「怒り」は相手ではなく、自分の中にある

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怒りがおさまらない。それをなんとかしたい。そんな悩みもあります。ものごとが手につかなくなったりして、怒っている方もけっこう辛いわけです。いや、怒っている方が辛いわけです。そこで、その辛さを味わうべきは相手であるということで、相手に思い知らせたくなります。殴りに行くのはさすがに問題ありますので、言葉をぶつけに行きたくなります。

内容によっては、話すことで解決することもあります。たとえば、誤解を解きたいといったような場合です。あるいは、足を踏んでいる相手に、それに気づいて止めてもらう、ということもあります。しかし、それは困っているけど怒っていない場合(怒りが解消した後)の話です。

「怒り」自体の対処として、「数を数えていったん落ち着く」というような、とっさの応急処置もあります。自分の思い込みに気づいて考え方を変えるというような方法もあります。これらについて、気をつけていただきたいのは、感情は抑圧しても本当には解消しないということです。

抑圧ではく、完了する必要があります。

原始的な「怒り」は完了させる

原始的な「怒り」は必要なものです。何万年の人類の進化の過程で無くなっていないということは、必要だからあるのでしょう。

もっと遡って、動物にもそのルーツがみられます。生き延びるために戦う、そのための準備として身体のモードを変えます。原始的な戦いは筋肉を使いますから、筋肉に酸素をたくさん送ります。そのために、「ふんがーっ」と息が荒くなったり、血流が増えて赤くなったりします。わなわな震えたりもしますね。体の状態が変わるのは、「怒り」の副作用ではなくて、「怒り」の目的なのです。

なので、本当の「怒り」は筋肉を動かすことで完了します。怪我をしないように注意してください。ティッシュを丸めて地面に叩きつける。クッションでクッションを叩くなどです。(まあ、人には見られない方がよいでしょう)

数分間で完了しなかったら、それは原始的な「怒り」ではない可能性が高いです。

原始的な「怒り」は生き延びるためのものです。

また、モノを壊さないと気が済まない(筋肉を動かして自分の中の怒りを出すのではなく、モノが壊れることに拘ってしまう)とすると、それも原始的な「怒り」ではなない可能性が高いです。

完了させるのは、相手ではなく、“自分”の感情であるということが重要です。

「あいつはひどい奴だ!」ではなく「私は腹が立つ!」と言える必要があります。主語が違います。

向き合うべきは相手ではなく、自分です。これに気づくのに、数秒の人も、1年以上かかる人もいます。

「悪いのは相手ではなく自分ですよ」という意味に勘違いするという罠に注意してください。誰が悪いかと、誰と向かい合うかは別です。

あなたは「怒り」を相手の像とともに見ていますが、その「怒り」はあなたが持っているのです。

「怒り」は相手ではなく、自分の中にあります。

相手の破滅を望んだり、相手が無価値であることを証明しようとするのは「怒り」ではなく「恨み」です。「恨み」は不幸をもたらすので、手放しましょう。「怒り」を抑圧して、「恨み」を持たないように。数秒でできるひとも、数十年かかる人もいます。

相手の破滅にフォーカスするのではなく、自分が生き延びる(自分の尊厳を守る)ことにフォーカスしましょう。

本当の感情を探す

原始的な「怒り」ではない場合は、本当はそれは「怒り」ではないのかもしれません。別の感情が形を変えたものかもしれません。

本当の感情を探してください。それが本当の感情(原始的な「怒り」)ではないことに気づく必要があります。それは代理感情と呼ばれます。(丁寧に学ぶにはメール講座をどうぞ)

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心理セラピスト 上野貢潤

心理セラピスト 上野貢潤

代表ファーストブレス
~自分の心と対話する~ 心理療法セラピスト/Points of You トレーナー
カテゴリー: 対処法, 視点・本当の問題 タグ: パーマリンク