「無意識」という言葉は理解されていない

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無意識という言葉の意味について確認したいと思います。

心理学では、意識されることなく精神内界で進行する心理過程が無意識です。

自分の内面について自覚できる(意志によって意識化できる)範囲(前意識)と、できない範囲(無意識)があります。

無意識という言葉は、「自動車運転に慣れた人は無意識にウインカーを出す」というようにも使われますが、心理専門家が言うのは、それとは違います。

指摘されたくらいで気づくようなものは、単に自動化されているだけですので、無意識の中でも浅いところです。

心理学で言う「無意識」は、指摘されたくらいでは自覚できなようなものを指しています。


自分では自覚できていないことがあるかもしれない、と認める力は、Not Knowingと呼ばれる能力の1つです。これは何でも言われたことを信じるというのではなく、「かもしれない」と仮に思ってみることができるという能力です。

その能力があるから、人は心理セラピストに相談したりするわけです。自覚はできなくても、理解はできるのです。

あまりにも抑圧や怖れが強いと、「かもしれない」と仮に思うこともできません。

なぜそのようなことを私たちが言えるかというと、「いやー、ぜんぜん気づきませんでした。本当は私は悲しかったんですね。こんなに泣いたのは初めてかも」というように、人が抑圧を解いた場面に何回も立ち会っているからです。

心が闇に覆われると、Not Knowingの能力が損なわれてゆきます。「わかってますよ」というセリフは闇です。「かもしれない」は光です。ただ、日常ではある程度わかっているつもりになってないと生活や仕事が成り立たないので、ここぞというときに光を発揮しましょう。

ご自身にNot Knowingの力があると思われる方は心理セラピーを活用する可能性があります。試練に打ちのめされたとき、人はこの能力が備わります。そう考えると、試練というのは人の成長に必要なものなのかもしれません。

 
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心理療法セラピスト 上野貢潤

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