心の悩みのダウンサイジング傾向

ひと昔前には、特殊な成育歴をもつ人や、病態の重い人たちのみがもつ性質と思われていたものが、最近では万人に少しずつみられるということが多くあるように思います。

たとえば、愛着不安定(いわゆる愛着障害)などは、昔は孤児院で育った人たちを研究対象としていたようですが、今日では大学生の2~4割がその性質をもつというような報告もあるようです。

それはまるで、ひと昔前に大企業だけが大型コンピュータを使っていたのが、中小企業や個人までもがパソコンを使うようになった経緯のようです。このような現象を経済界やマーケティング分野ではダウンサイジング、コモディティ化と呼ぶようです。

心の悩みも、一部の特殊な人たちのものと思われていたことが、広く一般的に発見されるようになってきます。「〇〇障害というほどではないけど、〇〇障害っぽいものを持っている」といった具合です。時代背景が心の悩みの発症や顕在化に影響しているため、一見すると「広まっている」「増えている」ように見えるのだと思います。

ラベリングしすぎないように、柔軟に情報を使っていただきたいと思います。ラベルではなく、ポストイットくらいで。

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心理セラピスト Kojun(上野貢潤)
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