Kojunの心理セラピーの特徴

  心理セラピー(対面)も新規受付を再開します。 

⇒お申込みの検討は「個人セッション(サービス案内・申込み)」をご覧ください。

ご相談内容

主に扱う領域

一言でいうと「生きづらさ」です。

人生を支配する感情パターン対人関係パターン性暴力トラウマ、精神的な不自由(人の目を気にし過ぎる、人に支配される、職場の虐め等)、虐め被害トラウマ、長引くショックトラウマ(広義PTSD[1]DSM-5の定義に限らずストックホルム症候群後遺症、性格への影響も含む。)、愛着不安定(愛着障害)、アダルトチルドレン/原家族の心理的影響、対人不安自己肯定感/自信、長引く喪失(死別など)、恐怖症などを扱います。

苦しみの解消を支援しますが、「病気を治す」というよりは「人生を進める」という感じです。(過去から目をそらすわけではありません)

個人セッション体験者の声

できないこと

  • 他人を変える(「あの人をなんとかしてほしい」)[2]人間関係や家族に関連する相談は可能。
  • 過去を変える(「記憶を消してほしい」)[3]過去の意味が変わることはあります。
  • 本人の意思によらない相談(「カウンセリングを受けなさいと言われたので来ました」)

あまり扱わない領域

双極性障害、統合失調症、精神病は当方の主なセラピー手法の適応外です。アルコール/薬物の依存症災害トラウマ、強迫症、未成年のお悩みも当方の心理セラピーでは扱わないことが多いです。心理検査はしていません。

発達障害、行動障害、子育て方法認知症ケア終末ケアについては、直接的な専門性は高くありません。(関連してご自身の価値観や家族葛藤などの気持ちの相談は可能です)

こんな人が相談に来ます

中年期(30~50代)の方が殆どです。[4]人が生き方を変えるこの時期をユングは「人生の正午」と言いました。

原家族[5]幼少期の親兄弟。の影響に悩む人が半数くらい。性や虐めの暴力被害については、出来事から時間の経過している人が主です。[6]Kojunは性別越境しているので性暴力関連の話をされる方は多めです。

職業は様々で、無職・起業中の方、対人援助プロ(福祉・人事など)の方もいます。

Kojunのような在野にたどり着く多くの方は、一般化された専門知識では上手くいかない方々。そういう意味では難易度が高いクライアントです。[7]肩書や白衣で安心するような人は殆ど来ないです。

ですが、悩みぬいていて、自分と向き合える、モチベーションが高いという意味では、成果が出やすいクライアントでもあります。すなわち、主体的(プロアクティブ・クライアント)であることが共通点です。

  • 自己決定に基づいて進めたい。
  • ”治してもらう”ものではないと気づいている。
  • 悩みの克服に積極的。
  • 安心して思い切り取り組むために、相性のよいセラピストを探している。

多くは10年間以上も自分に合ったセラピストを探すのに苦労されている方であり、ご自身でかなり調べたり学んだりしいる場合も多く、肥えた目でセラピストを選びます。[8]セラピストのオウム返しや型稽古によって暗記された共感の台詞にうんざりしていると涙する人もいます。

  • お悩みをかかえてから10~20年以上経つが、相談相手が見つからなかった/わかってもらえなかった/本題を話せなかった。
  • 既にいろいろ試していて、自分のお悩みの難しさについてある程度分っている。
  • 既に何人かの心理支援者(カウンセラー、心理師、精神科医)に会って、セラピスト選びの精度を上げてきた。
  • 「わかってもらえない」(約半数のクライアントがこの言葉で人生を表現します)

変容・変化を求めているのも共通点です。[9]望む変化を言葉にするのが難しいということはあります。[10]「通院することで安心する」というような利用はあまりないです。

  • 一時的な慰めではなく、永続的な解決を目指したい。
  • ネガティブなこと/苦しみを否定するのではなく、通り抜けたい。悩みに直接向き合いたい。
  • 人生の時間には限りがあることを実感している。(30~50代のクライアントが多い)
  • つまるところ要望は「自由になりたい」「存在したい」(これがKojunの商品だと思います)

準備期~実行期の方が個人セッションに申し込まれます。

ステージKojunの解釈Kojunのサービス
無関心の時期
困っているが変化ではなく世話を求める
「私は〇〇障害だ」とラベリングしている
とくになし
熟考の時期
根本解決や本当の幸せについて調べる
人生の責任者[11]禅語では「主人公」と言うそうです。になる
ブログ/講座
心理カウンセリング
準備の時期
解決可能性を知る心理カウンセリング/事前相談
実行の時期
変化のためのアクション心理セラピー
維持の時期アフターケアワークショップ
TTM Stages of Change を参考に作成

