試して振り返る
対処法の探し方は、一般論だけでなく、自分に合うかが大事でしょう。なぜなら、原因やお悩みの本質が一通りではないからです。
試した結果を振り返るということが大事です。
振り返りのポイントは、対症療法として効果ありなのか、根本解決への道となりそうなのか。
リラクゼーション
まずはリラクゼーション法というのは試しておいて損はないでしょう。
身体にアプローチするものが多く、身体の緊張を解くことで心の緊張も解けるという感じです。
手軽に始められるものに、筋弛緩法というのがあります。
肩を耳に近づけて力を入れた状態で1,2,3,4,5と数えてから力を抜きます。同様にファイトポーズ(力こぶポーズ)、お尻を引き締めるなど、部位を変えて試します。力が抜けることを意識するのがコツです。
「progressive relaxation」と動画検索するとガイドが出てきます。
開示
「緊張してます」と言っちゃうという方法です。
これも大事なのは、効果や変化を振り返るということです。対処療法としての効果だけでなく、やってみて何が起きたのかをメタ認知できるとなおよいです。
開示は「バレたら大変なことになる」という信念が原因の場合にとくな有効でしょう。「バレても大変なことにならない」という体験を目的とします。
ただし、「バレる瞬間の恐怖を回避するために自らバラす」という目的で開示という対処療法を覚えてしまうと、ひっしに不自然に過剰に開示し続ける人になってしまいます。そうなりそうなら中止しましょう。
尋ねてスポットライト効果を消す
開示に似た方法として、「緊張してるのわかりますか」と尋ねてみるというのもあります。
他者は案外と自分のことを見ていないものですが、見られてるように思い込むスポットライト効果というのがあります。
それを解くことで、緊張を人に見られるという恐怖が軽減することがあります。
赤面する前にある赤面恐怖のようなものですね。
また、ほんとに恥ずかしい内容や、バレたら実害がある内容が背景にある場合などに役立つことがあります。
自分を許す
緊張でなやむ人は「緊張してはいけない」といのを持っている事が多いです。これは「緊張していることがバレたら大変」が「自分にバレたら大変」に深刻化しているケースです。
心理セラピーで扱うことが多いのはこれです。
緊張を開示などすることで、「緊張してもよい」が手に入るならそれもよいかと思います。
これは緊張を許せない自分の持っている恐怖や悲しみを大切に完了する必要があります。・・・という文章を読んでなぜか涙が出そうな人向けですね。