大阪での心理セラピーを受付開始していますすが、7月1~19日まで個人セッションをお休みします。

セラピストは逆説的な存在である

感情力動セラピーでは、世の良識に反するような感情の導きをしたりします。

たとえば、親に対して怒りを表すようなイメージワークをしたりします。

これは親を怨むことを推奨しているわけではありません。

むしろ、親に対する怒りを表出することで、親を恨まなくて済むようになります。

逆説的なのです。

いや、なんでも逆にすればいいというものでもないです。念のため。(笑)

アシスタントにもワーク中に余計な(まともな)意見を言わないようにしてもらいます。常識的な行動もしないように、セラピストの指示に従ってもらいます。ある瞬間を除いて。

だから、どこかで密かに行われるのが心理セラピーだったりします。ディベートしたり、科学的に分析したりしたら、ダメになっちゃうのです。

そのメカニズムをあえて解説すると、たとえばこんな感じです。

たとえば、親に対する怒りというものが抑圧されている場合、表面的には「なんとも思ってません」となっています。しかし、それが親への怨みだったりします。それが無意識に作用して、心の苦しみや厄介な対人パターン/感情パターンになっていたりするわけです。たとえばですけどね。

そこで、怒りを表出することで、「なんとも思っていません」という虚の心理を不要にしてゆくわけです。

つまり、「ばかやろーっ」って言うことで、怨みの罠から脱出できるわけです。こう言うと、喧嘩の後に仲良くなるって話に似ていますね。

もちろん抑圧されているのは怒りとは限りません。悲しみかもしれません。[1]心理師さんに「怒りを出せ」と言われたけど上手くいかなかったという話は、扱うべき感情がハズレだったのかもしれません。

いずれにしても、表面的な気持ちは嘘だからけしからんと言っているわけではありません。「なんとも思っていません」も、ある意味で事実なのです。

このあたり、「あなたは自分に嘘をついている。本当の気持ちを出しなさい」的な指示では上手くいかないのです。

まあ嘘と言えば嘘なのですが、それを言ってしまったら人の心はすべて嘘なのです。

ですから、表面的な気持ちも、奥底にある抑圧されたものも、どちらも受け容れてゆくわけです。

私が女でもあり男でもあるように。

それも、どちらも嘘なのです。

感情力動セラピーのセラピストのワーク誘導は、世の常識からすると逆説的です。

だから、その種の心理セラピストは対人援助職らしからぬ感じだったりします。でも、ずっと苦しんできたクライアントは、「あ、この人だ」と判るようです。

でも、ただヘンなだけの人もいるかもしれないのでご用心。(笑)

脚注[+]