技法の概要

Kojun

短期間での変化

心理セラピーは、1回ごとに成果をねらうスタイルが主になります。多くの場合、事前相談と心理セラピーの計2~5回で結果を得ます。愛着不安定や感情抑圧が強い場合などは回数が多くなることがありますが、それでも傾聴中心のカウンセリングのように1~2年間通い続けることは稀です。[12]営業的にはリピート客を蓄積できないので、開業カウンセラーの中でも珍しいと思います。

現在は速さよりも深さを重視しているのですが、それでも回数は多くなっていません。

ですので、率直な意見や積極技法[13]聴くだけでない、指示を伴うワークなど。を求めるクライアントが殆どです。

ただ、そのコツは変化を強制されないことでもありますので、1回ごとの成果をねらうと言いながらも、背中押しは弱めです。[14]「べつに不幸でもいいじゃーん」みたいな緩さもあります。逆説性と言います。

参考記事:心理カウンセリングの選び方 ~ 過少介入と過剰介入

体験する/癒す治す/直す
長く通う
短期に成果Kojunセラピー
大まかなポジション・イメージ

統合的アプローチ

特定のメソッドや流派を過信することなく、流派の異なる複数の師匠、意見の異なる複数のスーパーバイザーから学んでいます。

心理カウンセリングの基盤

実存療法、当事者研究の作法をベースとして、抑圧理論、愛着理論、対象関係論、交流分析(脚本分析)、 SFA、ブリーフセラピーなどの視点を交えます。

参考記事:「交流分析+実存療法」による 心理カウンセリング

心理セラピーで使う技法

感情を扱う短期力動アプローチと実存主義などの人間性アプローチを中心にイメージワーク(マインドフルネスフォーカシング、インパス焦点化、ゲシュタルト療法、エンプティチェア、簡易ドラマセラピー、再決断療法、タッチセラピー、インナーチャイルド/セルフリペアレント、系統的脱感作)の技法を臨機応変に組み合わせます。1回のセッションの中で数種類の技法を使います。

感情や無意識を扱う

感情処理

「抑圧された感情」を解放することで、心の足枷を解いてゆきます。[15]「劣等感」「罪悪感」「見捨てられ」「支配される」などをテーマとして人類共通の基本感情「悲しみ」や「怒り」を扱うことが多いです。

たとえば、対人不安の原体験(虐め被害)をイメージワークで再現して、そのとき加害者に媚を売っていた傍観者たちに対して「おまえら卑怯だぞ!」と気持ちを吐き出すと、永年悩んだ対人不安が解消したりします。これは対人不安の原因が「人は恐い」という間違った信念であるというよりは、かつて虐められた自分を許せていないことが原因であるケースの例です。

感情や葛藤を直接的に扱うため深い変化が得られます。ですが、自分にとって信頼できるセラピストと出会うまでに時間がかかります。

このような力動アプローチは、抑圧された感情、葛藤を直接に扱うため、「セラピストの知識」よりも「セラピストの生き様」が影響します[16]クライアントの心を開き、勇気を与えます(代理強化)。そのためか、「誰がやっても同じ結果」となること[17]手順が標準化されていて再現性がある。「科学的」とされる技法はこちらです。を好む医療や行政モデルなどではあまり行われていない印象です。

たとえば、暴力被害のテーマの場合、暴力現場で痴漢や加害者と実際に拳を交わせたことのあるセラピストのほうが上手くいきます。涙と再生のプロセスは、大事なものを失ってきたセラピストのほうが上手くいきます。

参考記事:「感情力動アプローチ」による心理セラピー
参考記事:精神力動アプローチは呪術儀式みたい!?

ところで、感情を高ぶらせるセラピーはクライアントに負荷がかかると批判する専門家もいますが、実際のセッションは暖かい場となることが多いです。(⇒個人セッション体験者の声

また、感情を扱うというのは、「感情を出す」だけでなく、「本当の気持ちに気づく」「感情の善き側面を使う」というような展開になることも多いです。[18]この要素は感情焦点化とも言えるかもしれません。

狭義の精神分析(中立、客観的、治療構造以外の接触なし)がそっと秘密の箱の蓋を開けるセラピーだとすると、Kojunや力動のセラピーは蓋を開けるだけでなく、出てきたものを積極的に受けとめ扱う点かと思います。

