好ましくないこと、悩みの原因になっていること、変わるとよいことを指す言葉 […]
情報科学/IT業界を経験しております私からすると、心理とITは共通する部分があります。 コンピュータシステムせよ、管理システムにせよ、機械的な理想論ではなく、人間の心理を踏まえた現実論が生き残ってきました。 臨床心理学は各業界の中に潜んでいるのですが、ここでは2つ業界そのものについて感じることを書い […]
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