宮廷には宮廷道化師というのがいます。いわゆるピエロですね。
あれは王様向けのカウンセラー/セラピストだったんだと思うんですよ。しかも、傾聴スタイルではなく、直面化ありスタイルのね。
普通は家臣が王様に「ほんとは恐いんでしょ」なんて言おうものなら、首を切られてしまいます。だからだれも言えない。
ところが、道化師だと首を切られない。
それは権力システムの外にいるからなんですね。知性や権威もない。
「王様、ほんとうは恐いんじゃないですかあ?」
「なんだと。馬鹿なことをぬかすな」
「はーい、馬鹿ですからぁ♡」
「私が恐がっているだと・・・、なかなか面白いことを言うではないか・・・」
「はーい、馬鹿ですからぁ♡」
なんてことをしていたのかも。
そうすると王様の心のトラップが外れて、勇気ある撤退などが可能になったり。
なんせ、「道化師」と言うくらいですから、王国の道を変える必要があるときに必要な人材だったのかもしれません。
千の利休なんかは道化師になれなかったので、首を切られてしまいました。
シャーマンやtwo-spiritなんかも、権力システムの外にいるんじゃないかしら。
また、道化師は極度に自己一致担当だったのかもしれません。
参考リンク:
・道化の価値 ~あやしさの向こう側~ | Yujun Wakashin | TEDxKeioUSFC | Youtube