深層心理セラピー

かさぶた(症状)をとるのではなく、かさぶたの下にある傷を癒すことを目指す、ゆるしのセラピーとも言えます。

それは、近年の主流となっている浅層心理セラピー(対症療法や、認知行動療法など)よりも、深層心理セラピーはおもいきってやってみたい人に向いています。

 浅層心理セラピー(医療機関など)深層心理セラピー(Kojunのサービス)
メリット過去や感情に深く触れなくてすむ効果が深い、よい人生経験になる
デメリット根本解決ではない場合がある信頼できる支援者を探す必要がある
世界観不合理な行動や考え方の癖を理性で修正する
(自分を直す)
置き去りにされた大切な自分を救済する
(自分をゆるす)
目的日常生活の維持、社会復帰、苦しみの緩和生き方を変える、自分をとりもどす、精神的な自由
(例)
対人恐怖
人に近づく練習により、対人場面に慣らす

「緊張する必要のあった幼少」などに耳を傾け、ゆるし、対人恐怖という生存戦略の役割を終わらせる

この表は大雑把な参考イメージです。

※狭義認知行動療法などは医療保険適用となるので、医療機関のほうが費用は抑えられるかと思います。そのうちAIアプリでできるようになると思います。

参考記事:心理セラピーでは、変えられない過去を「原因」と呼ばない

参考記事:心理セラピーの「過去の記憶」に触れる/触れない(音声あり)

言語指向+身体指向

身体感覚を重視しており、具体的にはワーク中にタッチや動作指示があります。

ショックトラウマ(広義PTSDなど)や愛着不安定に関しては、このあたりが重要になってきます。

とくにセラピストがクライアントの身体に触れるタッチ技法は、「誰がやっても同じ結果」とはなりにくいです。人に触れられるのが苦手な人から「あれ、あんたなら大丈夫だ」と言われたり、「暖かいものが流れ込んでくる」と言われるくらいの相性が理想です。

矯正的な技法をあまり使わない

正すという発想の矯正的なアプローチ(狭義の認知行動療法、論理療法、内観法、暴露反応妨害法応用行動分析、嫌悪療法など)は殆ど使いません。

なぜなら、それらは一般的な支援機関でも出来ますし、そもそも矯正的アプローチで解決するようなクライアントはKojunを訪ねて来ませんから。

たとえば、対人不安が主訴である場合、人に近づくことに慣れさせるというよりは、対人不安になった背景に触れて、対人不安の役割を終わらせるというアプローチが主となります。[19]矯正的アプローチは症状自体の統制を目指します。一方で、Kojun等のアプローチは症状ではなく、それを生み出す無意識に統制を試みます。

「修正」「直す」というよりは「人生の宿題」「置き去りにしてきた自分の救済」という感じです。

社会復帰や直すことを目指すのではなく、心を自由にする、解放を目指す心理セラピーです。

とはいえ、矯正的ともいえる認知行動アプローチの技法も少しは取り入れています。たとえば、認知の修正を最終目的とはしないまでも、ケースフォーミュレーション(お悩みのメカニズム解読)でスキーマ/中核信念[20]深層心理に刻まれた「私には価値がない」「誰も信じられない」など。の見立てもします。また、「昆虫が恐い」のような恐怖症には、矯正的アプローチである系統的脱感作を用います。

参考記事:いまどきの認知行動療法と感情力動アプローチを比べてみる

人間性心理学・実存主義

心の成長・変容を重視します。お悩みを「病気」というよりは「人生の大切なプロセス」として扱います。

広い意味での心の病も扱いますが、「病気を治す」というよりは「人生を次へと進める」という感じです。また、PTSD、神経症、広義トラウマなどの心の問題はたいてい人間の正常な反応だと思っています。

クライアントが自由になる、その人として存在することが目的です。

症状の解決にとどまらない、性格や自我機能の永続的な変容を目指す。

『心理療法の交差点2』第一章 妙木浩之(短期力動療法の目的の記述)

本人中心(当事者視点・事例重視)

”社会復帰”や”普通に戻す”ことを重視せず、自分を取り戻すことを優先します。

当事者視点での心理支援、すなわち「治療」ではなく「克服支援」を提供しています。一般的に心理支援者は「このクライアントに対しては、どのようにするのがよいだろうか」と考えるのに対して、Kojunは主に「自分がこのクライアントの立場だったら、どうしてほしいだろうか」あるいは「クライアントが心理のプロだったら、なにを求めるだろうか」と考えています。

「心理学がどうであれ、ぶっちゃけあなたはどう生きたいですか?」

(当事者運動、依存症自助グループは)いずれも、専門家が一方的に定義してきた回復を、当事者の視点から再定義したと言えるだろう。

『当事者研究』熊谷晋一朗著

原則#4 クライアントが支援プロセスの監督者である。

Charles RappらのStrength Modelより

その効果はカウンセラーが与えるものではなく、クライアントが単独で生み出すものでもなく、両者がコミットする共同作業の中で姿を現すものです。(中略)カウンセラーを探すこと自体が、すでにもうそのプロセスの始まりなのです。

