国家資格試験の結果

国家資格なので無視もできず、重い腰を上げて受験した公認心理師試験。合格発表があったので、自分の気持ちも振り返っておきたいと思います。

試験の結果

Kojunの合格通知も届きました。

Kojunの公認心理師試験結果通知書

192点でした。得点率83%。約16,000人(今回の合格者)の中で約500位(上位3%)。[1]プロロゴス分析データを基に推定した概算。

「知識は人を救わない」という信条は変わりませんが。

※合格しましたが、登録するまでは公認心理師ではありません。お間違えないように。

資格登録

資格登録については検討中です。

※追記:検討の結果、登録準備を開始しました。

必要性、政治的な背景、運用基準の動向について調べ、先人達にも影響をヒアリングしています。

国家が中立な立場から最低限のルールを定めて信用を与えるというだけならよいのですが、その実質が政治的な勢力や特定思想の支配になってしまうならば気をつけたいと思います。

実際にこの資格制度の詳細を定める際にはかなり激しい政治的な攻防があったようです。

公認心理師制度の好きなところ

よく考えられた試験問題

第5回は試験問題の質が良くなりました。暗記ではなく理解を試すように変わりました。

そして、政策で決められた業務設計の押し付けが少ない印象。つまりマニュアル暗記問題も減りました。

試験委員の先生たちが業界の将来を想いながら試験問題を作っているらしく、メッセージ性があります。出題の意図を推測する面白さがありました。

公認心理師制度の嫌なところ

参入障壁が目的みたいになっている

これは試験や制度を作っている先生たちのせいではないのですが、高学歴派閥ぽい。

公認心理師資格制度は心理支援ができる人を増やすための制度ではなくて、参入障壁のための制度みたいになってしまっています。

心理師の利益を守るために資格制度があると思っている心理師もいます。

自分たちの収入が少ないのは素人に仕事を奪われているからだ、だから素人を撲滅しようというのです。[2]ナラティブセラピーやオープンダイアローグは逆の動きです。

また、研修に参加制限をもうける動きも加速していて、「高学歴/有資格者しかカウンセリングは出来ない」というウソが既成事実化されようとしています。

高学歴/有資格者が低学歴/無資格者をこれほど怖れる業界は珍しいでしょう。

有資格者が活躍するために、無資格者を排除する必要があるということは、いかに心理職の有資格者の自信がないかを物語っているように思います。

オープンにしないから収入が低い

なによりも悲しいのは、競争して他を蹴落とす側面が活性化したことです。

いえ、もともと足の引っ張り合いはしていたのですが、それが公的なものになったということです。

IT技術者はオープンが大好きです。

IT技術者の地位が時代と共に上がったことと比べると、心理職の社会的地位とか給与が低いままの根本原因はこの足の引っ張り合い(すなわち自信のなさ)にあると思います。

均一化

移行措置が終わると、公認心理師試験の受験資格は大学・大学院で心理学を学んだものに限られます。学歴パスポート主義です。

受験資格を大学ルートに限ってゆくのは危険なことだと思います。

私もたくさんのカウンセリングを受けてきましたが、最も助けになった心理カウンセラーは高卒でした。

ルート(受験資格の取り方)は幅広いほうがよいように思います。

というか、多様性を全体の質の向上につなげる(補い合ったり、教え合ったり)ことが出来ないような人たちが心理の専門家になってもしかたないでしょう。

かつての臨床心理士の方々のように、大学・大学院で学んだ網羅的な知識を使って、社会人ルートの心理職者を助けることができないのであれば、学識者とは言えないでしょう。

社会人ルートの心理職は得意なことは深いけど、抜け落ちていることもあります。いわば非定型発達の子たちのようなもの。そんな人たちの可能性を信じない人が、生きづらさを持つ人たちの支援をしようなんてゾッとします。

大学での教育も知識偏重がすでに問題となっているようですが、そこで不足しているのは「実習」ではないと思います。

全員でなくてもよいですが、社会人経験(その他の様々な経験)をもった心理専門家が心理師の中にいることが必要かと思います。

大学に行ったことがない人がカウンセリングできないというのであれば、社会人経験がない人も、トラウマを克服したことがない人も、カウンセリングできないとも言えるでしょう。

大学で心理学を学んだ人しか心理支援ができないと思い込んでいる世間知らずの人たちが、様々な人生を歩んでいる国民の様々な可能性に寄り添う心理支援を独占するというのは危険なことだと思います。

参考リンク

脚注[+]

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