心の悩みを克服したクライアントたちが語る世界を参考に、ひとつの世界観を描いてみます。全ての人にあたはまる話ではありませんが、ヒントになればと思います。
ある種の心の問題が解決してくると、映画のような綺麗事の愛のストーリーなんか求めなくてよくなるようです。不完全な愛も大切になります。
「愛なんか欲しくない」と言う人は、不完全な愛を拒絶して、綺麗事でも完全な愛を期待しているのかもしれません。完全な愛を期待しているから、「(現実的な)愛なんか欲しくない」となっています。
受けとれた人は、不完全な愛も受けとれます。
受けとれなかった人は、不完全な愛を受けとれず、完全な愛を探し続けます。不完全な愛を拒絶していると、偽りの愛に惹かれるようになったりします。
受けとれなかったけど、欲しかった自分を受け入れた人も、不完全な愛を受けとれるようになります。
不完全な愛が恐怖の対象でなくなると、偽りの愛が必要なくなります。一つの完璧な答えがなくとも、複数のまあまあ良い答えを頼って進めるようになります。善意の支援者も自身を犠牲にしてまで助けてはくれませんが、そんな限界ある支援者の助けへの怖さも減ります。