「愚痴を言ってても始まらない」という状況はあるかと思います。さてどうするか。
愚痴が当たってる場合
これは「分かって欲しい」という欲求かと思います。で、誰かに聴いてもらっても愚痴がおさまらないとしたら、自分の中に「自分を責める自分」がいるのかもしれません。
つまりケリがついていないから愚痴なのではないでしょうか。
愚痴の内容が当たってるとしたら、そういうものだという前提で今後を考えることが正解かもしれません。そのためには、愚痴が当たっていることを受け容れる必要があります。「ありえない!」ではなくて、実際に起きているということを認めるわけです。
このプロセスにおいて、感情処理の心理カウンセリングが役立つ場合もあります。
愚痴が当たっていない場合
これは考えることがよいかもしれません。既存の考えを否定するのが難しければ、視点を追加してゆくというアプローチが実用的です。
愚痴の中の当たっている部分を残して、当たっていない部分を落としてゆきます。
よくある説教に注意
よくある説教は、愚痴を捉え方の間違いとしながら、現実を受け容れて進めと助言します。「そんなことないよ」と「そういうもんだよ」の混在です。これでは、解決しません。
しっかり揺れてみる
愚痴の通りだとして、現実はそんなもんだ、だったらどうするか、と考えてみる。それでも愚痴が出るなら、現実はそんなものではないと思っている自分がいるのだから、その自分に会ってその内容を理解する。そのように往復して揺れながら、自分の中と世界に起きていることへの解像度を高めます。
自分の中には感情、痛み、理想、守りたいものもみつかるかもしれません。