ポジティブ/ネガティブの扱い方の入門

ポジティブとネガティブの扱い方の入門です。実践ではいろいろと不思議なことが起こります。しかし、基本を勘違いしていると、まったく見当違いな努力をしてしまいます。今回は、その基本をざざっとまとめていました。

ネガティブ思考はお勧めしません

ネガティブに思考する、すなわち、どのようにでも解釈できる出来事をわざわざネガティブに解釈することをすると、発生する必要のないネガティブな感情が発生します。必要のないネガティブ感情は、避ける必要のない物事や人を避けるという行動を招いたり、必要のない苦痛をもたらします。

ネガティブ思考をやめるには、心がけレベルでできることと、できないことがあります。単なる癖なら心がけや認知療法で対処。自動反射的に発生しているのであれば、その奥にある原因を心理セラピーで解除するのもよいでしょう。

ネガティブ感情の抑圧はお勧めしません

多くの人は、「ネガティブな感情の発生を減らすこと」を「ネガティブな感情が発生したら、それを抑えること」と勘違いしています。

ネガティブ感情が発生しているのに、発生していないと自分に言い聞かせて、実際にネガティブ感情を感じなくしている状態を抑圧といいます。

ネガティブ感情を抑圧すると、本当は自分がどうしたいか分からなくなったり、何が大事かわからなくなったり、重要な人を敵にまわしたり、自分にとって不利益な人や状況を引き寄せたりします。

抑圧している本人は「ネガティブ感情はありません」と思っているので、抑圧に気づくのは簡単ではないことがあります。しかし、少なくとも、「ネガティブ感情は悪いものだから感じないようにしなきゃ」という囚われは避けましょう。

※一時的に感情を抑えることは必要です。自分を騙さないようにということです。

ポジティブ思考はお勧めしません

ネガティブ感情を抑圧するために使われることが多いのが、ポジティブ思考です。いったん発生したネガティブ感情を訂正しようとして、ポジティブな思考をつくりだします。

つまり、感情抑圧のためのポジティブ思考はお勧めしませんということです。ネガティブ思考を手放すとう意味でのポジティブ思考ならよいでしょう。でも、ややこしいです。ですから、「あるがままを受け容れる」というのがお勧めです。

ポジティブ感情の抑圧はお勧めしません

本当は嬉しいのに「べつに嬉しくない」と言ったり思ったりするのはお勧めしません。悩みや問題があっても、一方で喜びがあってもよいのです。

まとめ

減らしたいのは、、
ネガティブ思考が、ネガティブ感情をつくり、
ポジティブ思考が、ネガティブ感情を抑圧する
というパターン。

増やしたいのは、
ネガティブ感情を受け容れて通り抜けること、
ポジティブ感情を楽しむこと。

とはいえ、無意識が絡んで自分独りでは解けなくなっている心の課題もあります。人の力も必要です。専門的なサポートが必要になったら、心理コンサルティングや心理セラピーに挑戦してみてください。心との付き合い方をマスターするよい機会になりますよ。

※当サイトの記事には実践経験に基づく意見や独自の経験的枠組みが含まれます。また、全てのケースに当てはまるものではありません。ご自身の判断と責任においてご活用ください。

※当サイトの事例等は事実に基づいてはいますが複数のケースや情報を参考に一般化して再構成、フィクション化した説明目的の仮想事例です。

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