不安にもいろいろあります。それによって対処の方向性も違います。英語には「不安」を表す言葉が複数あるので、それを参考に3つに別けて捉えてみましょう。まずは、自分の不安の悩みはどの側面が強いのか、考えてみるとよいでしょう。
具体的な心配事 Worry
具体的な危機があり、その危機を軽減したいというニーズです。起きていることや、起きるかもしれないことです。
対処としては、具体的な心配事を具体的に解決することも考えられます。または、それが起きた場合に備える、リスク分散するなど。あるいは、心配しても仕方がないということに気づいたり、長期的な視点では問題ないということに気づくという対処もあります。解決または納得が欲しいんですね。
反応としての不安 Anxiety
これは身体反応や感情に起きていることに焦点があたっていて、眠れない、ずっと考えてしまう、焦燥感などの苦痛や体験を問題としています。
対処としては、交感神経の活動を調整することを目指します。感情や身体反応を直接変えようとはせず、考え方や動作・行動などを変えることが多いです。
「Don’t worry」とは言いますが、「Don’t have anxiety」とは言いません。
考え方を変える方法は認知療法(第2世代CBT)などと呼ばれていて、うつ病の人たちなんかに有効です。しかし、私のところに相談に来る人の多くはは、根本的なトラウマを解消するか、気づきのワークをします。気づきのワークというのは、その不安感情や身体反応を否定せずに観察するというようなやり方で、ACT(Acceptance and Commitment Therapy)(第3世代CBT)やソマティック・アプローチなどと呼ばれています
内なる不安 Angst
これは「なんのために生きているのだろうか」「このままではいけない気がする」のような、自問自答っぽい苦悩です。実存的な苦悩などと言ったりもします。愛着が不安定な人、自己存在の肯定感がない人も、「生きる目的なんてものは無いんだよ」などの意見を聞くと恐ろしく感じたりします。「あなたが存在するだけで、私は嬉しい」と言ってもらったことがない人たちがかかえる「愛の病」なんかもそうですね。一時期はそのような人たちがうつ病になることが多かったです。(うつ病は結果の症状を捉えたものなので、時代によって背景が変化しているように思います)
対処としては、世界と仲直りすること、愛をみつけること(たぶん、そもそもこの意味が分かっていないことが多い)などでしょうか。
プレゼンス型のセラピスト等に出会うこと、自助グループなども役立ちます。
ただ、アヤシイ団体やヘンな依存関係にも注意する必要があります。何者も盲信せずに、少しずついろんな関りを持つのがよいかと思います。
まとめ
対処のアプローチとしては、次のような感じだと思います。
Worry needs answer.
Anxiey needs regulation.
Angst needs attachment or core.
