嫌な過去を忘れるべきか? 結論から言うと、「忘れるべき」は不正解であることが多いと思います。
自然に忘れてしまうならよいでしょうけど、忘れようとするのはそれとは違うかもしれません。
心理セラピーでは、過去にまつわる感情を解放したりします。その場合は、「忘れるのではなくて、解放しましょう」ということになります。それは最初は心理セラピストのガイドが必要かもしれません。
その手前で、自分独りでも意識してみることができるかもしれない観点を紹介します。
それは、「嫌な過去を忘れるか、忘れないか」ではなくて、
「未来を考えるか、考えないか」が大事というもの。
これを未来志向と呼ぶなら、未来志向は「過去を考えないこと」ではなくて、「未来を考えること」。
と言ってもすぐに、逆にとる人が多い。「過去を忘れた方がいいですね」と。
その罠を未来指向の罠と呼んでます。「未来を思え」(未来志向)が「未来だかを思え、過去を思うな」(未来指向)にすり替わっちゃうのね。
*それと過去に囚われている人で多いのでは、過去のことを考えたり語ったりしていることが問題ではなくて、その考えや語りが真実や自分の気持ちではななく怖れや怨みであることが問題であるケースです。
いろんな問題が「過去は忘れましょう」と雑に表現されているのだと思います。