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「あの人の問題を直す」のがセラピストの仕事ではない

あの人の心の問題を治す/直すのがセラピストの仕事ではありません。

来談者の要望に基づいて心の問題を扱うのが仕事です。

何が違うかと言うと、「あの人の心の問題を直してくれ」と言っても引き受けませんよということです。これ、本当に多いのです。

少なくとも私のところではやりません。

「友達が心の問題をかかえているので、カウンセリングしてもらえませんか」といういのよくありますが、「本人から申込があれば対応します」と言うと、たいてい本人から申込はありません。つまり、カウンセリングを望んでいるのは本人ではないということです。

これは「友達が心の問題をかかえていて…心配だ」という、(友達のではなく)自分の悩みです。

自分の悩みを解決するために他者にカウンセリング受けさせようとする人は多いです。

「あいつは○○障害だと思います、(迷惑だから)あいつを治してください」というのもあります。そういう仕事はしません。

「うちの子供のカウンセリングをしてください」と言われても、親が満足するような親のためのカウンセリングを子供に対してはできません。もしその子供にカウンセリングしたとしても、親の期待に応える内容にはならないでしょう。

親が望む変化を子供に起こすために子供にカウンセリングするとか、夫(妻)が望む変化を妻(夫)に起こすために妻(夫)にカウンセリングするとか、Aさんの心配を解消するためにBさんのカウンセリングをするとか、Aさんが困っているからBさんにカウンセリングするとか、そういうのはあり得ません。

Aさんは「Bさんに問題があるからBさんがカウンセリングを受けるとよい」と思っていますが、この悩みの持ち主はAさんです。Aさんが「Bさんが心配でしょうがない」という悩みをもっているのです。

人間は自分の中に心配や苦しみが起きると、他者を変えようとします。それが必要な場合もあると思います。もしその方針を選択するのであれば、相談依頼先はセラピストというよりは弁護士、警察、保健所、救急、精神保健指定医などです。(連携している心理セラピストもいます)

大抵のセラピストは依頼主=カウンセリングを受ける人のために仕事をします。カウンセリングを勧めた人のために仕事はしません。

セラピストがAさんから依頼を受けてBさんを変えるということはしないということです。実はあるかもしれませんが、私のところではないです。

※当サイトの記事には私見や独自の経験的枠組みが含まれます。また、全てのケースに当てはまるものではありません。ご自身の判断と責任においてご活用ください。

※当サイトの事例等は本質を損ねない範囲で合成・再構成によるフィクション化をしています。

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