たとえば、セールスグループが熱心に売込みすぎて客に逃げられてしまうという相談があります。
自分を客観的に観ることができないのは、主観的に自分の感情・怖れ・欲求を観ることができないからです。
自分のサービスを押し売りしているのか、遠慮しすぎているのか、不思議なくらい客観的に見えません。そんなにまくしたてたら、相手が嫌がるのは当たり前、そんなことが見えません。強く勧めると客が逃げる、この手の相談には、共通のパターンがあります。
それは、売ることを焦る本当の理由を自分に隠して、「このサービスで、こんな人たちの役に立ちたい」などと偽の理由を立てているから。
偽の理由が本当であることを説明したくなるなら、このパターンにはまっている可能性は高いです。
偽の理由(「役に立ちたい」)は本当の事かもしれません。ですが、それが本当であったとしても偽の理由(売ることを焦っている本当の理由ではない)であることには変わりありません。
状況を客観的に見るっぽく話すのをやめて、自分の感情に目を向けないと、自分を見ることはできません。
自分が焦っている本当の理由から目をそらすことは、苦しんでいる自分を見捨てることです。
自分に騙されるのは、自分を見捨てているからです。
自分を見捨てるのをやめたときに、それは変わります。
Meet yourself.