性暴力被害の直後の相談

Kojunのところでちょっぴり多め

私は性別越境しているせいか、ずっと人に話せなかったという性暴力被害のトラウマに関するご相談がちょっぴり多めです。

Kojunの心理相談/心理セラピーに来られる方の依頼で多いのは、ある程度時間が経過した過去の出来事についての心の傷の癒しやPTSD症状の緩和です。

どのようなことを扱うかは、また別の記事に書いてゆこうと思います。一般的な医療と違うのは、「症状を直す」目的の対症療法ではないということです。症状が軽減されるの結果にすぎません。

心理セラピストは「頼まれない施術を勝手に始めない」という作法があるので、そのお悩みについて要望をおっしゃっていただく必要があります。ただ、それを口にするのが難しい場合もあるかと思います。仮の相談テーマで心理相談を申し込まれて、最初から本題を話さない方もいます。それもよい方法だと思います。

出来事からあまり時間が経過していない場合は、支援団体に相談するのもよいと思います。

相談先として重要なのは、説教されないこと、被害者側の落ち度を指摘されないことです。私がお会いする相談者も「私は悪くない」という重要テーマに辿りつくことで癒しが始まる方が多いです。

支援団体の例

Kojunが関係者のお話をうかがったことがある中で、お勧めできそうな印象をもったのは次の団体です。

特定非営利活動法人しあわせなみだ http://shiawasenamida.org/

当事者不在になりがちな法律の制定や改定についても声を挙げています。

どの分野でも何も知らない有識者が制度をつくりますからね。

また、事件直後のケースについては、身体のケア、事件としての対処法など、多くの側面について支援を得る必要がありそうです。次の相談先はそのような総合的なワンストップ支援を目指しているとのことでした。

性暴力救援センター・SARC東京 https://sarc-tokyo.org/

「ワンストップ」というのは、ここに連絡するだけで様々な専門を横断して支援しますよというお考えのようです。もちろん、本人が望まない対応を勝手に進められる心配はなさそうです。総合的にという点は緊急時にはとても助けになりそうです。

ただし、心理的な回復支援の計画については認知行動療法や曝露法が計画として挙げられており、そこに関しては私は意見が違います。(その後どうなったかは存じません)

他にも支援団体はいろいろあるようです。

ピンポンダッシュの勧め

相談したいけどハードルを感じる場合は、まず匿名で電話してみるのをお勧めします。まずは無言電話でもよいと思います。困難を感じたら黙って電話を切ってもいいと思います。その程度のことでスタッフが不機嫌になることはないと思います。まずはピンポンダッシュ。デリケートな問題をかかえる方は、それくらいは相手の対応を試してもよいと思います。

参考リンク

※当サイトの記事には実践経験に基づく意見や独自の経験的枠組みが含まれます。また、全てのケースに当てはまるものではありません。ご自身の判断と責任においてご活用ください。

※当サイトの事例等は事実に基づいてはいますが複数のケースや情報を参考に一般化して再構成、フィクション化した説明目的の仮想事例です。

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