自分の反応に気づいている

たとえは、他者のある言葉に対して過剰な反応をするなど。そのことに気づいているという状態やそのスキルは重要です。

心の課題の克服の流れ

フェーズ1

まず自分の反応パターンに気づきます。これはメンタル不調のようなものどはれば、いつもの自分と違うという異変に気づけばよいのですが、人生レベルで長期化した問題については気づくのが難しくなることもあります。(フェーズ1)

しかし、彼らの生き方には、パターンがあります。50年、あるいは60年間みていると、彼らは子供の頃に活用していた戦略を、年をとってもいまだに使っているのです。これは、大いに注目すべきでしょう。それでも、一様に子供の頃のパターンに従っている人が多くいます。

『ポリヴェーガル理論入門』ステファン・ポージェス

フェーズ2

次に反応パターンの理由であるとか、意味であるとか、背景感情などを捉えてゆくことになります。(フェーズ2)

フェーズ3

そして、変容が訪れます。(フェーズ3)

心理セラピーでは、主にフェーズ2、3を行います。そのそも反応パターンに気づいていないと心理セラピーをしようなんて思いませんから、なんだか薄々には気づいています。

フェーズ1も大切にする

支援者はフェーズ2,3に関心があるので、すぐに理由や変化のために出来ることを尋ねます。しかし、当事者にとってはフェーズ2は1~10年かかることがあります。あるいは心理セラピーでそこを支援します。

ですからフェーズ1の状態を受け入れる力が必要になります。「そうなっていることは分かっているが、なぜなのかは分からない」を許可するということです。

2つの自分が鍵

フェーズ1のコツは、そうなってしまっている自分と、それに気づいている自分の共存です。

ここを担うサービスは、グループセッションとかリトリートなどの「場」です。

2つの自分を存在させるのは、複数の視点をもつということで、それは変化と言うよりは状態の練習になります。

そのような囚われを離れた心は、マインドフルネスではオープンモニター、仏教では放心などと表現されます。

※当サイトの記事には実践経験に基づく意見や独自の経験的枠組みが含まれます。また、全てのケースに当てはまるものではありません。ご自身の判断と責任においてご活用ください。

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