心の中身について、解決に時間のかかるものもあります。恐怖症や体験的技法を用いた広義トラウマの解決などは比較的短期間で解決します。
「ゆっくりやりましょう」は時間をかけた方がよいケースです。たとえば、うつ病などは急いで治すよりも時間をかけたほうが再発防止になると言われています。ですので、早く治そうとしない心掛けも必要かもしれません。
一方で、「気長にやりましょう」は、それとは違うように思います。これも焦らないでという意味では似ていますが、時間がかかることを知っておいてくださいという意味になります。
つまり、早くやろうという気持ちは必要かもしれません。そうでないと、いつの間にか未解決のまま歳を取ってしまうのです。
たとえば、愛着とか成長(心が大人になる)というテーマの場合は成果を得るまでに時間がかかります。また、PTSD克服なんかも諦めずに続けるという期間があるかもしれません。これらの場合は、待っていれば自然によくなるということがあまり期待できないので、「いつやるの、今でしょ」みたいなのがないと進まないわけです。
「ゆっくりやりましょう」はブレーキのすすめ、「気長にやりましょう」はアクセルのすすめです。