『プロカウンセラーの薬だけにたよらずうつを乗り越える方法』杉原保史

また、クライアントを弱者として扱わない点はゲシュタルト技法と共通です。

ただ、見立て(原因などについての推測)はします。見立てに基づいてワークしようとして、クライアントから「それじゃないんだけどな」という反応があればしめたものです。それじゃなければ何なのかが反応に表れるからです。見立ては当たるから役に立つというよりは、外れるから役に立つのでしょう。

そのクライアントが、自主性があり、自分で癒すことができ、そして統合することが可能である存在であるという信念のもとに成り立っている。

『GESTALT COUNSELLING IN ACTION』クラークソン著

ナラティブ・セラピーでは、「パーソナル・エイジェンシー」という概念が用いられます。これは、自分のことを自分で決められるという主体性をもつこどができてる、という感覚のことです。モンクらはこれを「人生の運転席に座る」と表現しています。

『今日から始まるナラティブ・セラピー』坂本真佐哉

さて個性化の目的は、一方ではペルソナという偽りの覆いから、無意識のイメージの暗示力から自己を解放すること、それに他ならない。

『自我と無意識の関係』C.G.ユング著

科学よりも体験・実存

科学的であるかどうかよりも、よい体験であるかを重視しています。根拠や説明を科学ではなくクライアントの実体験の中に探します。(Value Based Approach

Kojunのクライアントは症状の解消を目標にしながらも、そのプロセスを通して心が存在を取り戻したり、生き方が変わることを目的としています。クライアントは「科学」を買っているのではなく「よい体験」を買っていると思っています。

教科書や教授にではなくクライアントから学んできたので、「習った通りにやる」ダウンロード型ではなく、「必要なことをやる」というスタイルはブリーフセラピーと共通です。

短期療法の祖とされるM.エリクソンは、使えるものはなんでも使うスタイルを「ユーティライゼーション」、専門家の常識に反することを怖れないスタイルを「アンコモンセラピー」と呼びました。

生々しい類似事例(他者のストーリー)を紹介して、ご自身の内省を促すことも、Kojun カウンセリングの特徴です。

苦しみを経験することなく十全な人間になることはできない。

ロロ・メイ

参考論文:『医療の多様性と“価値に基づく医療”』尾藤 誠司

参考記事::心理支援者の種類~たくさん助けたい人、ひとりを助けたい人

間主観アプローチ

心理カウンセリングのケース見立ては、「理解された感覚/理解できた感覚」を重視します。間主観スタイルでは、主観を大切にしながらも、一緒に主観を超えてゆきます。

「標準化された支援」ではなく個別性を重視します。科学的とされる統計データは、あくまで他人の情報として参考にとどめます。

クライアントがセラピストの存在(生き方や意見)と出会うことで起きる反応を一緒に観察し、本人にとっての真実を大切にしながら、実感や納得のある見立てをします。 [21] 客観的を捨てて間主観的を目指すことをサリバンは関与観察と呼びました。

たとえば、セラピストとの出会いにより、自分のことが解ってくることもあります。たとえば、人前で泣くことができないクライアントの前でKojunが涙を流してみせて「私は涙を見せることができるんですけど、これを見てどう思いますか?」と尋ねることもあります。

ネイティブ・セラピスト

深く感情に触れます。クライアントの涙や鼻水でセラピストやアシスタントの服が汚れます(笑)。ですが、「暖かい、安心してできた」という感想が多いです。

ですが、クライアントから「心理師[22] 知識を学んで資格を取って心理専門家となった人たちさんのところでやったことあるけど、上手くいかなかった」と言うのも何度も聞きました。

次のように問うてみるとよいかと思います。いま自分が求めているのは、「私は学んできました」という支援者か、「私は体験してきました」[23]臨床経験のことではないという支援者か?[24]当事者経験がある人が全てネイティブ・プロフェッショナルではないです。

参考記事:ウーンデッド・ヒーラー(傷ついた癒し手)とヘルシー・ヘルパー(健康な援助者)

災害直後に時期尚早に感情に触れるセラピーをしてしまった失敗が続出したという話も聞きました。知識として覚えた技法は使いたくなります。自分の洞窟に入ったことがないセラピストは当事者体験がないので、「トラウマが必要だからトラウマになっている」ということが分からず、知っている知識を使ってしまうのだと思います。専門家はこわいです。

関連ブログ記事

Kojunセラピー関連のブログ記事はこちらをご覧ください。

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脚注[+]