大人のアダルトチルドレン(AC)、とくに中年期以降となりますと、人生の前半にはない力を持つようになると思います。
インナーアダルトが育つ
大人のACは自分で自分を育てることができます。
心理セラピストからみると、その人の中の大人の力を使うことができるということです。その人の中の子供に触れながらですが。
インナーチャイルドとインナーアダルトの連携によって何かがなされるとき、それを「統合」と呼ぶのもよいでしょう。統合というのは、無かったことにされてきたインナーチャイルドを存在さらしめ、インナーアダルトと共存させるということです。
大人のACには、統合されていないもののインナーアダルトが孤独に育っており、惜しみない協力を提供してくれることが多いです。
時間制限の力
ユングは中年期を「人生の正午」と呼びました。体力や能力が上がる一方の人生前半とは異なる生き方や哲学が必要になってくるというような意味でしょう。
モチベーションが高い人にしかできない心理セラピーがあります。「もう生き方を変えたい」というような切羽詰まった想いです。
と言うと、なんか苦しいことのように聞こえるかもしれませんが、それは「人生の正午」の前半です。
「人生の正午」の後半になってくると、一年ごとに寿命が減ってゆくと考えると、様々な抵抗や躊躇が実にくだらないものに思えてくるのです。
いろんな怖れが、どうでもよくなるのです。たとえば、心理セラピーに申し込むことの躊躇もそうかもしれません。
この力は残された時間を意識するときに起こります。とはいえ、自分の寿命がいつなのはは分かりません。ですから、この一年を過ごすことで一年死期が早まったと換算してみるというようなテクニックが必要です。
ペルソナ破壊の力
深層心理セラピーではときに「べつに愛されたくなんかないし」という仮面を壊し、「愛されたかった」に出会う必要があります。しかし、それにはとてつもない抵抗が伴います。それは「愛されなくてもよい」という仮面が自分を守ってきたからです。
ところが、中年期には仮面が良い意味でほころび始めるのです。
「歳を取ると涙もろくなる」みたいな感じですね。
それにより、幼少期や人生前半に置き去りにされた悲しみや影に触れやすくなります。
中年期のACの心理セラピーでは、そのような破壊と再生の力を使い、通常では困難なワークスルーができてしまったりします。
KojunはBreakabilityと呼んでいます。