カウンセラーやセラピストの選び方
- By: 心理療法セラピスト 上野貢潤
- カテゴリー: 心理療法セラピー関連
- Tags: 誰に相談するか
カウンセラー、セラピスト、コーチ、コンサルタント等の対人援助プロフェッショナルを選ぶときのポイントにつて。いろいろありますが、プロとアマの大きな差が出る、最も基本的なところはこれです。
・本人(クライアント)が何を望んでいるかを確認する人であること
どんな目的のためにセッションを行うかを確認したり、合意したりすることを「契約」とか「イシュー(関心事)決め」と言ったりします。
たとえば、私のような心理専門家のところにウツ状態の人が来たとします。ウツ状態だからと言って、ウツの解消のためのセッションをしてはいけません。ご注文は何なのかを確認します。
「わたしウツなんです」
「はい。ご相談は何ですか? このセッションで何が得られるとよいですか?」
「ウツを治したい」とは限りません。「担当医との関係がうまくいかない」かもしれないですし、「ウツになったことをきっかけに生き方を考え直したい」かもしれません。
これが、「ウツを短期間で治すメソッド」を習ったアマチュアのセラピストだと、勝手にウツを解決をはじめてしまうことがあります。これは「金槌を持つと何でも釘にみえる」現象です。
また、セラピスト自身が目をそらしている心理課題の巻き添えをくうこともあります。たとえば、親や元配偶者への恨みを解決していないセラピストですと、自分の恨みを癒すためのセッションを始めてしまうことがあります。
セラピストも人間ですから、なかなか完璧とはいきません。しかし、ご本人(クライアント)の要望が何なのかまずは知りたいと思っているか、思っていないかは大きな違いとなります。
※コーチ、カウンセラー向けの講座ではこのあたり詳しく扱っています。
大昔の医療やセラピーは、「何が悪いかを診断して、それを正して直す」ことをしていたようです。「怒りやすい人には怒りを抑えられるようになってもらう」とか、「元気のない人は元気になってもらう」とか、社会に適応させる都合からの視点になっていたようです。
現代では、本人の要望に基づき、本人のためのセッションを行います。
あなたの要望に関心の強いプロフェッショナルを見つけましょう。
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