家族が老いたときの情報源

とはいえ、すでに差し迫っているという人たちも増えてくると思いますので、とりいそぎ家族の高齢化に関する入門となる情報を挙げておきたいと思います。私のクライアントも中年期の方が多いので、それぞれ家族の老いが生活環境に影響していることが多いです。多くの人にとって他人事ではなくなると思います。

公的な窓口

自分や家族が高齢当事者になってきたという場合の相談先は「地域包括支援センター」が一般的でしょう。実際、なにかが起きてからここへ駆け込む人が多いようです。

それは市などから事業委託されて大手の福祉法人などが担っている相談窓口です。個々のサービス事業者よりはある程度の中立な助言が期待できます。

とはいえ、公助や共助の社会資源の総合窓口としては訪ねてみる価値はあるでしょう。予防に力をいれているはずなので、早めに訪れておくとよいかと思います。

介護保険の制度は複雑なので、いずれにしてもケアマネージャー等の助言が必要になるでしょう。1

参考リンク:地域包括支援センターとは?その役割と賢い活用法 LIFULL

余談ですが、介護認定には数万円の公費が費やされます。サービス利用の可能性がないのに65歳記念として申請するのは控えましょう。

ただ、これは介護保険法によって設置されているものですので、サービスやモノと繋ぐことに重きがおかれている印象があります。

トータルケアの観点で分析すると、身体的・社会的・心理的・スピリチュアル的のうち身体的なケアに偏りがちなのが地域包括支援センターやケアマネージャーの現状かと思います。心理的な葛藤のテーマについては、期待しすぎない方がよいかもしれません。

福祉事業の全般の弱点かもしれませんが、スタッフが若い傾向があり、専門スキルはあるものの「老い」とは何かを当事者レベルで理解しているとは限りません。高齢者や高齢の家族の気持ちを受け止める力、話し相手となる力はあまり期待できない(こともある)との声もあります。高齢者福祉関係者からもそのような意見を聞きます。上述のサービスやモノに偏りがちということとも関係あるかもしれません。

ですので、次のような当事者寄りの団体も知っておくとよいかもしれません。

サイト・団体など

たとえば次のようなものがあるようです。

おすすめ書籍

もう1つのお勧めは認知症ケアの理念と技術であるユマニチュードです。認知症に限らず、人生の後半にある人との関係性についてヒントとなります。次の書籍は具体的で簡易です。

※当サイトの記事には実践経験に基づく意見や独自の経験的枠組みが含まれます。また、全てのケースに当てはまるものではありません。ご自身の判断と責任においてご活用ください。

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