”生き辛さ”から”本当の自分”へ
人生最後のページに「私は存在しました」と書き残す。そんな観点で書いてみます。
人が「在る」ということ – 真実を生きる
生き辛さや心の不自由さを越えていくことで、本当の自分になる。どこかで身につけた嘘、仮面、心理的な自動反応を手放して、そこに残る自分。それを”本当の自分”と呼びます。
”生き辛さ”を生きる → → → ”本当の自分”を生きる
たとえば、「人の評価に左右される。嫌われるのが恐い」という心理を手放した後に残る、あなたの価値観。「強がり」を手放した後に残る、あなたの強さ。それらを「あなた自身が存在している」と呼びます。
たとえば、「人の評価に左右されない自分」「強がる必要のない自分」を手に入れれば、人に対してもその人自身を観ることができるようになります。これを「人が存在している」と呼びます。
心の宿題を克服した人にはわかる、自分や人が「在る」という実感。これを目指します。
1st Stage – “生き辛さ”を生きる
- 生き辛さに気づく。でも、どこかで自分を信じている。
- 絶望感と付き合いながらも、虎視眈々と自分を助ける機会をうかがっている。
- 「消えてなくなりたい」「死にたい」。自分の中のそれらを面倒みて、なんとか飼いならしている。
- 慌ててる、泣いている。それは、生々しい。すごく生きている。
- 苦しいけど、苦しんでるってことは、私は生きている。
ある人が言いました。その経験は本当によかったと。そのおかげで、本当にいろんなことが見えるようになったのだと。
私に精神リハビリを勧めた産業医も言いました。「それはあたなにとって貴重な経験になるでしょう」と。
2nd Stage – ”本当の自分”を生きる
”生き辛さ”を生きた人は、もはやウソの人生なんて興味ないでしょう。存在する生き方では、”生き辛さ”を大切に解消し、”本当”の中に幸せを探します。
自分が存在する = 自己肯定(自己受容)と自由
- 生きることに許可が出ている(自殺念慮、希死念慮が解決している。命の大切さが実感できる)
- 自分を大切にしている(自傷しない)
- ありのままの自分を受容できる(人の評価に左右されない。人から嫌われるのが恐くない)
- 自分の気持ちが分かっている/目を背ける必要がない
- 人生を支配する無意識のパターンに気づく能力がある
- 自分に嘘をつかない
他人の存在を感じる = 脱いい人、本当の出会い
- 他人を受容できる
- 攻撃によってコントロールする必要がない
- 人と心の交流ができる
- 一時は死ぬかと思った人が、生き残った後に出会う誰か
世界の存在を観る = 人生の幸せや意味
- 人生を楽しむ
- 人生に自分にとっての意味がある(「意味がないと生きていけない」のではない)
- 一時は死ぬかと思った人が、生き残った後に見つける何か
- 「自分にとっての幸せ」の探究
- 「自分が好き」と「世界を愛する」は表裏一体