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心理セラピスト道

  • 2022-07-06

涙を拭かない心理セラピー

Kojunの心理セラピーは、感情に触れてもらうセラピーですが、感情を出させるというよりは、感情を大切にするという感じです。 感情を大切にするってどういうことなのか、今回は涙について、具体的な例を挙げながら書いてみます。 あなたは誰かが泣いていたらティッシュやハンカチを差し出しますか? Kojunのグ […]

  • 2022-07-04

心理支援職という肩書や職業に憧れたことはない – 私の心理セラピストとしてのルーツ

心理セラピストは私の大事なアイデンティティですが、実は私は「心理支援職になりたい」と思ったことはありません。 この記事の文章は分かる人にしか分からない内容になってしまうことを承知で、あえて書いてみることにします。 あるところで「心理セラピストになる」と決めましたし、そのように行動しましたし、結果的に […]

  • 2022-03-13

心理メソッドの素晴らしさに感動したことなどない

私は心理セラピーやワークショップ・ファシリテーターをしているので、メソッド(手法や療法)は使います。 メソッドの素晴らしさに感動してセラピスト活動を続ける人もいます。 ですが、私は標準化された再現性の高いメソッドなんてものにはあまり興味がありません。 実は、セッションが上手くいったとしても、「〇〇療 […]

  • 2021-05-03

宮廷道化師は王様の心理セラピストだったと思う

宮廷には宮廷道化師というのがいます。いわゆるピエロですね。 あれは王様向けのカウンセラー/セラピストだったんだと思うんですよ。しかも、傾聴スタイルではなく、直面化ありスタイルのね。 普通は家臣が王様に「ほんとは恐いんでしょ」なんて言おうものなら、首を切られてしまいます。だからだれも言えない。 ところ […]

  • 2020-05-31

心理セラピストに向いているのは

人の心のシャッターを抉じ開け(こじあけ)ようもすると、なかなか開かない。 そもそもシャッターとは抉じ開けられないために作り出されているので。 それをさらに大きい力で抉じ開けようとするのが自己啓発プログラム。 心理セラピストの仕事もシャッターを開けること。それに向いているのはシャッターを開けることに喜 […]

  • 2020-05-17

「寄り添う」という言葉がとらえどころない理由

「寄り添う」という言葉がとらえどころない理由。それは、「なにかをすること」ではなくて、「なにかをしないこと」だから。 優しい言葉をかけるとか、相槌をうつとか、「なにかをすること」ではないからだと思います。 試しに私が疾患を持つとか被暴力経験を持つとか、開示したとします。瞬時に人は態度を変えます。それ […]

  • 2020-03-28

「死ぬな」と言うのが対人支援とは限らない

私はご本人からの依頼しか個人セッション(カウンセリング)を提供していませんが、「あの人を助けてください」と言われることはたまにあります。 「私の息子が死にたいと言っています。カウンセリングで止めてください」というご相談。 こういうのは引き受けません。息子さんにお金を渡して、息子さんが依頼してくるなら […]

  • 2020-01-16

心理カウンセリングの師匠たちは、私に既存メソッドを教えない。

クライアント(来談者)の悩みの本質を無視して、自分が知ってるメソッド(手法)を適用するみたいなことが頻発しているそうです。 心理セラピー(心理療法)のメソッドをパッケージ化して教える商売が流行った結果かもしれません。 「クライアントとして心理セラピーを受けるのが嫌だ」という人たちがセラピスト養成講座 […]

  • 2020-01-08

セラピストが実際の暴力や虐めや虐待の場面に出くわしたとき

朝のカフェでママが少女を叱ってました。 その叱り方に異変を感じました。 くっと引っ張って身体にショックを与えながら責めている。犬の首輪を引いてつけるような動作が気になりました。 甘えている泣き方ではなく、声が小さい。 うちでは感情任せに叩いてるかもしれません。 私も仕事がら、おやっとアンテナが反応し […]

  • 2019-09-29

人を変えたい支援と、人を受容れたい支援

トランスジェンダーに「もっと自分を出しなよ」とかアドバイスするのはやめておくれ。 それには代償がともなう。親から「死んでくれ」と言われたり、職を失ったりしている。そうまでして、やっと限定的に自分を出した。そんな人に「もっと出しなよ」と言うのは、その人が大きな犠牲を払ってきたことへの踏みにじり。 自分 […]

  • 2019-05-31

心理セラピーの先輩たちから学んだこと

私は心理のテキストを鵜呑みにせず、体験を通して確かめる。 テキスト通りではないことはとても多い。 臨床といいながら、理論の多くの部分が推測でつくられている。 学ぶことで、人そのものが見えなくなる理論も多い。 治療者が治療者のために(治療者が傷つかないために)作られたものも多く含まれる。 「クライアン […]

  • 2018-06-04

私のセラピスト観を神話風に

私のセラピスト観を神話風に書いてみます。 ・・・ 一度も自分を生きたことがない人が、道徳だの倫理だの言って、罪なき人々を叩く。 怖れに負けて人を叩く。人を叩くことに人生を捧げる。 人の道を説くということは、特定の道を外れた者を人間扱いしないという宣言。 叩かれた人を人間扱いする。それは自分を生きた人 […]

  • 2018-04-25

背中を押さない

そういえば、バンジージャンプのインストラクターは、絶対に背中を押さないですね。 クライアントの葛藤に立ち会うときの私と似ているような気がします。 背中を押せば成果が出るかもしれないのですが、押さないのです。進むことができるための支援はしますが。 一方で、それが理解できないセッショスト(セラピスト等) […]

  • 2018-01-31

間違える怖さを克服できないなら、セラピストはできない

間違える怖さを克服できないなら、セラピストはできない。 「一度も失敗したことがない」とか、「クライアントから不満を言われたことはない」と言う人は、ちょっと恐いと思う。 たまには「あなたのせいで傷つきました」くらい言われますよ。そこで、「ちがう、私は悪くないっ」ってやってる暇はない。 あるいは、クライ […]

  • 2016-09-06

心理セラピストは心理学を捨てる

知識を得るより難しいこと ○○メソッドとか、○○心理学とかを学んだ人が、いかにそれが素晴らしいかを話しています。そんな知識は数日で学べます。 臨床心理の勉強というものは……知るために、2、3日。知ったことから脱出するために、半年かかる。 理論を捨てる第一人者たち あるトラウマ治療の第一人者は、心理専 […]

  • 2016-01-23

余計な同情の言葉もなく

つくづく思うのは、人に嫌われたくない、人に好かれたい、というのが強い人はセラピスト向いてないです。セラピストが好かれるためのセッションほどひどいものはない。 人が悩みをうちあけたとき、こう言ったら好かれるだろうな、こうやったら優しいと思われるだろうなという場面は多々あります。それを取りに行きたくなる […]

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